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2009年11月04日

【願いも空しく】

みんなの願いは届きませんでした。

『宮崎、鹿児島両県にまたがる韓国(からくに)岳(標高1700メートル)で、家族5人で登山中に行方不明になった宮崎市大坪西、同市職員、宮田康史さん(40)の長男、将希(まさき)君(11)=宮崎市立大淀小5年=の遺体が2日、捜索中の消防団員らにより見つかった。

 韓国岳のふもとに設けられた現地本部などによると、将希君が見つかったのは、韓国岳山頂から南西方向に下山する途中にある避難小屋の付近。8合目付近にある避難小屋からは約500メートル離れており、登山道の約20メートル下にある沢の近くで倒れていたという。

 2日の捜索は午前7時半から県警、自衛隊、消防など約1200人態勢で始まり、午後0時26分ごろ、捜索中の消防団から将希君を見つけたとの連絡が現地本部へ入った。発見時に将希君は心肺停止状態で、その後死亡が確認された。

 将希君は先月31日午前11時20分ごろ、父、母、妹、祖父とともにえびの高原の登山口から山頂を目指して登り始めた。2合目付近から1人で先に登り、頂上でも姿が見えなかったため、下山後に家族が県警えびの署に連絡した。

 えびの高原では2日午前8時の気温が4度と、この秋一番の冷え込みを観測。将希君は長袖Tシャツに、パーカーを着用し、下はジャージー姿と防寒は十分でなかった。

 31日は登山客も多く、山頂から南西方向に下山するルートや、このルートの途中にある避難小屋付近で将希君とみられる男児を目撃したとの情報もあったため、この近辺と韓国岳の西、東側にも範囲を広げて捜索を進めていた。』(11月3日付毎日新聞)


【自然の恐ろしさ】

今回の遭難事故も身近なところにある自然の恐ろしさというものをまざまざと感じさせられました。一緒に登られて目の前で自分の子供さんを見失った両親やご家族の心痛はいかばかりかと思うと本当に言葉もありません。

山の事故というのは、ふとした不注意やハズミから簡単に起こってしまいます。どんなに注意していてもしすぎることはないのですが、やはり楽しいことばかりに気を取られるとどうしても油断するものです。

僕も近くの低山でさえ道に迷ったことがありますが、ましてや標高が千メートル以上ある韓国岳のような本格的な山は、どんなに整備されていても一歩間違えば誰でも遭難の可能性があるのです。

楽しくてしかたなく、家族の前をどんどん進んで行ったであろう将希君が一瞬の心の隙を見せたときに自然のワナに嵌ったのです。これは誰にでも起こり得ることだということを肝に銘じたいと思います。

不幸にして亡くなった将希君のご冥福をお祈りいたします。


  




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海や山、自然が好きな九州男児です。あらゆる機会をとらえて、時代の変化をいつも感じていたいと思っています。
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