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2009年04月22日

【イラクに注目】

人間の欲というのは、いつの時代にも新しい対象も求めてやまないものです。

『イラク戦争以後、現地の復興や治安が回復しだすとともに、日本国内で一時、暴落したイラクの通貨「ディナール」への投機熱が急速に高まっている。この通貨を扱う両替商は「経済復興で20万円が一挙に1億円以上になる」と宣伝。その一方で、今後の情勢によっては大幅なインフレなどの恐れもあるとして警戒を呼びかける識者も。今のところ財務省は静観しているが、リスクもはらむディナールの購入には自己責任が問われている。

 「史上最安値レベルに暴落しているディナールを入手することで、投資額の300倍以上の利益を手にすることができます」

 東京の両替商はこのような宣伝文句でディナール紙幣を販売している。この両替商によると、現在注文が相次いでおり、昨年7月に月商50万円だった取引が、今年3月には60倍の3000万円に膨れ上がった。40代の主婦が一度に100万円を購入したケースもあるという。』(4月10日付産経新聞)


【戦後復興】

産経新聞の記事によれば、イラクの通貨であるディナールは湾岸戦争(1991年)とイラク戦争(2003年)の影響で大暴落し、米ドルとの交換レートは90年当時、1デシ=1・6ドルだったのが、現在は1250デシ=1ドルと2000分の1に落ち込んでいるとのこと。

しかし、治安の安定と埋蔵量世界第三位という原油の国内生産の回復等によって、イラクの実質GDP(国内総生産)成長率は、昨年9・8%で今後5年間は約7%で推移するとの見方もあり、そうなれば暴落していたディナールの価値が一気に上昇すると一部の両替商が投機熱を煽っているのです。

本当にそうなのでしょうか。

【一攫千金の夢】


しかし、うまい話には落とし穴があります。
ある外国為替業者が指摘しているように、「経済が復興するにつれてインフレの可能性が十分にある。そうなると、イラク政府がデノミ(通貨単位の切り下げ)を発動させて、現紙幣の価値を減少させる可能性もある」というのは本当でしょう。

投機に振り向けて、そのお金がゼロになっても全く困らない本物の金持ちならいざ知らず、僕たちのような普通の生活者にとっては未だ戦争状態にある国の通貨を買うと言うのは、とてつもないリスクだと考えるのが普通ではないでしょうか。為替の見通しというのは、プロでも難しいというのが定説です。

一攫千金の夢を追って、100万円をディナールに投資した40代の主婦の方が先々後悔しないことを祈るばかりです。

  



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海や山、自然が好きな九州男児です。あらゆる機会をとらえて、時代の変化をいつも感じていたいと思っています。
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