2008年02月13日

【チャールズ皇太子と航空機】

チャールズ皇太子が一般客と同じ飛行機で海外渡航するというニュースが目に留まりました。一体何故?

『7日付の英大衆紙サンは、チャールズ皇太子が来月カリブ諸国を訪問する際に、王室専用機を使わず、英航空大手ブリティッシュ・エアウェイズ(BA)を利用し一般客と同席すると報じた。経費削減を図るとともに、環境に配慮する姿勢をアピールするのが狙いだ。
 同紙によると、カリブ訪問にはカミラ夫人も同行し、席はビジネスクラス。二酸化炭素の排出を抑えるため、公式行事が行われる5つの島を船で渡る計画も打ち出しているという。
 皇太子は以前、スリランカ、オーストラリア、ニュージーランド、フィジーへの訪問で、約38万ポンド(約8000万円)を計上し、非難されたことがある。民間機利用による経費削減は、国民の「王室の浪費」批判をかわす狙いもあるとみられる。一方、皇太子の弟アンドルー王子はこうした動きもどこ吹く風で、来週の米国訪問(11日間)で、10万ポンド(約2100万円)を使う予定という。』(2月8日付時事通信)


【CO2の巨大排出源】

航空機の燃料消費による温室効果ガスの排出量は世界全体の総排出量の約3%と言われています。これだけ聞くと「大したことないか」と思いがちですが、さにあらん、あなたがもし航空機で欧州往復(2万キロ程度)すると1人当たり1.8トン近いCO2の排出量となります。これは家庭の電気1年分の排出量くらいに相当します(月当たり500kwhとして年間2トン)。

さらに航空機は、そのジェット噴射に伴う線状の飛行機雲や飛行機雲の生成後に生じる絹雲が、地球を温める傾向があるとIPCCは報告しています。世界には何万機もの飛行機が日々飛んでいるのですからその影響は甚大です。

地球温暖化防止を進めていくために、この航空機の温室効果ガス排出問題は避けて通れないことが最近認識されてきたことが、環境問題への関心が高いといわれるチャールズ皇太子への批判となって出てきているのです。

【文明のあり方】

しかし、この問題は単にチャールズ皇太子だけにとどまりません。航空機による輸送の発達は、人間にとっての地球全体の距離と時間を劇的に縮めることで20世紀の経済発展のひとつの原動力となってきたことは間違いありません。

その航空機輸送のあり方が根本から問い直されようとしているのです。


今のような温室効果ガスをばら撒き続ける航空機では、地球環境はもたない。かといって、急激に悪化する地球温暖化を避けるために今すぐ航空機輸送をやめることも出来ないし、水素エンジンなど温室効果ガスを出さない航空機の普及も地球規模の普及には時間がかかりすぎる。

また、金持ちだけが地球環境などお構いなしに航空機を利用するというのも著しくモラルに反する考え方でしょう。そういう根源的な問題を突きつけられているのです。

あなたはそれでも航空機を利用しますか?仕事だからやむをえない?ではどうすべきだと考えますか?


《参考》

「5分で学ぶ地球温暖化問題を読み解く基礎用語-航空機による影響」・・・NIKKEI BPネット
  



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