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2009年12月21日

【海の異変】

12月18日、デンマーク・コペンハーゲンで開催されていた地球温暖化対策を話し合う国連の会議「COP15」は、米中も含めた温室効果ガスの主要排出国の首脳陣が政治合意案の内容で一致、締約国全体に示された。しかし、南北の対立は先鋭化し、しかもCO2排出が最も多い中国にも米国にも削減目標の縛りはない。しかし、そんな遠い場所で行われている国際交渉に一喜一憂するよりも、もっと深刻な事態が目の前で起こっていることを知っているだろうか。そのひとつが玄界灘だ。

『福岡県沖の玄界灘で離島を中心にウニが大量発生して海藻を食べ尽くしていることが、県水産海洋技術センター(福岡市西区)の調査でわかった。

 海藻の奪い合いになるほど数が増えているため身がやせていて食用にならない上、海藻を餌にするアワビやサザエも育たなくなっている。漁業者が除去しているが、原因も根本的な解決策もわからず困り果てている。

 センターによると、大量発生しているのはガンガゼ類やムラサキウニ。特にガンガゼ類は、本州中部以南の太平洋側を中心に生息するウニで福岡県ではあまり見られなかった。

 玄界島(同区)、大島(宗像市)、地島(じのしま)(同)、姫島(志摩町)、相島(あいのしま)(新宮町)などの沿岸で確認された。いずれの島でも風や波が穏やかな南側の一部で大量発生している。

 漁業者から「見かけないウニがいる」との連絡を受け、センターが初めて確認したのは約9年前。磯は海藻が食べ尽くされ、岩とウニだけになっていた。その後も大量発生している場所は増加傾向にある。海藻がよく育つ冬から春先にかけて一時的に回復したこともあるが基本的には藻場が育たない状態が続いている。

 この影響で同じように海藻を食べて育つアワビやサザエが激減した。特に顕著な大島では資源を守る目的で毎年一定量しか採取しないため、漁獲高は10年前と変わらないが、アワビやサザエの数は確実に減っているという。アワビやサザエは、ウニに比べてダメージを受けやすいためだが、ウニも食用となる部分がほとんどなく、やせている。

 原因は不明だが、センターは「気候変動による海水温の上昇など生態系のバランスに何らかの変化が起きているからでは」と推測する。これまでの調査で、多いところで1平方メートル当たり5個生息しているウニが3個以下になると、藻場が回復したケースがあった。

 漁業振興の調査研究を行うセンターの浜田弘之・浅海増殖課長(47)は「対症療法を徹底するしかない」としており、大量発生したウニは海中でつぶしたり、陸に揚げたりして除去するよう沿岸の漁業者に呼びかけている。

 糸島漁協姫島支所は2007年から除去に取り組み、今年は7、11月に計3回実施した。吉村満支所長(49)は「ウニは岩がつるつるになるまで海藻を食べ尽くす厄介者。仕事を休んででも地道に除去するしかない」と話している。』(12月19日付読売新聞)


【今そこにある危機】

ここ10年くらいだろうか、ちょうど21世紀になってからは、自然界の異変に関するニュースの質が変わってきているように思えるのは僕だけだろうか。

それまでは局地的というか、あるひとつの地域だけで見られた異変が日本全国あちこちで発生したり、あるいは生物の異常行動や変化がものすごく急激に起こるといったことが感覚的に増えているような気がするのだ。ハチの大量失踪もそうだし、エチゼンクラゲの大量発生もそうだし、やたらと激減したり、激増したりするのだ。気のせいであればいいのだが、おそらく今回のウニの大量発生の記事もその類ではないかと思ってしまう。きっと気候変動がいよいよ生態系に猛烈な勢いで影響を与え始めているのだろう。

ウニが大量発生している海域のひとつに僕の釣りのフィールドである新宮町の相島も入っている。ここ数年、水温が異常に高かったり、釣れる魚の種類が季節とずれてきていることを肌で感じている場所だ。まさに今危機は目の前に来ていると言っていいのかもしれない。  




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海や山、自然が好きな九州男児です。あらゆる機会をとらえて、時代の変化をいつも感じていたいと思っています。
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