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2010年09月02日

【本音発言】

乙武さんが本音で「つぶやいた」ことが波紋を広げている。

『スポーツライターとして活躍している乙武洋匡さん。彼は、生まれついての先天性四肢切断という障がいで両腕と両脚がない。しかし、その精神力と意欲的な活動は健常者に負けないほどパワフルなものであり、多くのファンが彼を支持している。

そんな乙武さんが、日本テレビの人気番組『24時間テレビ』に対して否定的なコメントをし、インターネット上で大きな話題となっている。なんと、「24時間テレビ、僕も好きな類(たぐい)の番組ではありません」と発言したのである。この発言にインターネット上で賛同者が続出。『24時間テレビ』に対して不信感を持っている人たちが少なからずいる事が露呈するかたちとなった。

事の顛末(てんまつ)はこうだ。『Twitter』の一般ユーザーが乙武さんに「AKB48が24時間テレビでダウン症の方々とダンスするそうです。僕は、こういうのが大嫌いです。障碍者を利用して視聴率を稼ごうとしてるかんじが許せません。この様なことについてぜひ乙武さんの見解を聞かせていただきたいです。おねがいいたします」と質問をした。それに対して乙武さんが「24時間テレビ、僕も好きな類の番組ではありません」と返答したのである。』(8月28日付ロケットニュース)


【24時間テレビの功罪】

24時間テレビが始まったのは1978年。すでに33年もの長い間続いている長寿番組だ。スタートした当初は「愛は地球を救う」というキャッチフレーズで各地でチャリティーキャンペーン活動を行うという内容で、福祉をテーマにした画期的な番組であった。そして年々その規模は拡大し、今では「日本テレビ系の夏の風物詩」とまで言われ、今年のはるな愛のマラソンゴール場面は35%近い視聴率を獲得するなど話題に事欠かない。

確かにテレビ局のネットワーク力を最大限に発揮して募金を集めるので、その視聴率に比例して募金額も大きくなり、それらの募金は国内外の様々な福祉・環境・災害援助活動に使われており、誰もがその社会貢献的な側面は否定できないだろう。

しかし、今回批判が起きているように出演しているタレントがボランティアではなく、ギャラをもらっているとか、障害者を視聴率競争に利用するのはけしからんとか、いろいろな批判も絶えないのも事実だ。僕も結果としての募金の有効性は別にして生理的に好きではない番組のひとつだ。

社会に必要な偽善があるとすればこの番組はその典型例なのかもしれない。なにもしないよりは、偽善であっても、どんな批判もものともせずやり通す。そういうことも何もかもが狂っている今の日本ではマシな活動かもしれないのだ。

そう思うと、何かやりきれないような気になるのは僕だけだろうか。ただ、少なくともこの番組を批判する人(健常な人)たちは自分の胸に手を当てて、自分はこの番組以上のことを個人としてやれているのか自問してみることも必要だろう。批判はそれからでも遅くない。  




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