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2007年07月29日

【いよいよ今日審判が下る!】

17日間の熱い戦いが土曜日で終了し、いよいよ有権者が審判を下す日が来た。

『参院選の17日間の戦いで、自民、民主両党の戦術は対照的に映った。ともに「1人区」を重視した選挙戦となったが、自民は安倍晋三総裁の孤軍奮闘ぶりが目立つ一方、民主は小沢一郎代表と他の幹部らが役割分担して支持の拡大をはかった。他党はこの両党の間に埋没しないことに主眼を置いた選挙戦を展開、独自性を訴えた。』(7月28日付毎日新聞)
果たして、自民党・公明党が主体となる与党が勝つのか、民主党を主体とする野党が勝つのか、天下分け目の戦いの帰趨が今日か明日未明には判明する。

【何が争点だったのか】

僕も今日近くの小学校に投票に行くことにしているが、今回の参議院議員選挙でいったい何が有権者を動かそうとしているかについて自分なりの意見を述べてみたい。

もちろん、ズサンな年金問題に対する有権者の怒りが最も大きな争点のひとつだというのは正しい。政府・自民党と社会保険庁を中心とする官の怠慢がここまで年金問題の傷口を広げたのだから当然と言えば当然の話だ。

それから参議院議員を選ぶ選挙であっても、今回の選挙は安倍政権に対する一種の信認投票という性格もある。安倍政権は「戦後レジームからの脱却」を掲げて、教育基本法の改正や国民投票法を成立させるなど、憲法改正を政治日程に乗せて過去の政権が避けてきた問題に真正面から取り組んできた。この姿勢に対するひとつの評価も投票結果として出てくるのだ。

しかし、何といっても僕は前政権である小泉政権との大きな違いは、安倍政権そして安倍自民党が官僚主導国家からの脱却のための構造改革を真剣に身体を張ってやろうとしているかどうかにあると考えている。

はっきり言って、僕の見る限りそれをやろうとしていないことに国民の最大の怒りがあるのではないか。多くの国民はそこを見抜いているからこその支持率低下ではないのか。

にもかかわらず安倍政権は、天下り防止のための「官民人材交流センター」作りだけを構造改革の目玉にしているようだが、政権発足からの流れを見ていると官の圧力に押されっ放しで、自民党も安倍首相の表の顔だけを利用して構造改革の後退という現実をうまく取り繕おうとしているとしか見えない。

国民年金のずさんな取り扱いをひとつの例として、官の構造改革を身体を張ってやる、自民党を内からぶち壊すくらいの気概を持った政治家がちっとも与党側に見えないと思うのは僕だけだろうか。

挙句の果てが赤城農相をはじめとする金にまみれた政治家の体たらくだ。国民が怒るのも無理はないのだ。

【明日の日本につながる一票を】

さらに悪いことに、民主党をはじめとする野党にもどれだけの覚悟を持って構造改革をやろうとしているのか、ちっとも真剣な姿勢が伝わってこない。

本当に僕たち国民が選ぶに相応しい政治家や政党が与党にも野党にも少ないのが気がかりだ。

とにかく、現候補者の中からしか選べない以上、安倍政権への信認投票という気持ちで一票を投じるしかない。ここはたとえ牛歩の歩みでも息を吹き返しつつある巨大権力である官の改革、真の構造改革に向けた変化の芽が出るような乾坤一擲の一票を投じたいと思う。


【追記】

個人的には、日本だけでなく世界で今最も迫り来る危機は地球温暖化であり、それが有権者にとっても政治家にとってもまだまだ真剣な争点となっていないのは残念な限りだと思っている。
  



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