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2008年09月16日

【ついに子供たちにも】

事故米の闇が広がっています。

『米粉加工会社「三笠フーズ」(大阪市北区)の事故米転売問題で、京都市は12日、保育園など2施設に給食用として納入された中国産もち米の在庫から、有機リン系殺虫剤メタミドホスが検出されたと発表した。濃度は基準値の2倍に当たる0.02ppmだが、市は「大量に食べ続けない限り健康に影響はない」としている。
 市衛生公害研究所の検査では、上賀茂保育園(北区)と介護老人保健施設「洛和ヴィライリオス」(中京区)にそれぞれ1キロ残っていたもち米から、メタミドホスが検出された。島原病院(下京区)に残っていた0.54キロからは検出されなかった。
 市の調査によると、昨年12月から今年8月までの間、市内10施設に計64キロが納入されていた。うち9施設は日清医療食品(東京)から仕入れていたという。』(9月12日付時事通信)


たとえ大量に食べなければ健康に影響はなくても、あの中国製毒入り餃子事件と同じ有毒物質が混じっていては誰もそんな説明には納得しないでしょう。ましてや子供たちの食べ物ならなおさらです。

【焼酎業界にも波及】

子供たちの食べ物だけではありません。事故米問題で今最も揺れているのは焼酎業界です。ここ最近、ビールや発泡酒に押されてかつての勢いが衰え、10年近く続いた焼酎ブールが終わりつつあったところに降って沸いたような事故米問題が追い討ちをかけることになったのです。

焼酎業界にとって恐ろしいのは、事故米による健康被害の拡大というよりも、「焼酎は危ない」という風評被害が広がることです。すでに酒販店は関連する焼酎を店頭から撤去し始めていて、なかには「全体の売り上げが2割減少した」(大阪府内の酒販店)という店もあるとの報道も出てきました。

問題は米なのに、芋や麦で作った焼酎まで被害が拡大しかねない勢いなのです。

【中国を責める資格なし】

それにしても中国製の毒入り餃子事件が今年初めに大問題になったとき、僕たち日本人は中国の食の安全はどうなっているのかと訝り、怒り、疑いの目を向けました。おそらく、僕たちの予感どおり、中国国内での毒の混入は間違いないのでしょうが、あの問題と比較しても今回の日本国内での事故米転売問題によって明らかになった日本の食の安全はもっと深刻な形で脅かされているのではないでしょうか。

三笠フーズという企業のモラル欠如もそうだし、それを監視する立場にある農林水産省のお粗末な対応ぶりもそうです。太田誠一農相の「(汚染米から検出されたメタミドホスは)低濃度で、人体への影響はないと自信をもって言える。だから、あまりじたばた騒いでいない」という発言は、まさに農水省の無策と役所や政治家の「食の安全」に対する無神経さを象徴しています。

食の安全。役所も政治家も中国の対応を批判する前に、日本国内で見直すべきことはたくさんあるのではないでしょうか。

  




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海や山、自然が好きな九州男児です。あらゆる機会をとらえて、時代の変化をいつも感じていたいと思っています。
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