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2011年12月26日

【恐るべきシナリオ】

あのとき、原子力推進の中心人物である近藤駿介氏が最悪のシナリオを作成していました。

『東京電力福島第1原発事故から2週間後の3月25日、菅直人前首相の指示で、近藤駿介内閣府原子力委員長が「最悪シナリオ」を作成し、菅氏に提出していたことが複数の関係者への取材で分かった。さらなる水素爆発や使用済み核燃料プールの燃料溶融が起きた場合、原発から半径170キロ圏内が旧ソ連チェルノブイリ原発事故(1986年)の強制移住地域の汚染レベルになると試算していた。

【あの日】津波に襲われる福島第1原発

 近藤氏が作成したのはA4判約20ページ。第1原発は、全電源喪失で冷却機能が失われ、1、3、4号機で相次いで水素爆発が起き、2号機も炉心溶融で放射性物質が放出されていた。当時、冷却作業は外部からの注水に頼り、特に懸念されたのが1535本(原子炉2基分相当)の燃料を保管する4号機の使用済み核燃料プールだった。

 最悪シナリオは、1~3号機のいずれかでさらに水素爆発が起き原発内の放射線量が上昇。余震も続いて冷却作業が長期間できなくなり、4号機プールの核燃料が全て溶融したと仮定した。原発から半径170キロ圏内で、土壌中の放射性セシウムが1平方メートルあたり148万ベクレル以上というチェルノブイリ事故の強制移住基準に達すると試算。東京都のほぼ全域や横浜市まで含めた同250キロの範囲が、避難が必要な程度に汚染されると推定した。

 近藤氏は「最悪事態を想定したことで、冷却機能の多重化などの対策につながったと聞いている」と話した。菅氏は9月、毎日新聞の取材に「放射性物質が放出される事態に手をこまねいていれば、(原発から)100キロ、200キロ、300キロの範囲から全部(住民が)出なければならなくなる」と述べており、近藤氏のシナリオも根拠となったとみられる。』(12月24日付毎日新聞)

【現実になっていたら】

もしもこの原子力推進派の中心人物のひとりである近藤駿介氏のシナリオ通りになっていたら、まさにあのとき菅首相(当時)が恐れていたとおり東日本が壊滅し、国家の機能が停止してしまうような事態になっていたでしょう。もしもそうなっていたら原子力を推進していた人たちと反対していた人たちの区別なんて意味もなさないような、多くの人が直接の被爆で亡くなり、日本全体が世界から見捨てられるようなすさまじい放射能汚染を自らまき散らす国家となり果てていたのです。

もちろん、そこまでは福島第一原発の現場の方々や、警察・消防・自衛隊などの方々の決死の努力でかろうじて至りませんでしたが、それでも世界最悪の核惨事となり、その放射能汚染は日々福島周辺から東日本全体までにわたる広大な地域に広がって子供たちや身体的に弱い立場の方々を中心に深刻な被爆の影響をもたらし続けているのです。

何度でも言いますが、今一度、あのときの状況を思い起こして、原発を今後も続けていくことがどういうことなのか、ひとりひとりがしっかりと考えて政府や電力会社や御用学者などの人間たちを断罪し、一刻もは早く一旦事故が起これば国家を壊滅させるようなリスクのある原発をやめさせなければならないと思います。  




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