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2008年02月04日

【巨額提案】

マイクロソフトがヤフーに買収提案を提示してきた。

『米マイクロソフトは1日、ヤフーに買収案を提示したと発表した。提示額は1株当たり31ドル、総額約446億ドル(約4兆7500億円)で、株式と現金の組み合わせで行うとしている。
 これは、1月31日のヤフー株終値に62%のプレミアムを上乗せした水準。ただ、2007年10月末につけた過去1年の最高値34.08ドルは下回っている。
 マイクロソフトによる買収提案を受け、ヤフーの株価は急伸、米東部標準時間午後1時20分(日本時間2日午前3時20分)時点で前日比約45%高の27.99ドルとなっている。
 ヤフーは1日、取締役会が買収提案を検討する方針を示した。』(2月1日付ロイター)


これほどの巨額買収をする意図は何なのだろうか?

【グーグルを討て!】

もちろん、マイクロソフトの狙いはあっという間にネット検索の巨人に成長したグーグルの追撃以外にはないというのは誰の目にも明らかだ。

それでは成算はあるか?マイクロソフト自身としては成算あっての大勝負だ。米国のオンライン検索市場の6割以上を制しているグーグルに対して、検索市場2番手のヤフーを買収してマイクロソフトとヤフーの強みを生かしていけば追撃は可能だろう。

なによりも消費者にとっては、コストゼロでしかも圧倒的な利便性を誇るグーグルのネット検索機能なしには何も出来ないほど日常生活すべてが依存しつつある中で、ガリバー・グーグルが市場を独占して個人を支配するような悪夢にうなされないためには、それなりの対抗馬が必要だ。そういう意味では僕ら消費者にとっては朗報だろう。お互いが切磋琢磨してより消費者にメリットのあるサービスを提供してくれるだろうから。

【次の覇者】

しかし、マイクロソフトが本当にそういった対抗馬になってグーグル以上のものを提供できるようになるかは別の問題だ。
ネットを機軸とした今のビジネスは、従来型の企業の合併では乗り越えられない壁があるような気がするのは僕だけだろうか。現にグーグルは1998年にラリーページとセルゲイ・ブリンという二人の無名の若者が創業してあっという間に世界一の巨大ネット企業に成長したように、大企業が合併してライバルを蹴落とすといったビジネスモデルではなく、消費者に支持されるネットモデルで勝負すればどんなに小さな企業や人物でも市場を制することができるのだ。

そういう意味ではマイクロソフトもヤフーもアンシャン・レジーム(旧体制)に属すると言っていいのかもしれない。体制を守ろうとする側から市場をブレイクスルーし、すべてを変革する新しい発想が生まれてくるだろうか。

僕はもっと今は名もない人物や企業がグーグルもマイクロソフトもヤフーも考えつかないような発想で新しいネットのブレイクスルーがいづれまたやってくると考える。  



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