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2010年01月27日

【牛肉生産の副産物】

牛肉生産の過程で排出される温室効果ガスはどのくらいかご存じですか。なんと1キログラムの牛肉を生産する過程で13キロから30キロの温室効果ガスが排出されるそうです。恐ろしいほど多いですね。なぜなんでしょうか。

これは、牛肉は生産過程が非常に非効率であると同時に、ウシ自身が呼吸や排泄物などで温室効果の高いメタンガスを多く排出するからだとのこと。また、全世界の温室効果ガス排出の18%が畜産業関連と言われ、中でも牛肉生産による排出量が最も多く、先進国の食肉消費のうち牛肉が占める割合は30%に過ぎないが、畜産業全体の排出ガスの78%は牛肉生産に起因していると言われています。これだけ知れば、温室効果ガスの排出を減らすには牛肉を出来るだけ食べないほうがいいということになります。

しかし、1月25日号タイム誌アジア版の記事のタイトルには「牛をもっと食べて、地球を救おう」("Save the Planet: Eat More Beef", by Lisa Abend, p.32-34, TIME issued on Jan. 25,2010)とあり、もっと肉を食べるべきと書いてありました。

これは今までの常識とは真反対ではないでしょうか?

【穀物と草】

記事を読んでその疑問が解けました。そのカギは「穀物と草」でした。すなわち、穀物で育てる牛は、穀物の生育に必要な肥料の生産、広大な農場を耕作する機械、穀物の輸送に大量の燃料を使用すること、また、穀物で育つ牛の排泄物から大量のメタンが出ることなどが桁外れの温室効果ガスをもたらすのです。

ところが、牧場で牛を飼育すれば牛は草を食み、自然の循環でまた草が生えてくることから穀物で育つ牛よりも比較的少ない燃料の使用、温室効果ガスの排出で済むのです。

しかも牧場の草で育った牛肉は、脂肪も少なく健康的だということです。そう、草で育つ牛が増えれば、温室効果ガスの減少に貢献する。そういうカラクリなのです。

【どちらを取るか】

しかし、事はそれほど単純ではありません。そのひとつは生産効率と価格の問題。タイム誌の記事には、穀物で育つ牛は生育が速いため生産効率が良く、その牛肉の値段は安くできるが、牧場の牛は自然の中で育てるために生産効率は落ち、値段も穀物牛の倍以上すると書いてありました。

そして記事には書いてありませんが、先進国の牛肉文化が発展途上国にどんどん広まっていけば、いくら牧場の牛が温室効果ガスの排出が少ないと知っていても、生産効率や価格の問題、そして牛肉嗜好の人口の急激な増加によって全体的には穀物による牛肉生産が広まっていくのは避けられないでしょう。

やはり、これだけ人間が地球上に増えている限り、牛肉の消費は抑えていかざるを得ないのではないでしょうか。みなさんはどう思われますか。

  




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海や山、自然が好きな九州男児です。あらゆる機会をとらえて、時代の変化をいつも感じていたいと思っています。
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