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2008年06月10日

【カンボジアのイメージ】

カンボジアと言えば皆さんは何を連想されますか?世界遺産のアンコールワット、遺跡の町シェムリアップ

僕はやはり「1975年から1979年にかけて共産主義政党クメール・ルージュの独裁者ポル・ポトの政権下で国内で当時の人口のおよそ三分の一にあたる200万人とも言われる途方もない規模で行われた大虐殺」(ウィキペディア・カンボジア)を思い出さずにはいられません。どうしても暗いイメージをぬぐえないのです。

しかし、カンボジアもグローバリゼーションの大波の中で大きな変化を遂げようとしています。6月9日号タイム誌の記事「果たして楽園になれるのか」("Improbable Paradise")で、過去40年にわたって未開発のまま残されていた美しい海浜地区(Kep,Shianoukville, Kampot ,Koh Ronといった町)が海外からの投資ブームで一大リゾート地への脱皮を進めていると紹介されています。

The postcard-perfect beaches of Cambodia's scores of islands and 270 miles(435 km) of southern shore have gone largely unnoticed by developers for the past 40 years.

【開発ラッシュ】

長い戦乱や虐殺によって国家の多くの担い手が失われたカンボジア。1300万の人口のうち、3分の1は15歳以下、しかも1日50セントという極貧に生きる人たちが470万人あまりもいるという厳しい状況の中、アジアの発展からも長い間取り残されてきました。

しかし、カンボジアは周辺のタイやベトナムの経済発展に押される形で大きな発展を遂げようとしています。2006年のGDP成長率は10.4%と東南アジアでは最高となりましたし、海外からの投資は前年比4倍の40億ドルにも達したのです。

当然、大量のマネーはカンボジアの発展の原動力のひとつ、観光資源に向かいます。それが沿岸のリゾート開発なのです。今まで手つかずで素晴らしい自然が残されているKoh Rongの島々やKepの町には次々と高級リゾートホテルなどの建設・計画が進んでいるのです。アンコールワットに続く一大観光地が出現するのも近いでしょう。

Cambodia is starting to register as a must-see destination, and it's not all about Angkor Wat.

【経済と環境-突きつけられる難題】

しかし、開発には陰の部分もあります。失業者を減らし、まともな国になるためには経済発展は欠かせないのですが、開発を進めれば進めるほど今まで人間の手にかからず残されていた自然環境は、そのバランスを崩していくのが世界中どこでも見られる現象です。バイオマス燃料や焼畑農業で失われるアマゾンの熱帯雨林しかり、経済浮揚を図るエクアドルにとって不可欠な観光資源ではあるものの自然の生態系のバランスを崩し、世界自然遺産としての地位を抹消されようとしているガラパゴス諸島しかりです。

カンボジアの海浜地区でもすでに、廃棄物の不法投棄、マングローブ林の破壊、漁業資源の乱獲、森林の不法伐採などが次々と起きており、環境保護よりも経済優先で進まざるを得ないカンボジア政府にとっても経済と環境の両立は難題なのです。

問題の根本は、増えすぎた人間にあります。世界人口は1分で140人、1日で20万人、1年で8千万人というとてつもないスピードで増加しており、今現在66億8千万人もの人間がこの地球上にひしめいているのです。最近、まるで坂を転げ落ちるように顕在化してきた地球温暖化も、石油資源の高騰も、食糧危機も、増えすぎた人間がいかに、生きるための経済発展と生物環境の両立を図れるかにかかっているのです。とてつもない難題ですが、どこかに均衡点を見つけなければ僕ら人間だけでなく、地球上の生命すべてを巻き添えにしていかざるを得ないでしょう。みなさんはどうお考えですか?
  




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海や山、自然が好きな九州男児です。あらゆる機会をとらえて、時代の変化をいつも感じていたいと思っています。
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