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2008年11月25日

【相星決戦】

モンゴル人同士の対戦は、横綱が貫禄を示して勝ちました。

『大相撲九州場所(福岡国際センター)は千秋楽の23日、白鵬が優勝決定戦で安馬を降し3場所連続9回目の優勝を決めた。本割で白鵬は琴光喜を上手投げで圧倒、把瑠都を押し出した安馬と13勝2敗で相星決戦となった。決定戦は力相撲の末、白鵬が上手投げで本割の雪辱を果たした。

 秋場所ですでに年間最多勝を決めている白鵬の今年の勝ち星は79となった。また優勝9回は不知火型の土俵入りをする横綱では明治、大正年間に活躍した太刀山に並んだ。

 初優勝がならなかった安馬は13勝で関脇3場所で35勝をあげ大関昇進が決まった。三賞は殊勲賞が安美錦、敢闘賞が11勝の嘉風、技能賞は安馬が獲得した。』(11月23日付毎日新聞)


※千秋楽の優勝決定戦のYouTube 映像 → http://jp.youtube.com/watch?v=DIQndgGUdaM

【気迫溢れる取り組み】

千秋楽の優勝決定戦ともなれば、対戦する力士はもちろん、見ている観客も一瞬の隙も見逃さないように真剣に土俵に喰らいつきます。今回は、大関昇進を決めて優勝を狙う挑戦者安馬と3場所連続優勝を狙う白鵬の大一番。場所前まで度重なる不祥事で、盛り上がりに欠けていた大相撲九州場所(福岡国際センター)もこの瞬間ばかりは、大入り満員の会場内に熱気が充満していました。

といっても、僕はテレビで見ていたのですが、テレビで見ていてもそれは迫力に満ちた大一番でした。安馬の頭を押さえて投げ飛ばした後の白鵬の「苦しみながらも俺はやった」といわんばかりの顔。「やられた! くやしい!」との思いに満ちた安馬の顔。この一番に賭けた者の勝敗を見事に表していました。

【予断を許さない相撲、そして日本の将来】

こういう真剣勝負がやれる日本人の力士が今どれだけいるでしょうか。モンゴル人同士だった今回の大一番、やはり相撲の将来を考える上でも本当に大きな取り組みだったような気がします。

国籍にこだわらずに力のある者を世界中から呼び寄せて力士を育てていくのか、それとも日本の伝統を最も継承できる可能性の高い日本人の力士を育てていくのか、これは今の日本社会のあらゆる分野に共通する日本という国が生き残っていけるかどうかの最重要課題ではないでしょうか。

日本の文化を理解しえない外国力士の不祥事に揺れる相撲界。でも、才覚のあるすぐれた力士は、今、外国人に多くいるという現実。見る側である私たち観客も、この相撲界の抱える難問に真剣に向き合わなければ、相撲界に限らず大きな意味で自分たちの国の将来が危なくなるかもしれないという危機的な状況にあるのかもしれません。突き詰めれば、僕たちも相撲界と同じ舟に乗っているのです。

それにしても白鵬も安馬も、顔かたちから表情からしぐさまで日本人以上に日本人らしいですね。日本人の遠い祖先がモンゴルだったことを彷彿とさせますね。

《参考ブログ》

・「大相撲九州場所 関取がいる巡業部屋巡り」
  




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海や山、自然が好きな九州男児です。あらゆる機会をとらえて、時代の変化をいつも感じていたいと思っています。
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