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2009年03月06日

【英断】

「地球温暖化」という言葉は誤解を生むと考えていたら、川口市がズバリ言い換えたとのニュースが目に留まりました。

『埼玉県川口市は24日、「地球温暖化」という表現が環境問題の深刻な現状にそぐわないとして、4月から独自に「地球高温化」と言い換えることを決めた。

 岡村幸四郎市長は「温暖という言葉では、過ごしやすいという印象があり、危機感が伝わらない。市民の意識も啓発したい」とするが、環境省は「(自治体独自の言い換えは)聞いたことがない」としている。

 市は4月の組織改正で、環境総務課に地球高温化対策係を設け、環境イベントや学習会などの事業でも使用していく。』(2月25日付読売新聞)


【地球、百年の計】

川口市が指摘するまでもなく、「地球温暖化」という言葉は「global warming」という英語の直訳なのですが、どうも一般的な日本人が気候変動への対応に長い間二の足を踏み続けているのは、単に技術的に難しいとか、日本が進みすぎているのでこれ以上はCO2の削減が難しいという問題だけではなく、この「温暖化」という響きにそもそも危機感を抱きそこねたことに問題があるのではと僕自身も考えています。

ご存知の通り、一昨年のインドネシアで開かれたCOP13という国際会議において、世界の千人以上の科学者達が「気候システムの温暖化には、疑う余地がない。」と認めたIPCC(気候変動に関する政府間パネル)の第四次報告をもとに京都議定書後のCO2排出削減策についての地球規模の枠組み作りがスタートしました。全世界がいわゆるglobal warming の緊急性と危険性を共有し、統一行動をとるべく舵を切ったのです。

そのためには、ここ数年や数十年の単位ではなく、百年単位で抜本的な対策を考えていく必要がある。「地球温暖化」を「地球高温化」に変えて、危機意識を高めることもその第一歩になると思うのは僕だけでしょうか。

そういうわけで、これからは僕も「地球高温化」と表現していこうと思います。

  



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海や山、自然が好きな九州男児です。あらゆる機会をとらえて、時代の変化をいつも感じていたいと思っています。
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