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2007年12月27日

【チームジャパン始動】

一刻も早く日本の研究者の英知を集める時だ。

 『京都大再生医科学研究所の山中伸弥教授は25日、iPS細胞(人工多能性幹細胞)の研究者でつくるネットワーク組織「iPS細胞研究コンソーシアム」を、京大のほか東京大や慶応大、理化学研究所など国内の第一線の研究機関が参加する「チームジャパン体制」で、来年1月にも立ち上げる構想を明らかにした。
 事務局は中核研究施設「iPS細胞研究センター」が設けられる京大に置く予定。
 京都市内で開かれた科学技術振興機構主催シンポジウムで言及した。世界でiPS細胞研究が激化する中、日本から成果を出すために論文発表前に研究成果を共有し、知的財産を一括管理・共有する組織「iPS細胞研究コンソーシアム」が必要と強調した。
 メンバーは、iPS細胞を神経細胞などに分化させる研究に蓄積のある慶応大や東大、安全面の研究を行う自治医科大、臨床応用の研究を進める理化学研究所などを挙げた。製薬会社などの民間企業や病院も参入する見通し。理化学研究所発生・再生科学総合研究センター(神戸市)の西川伸一副センター長がリーダー、山中教授がサブリーダーを務める私案も明らかにした。近く研究者が集まり、組織の具体化を検討する。』(12月25日付京都新聞)


【早かった立ち上げ】

もともとヒトiPS細胞を世界で初めて作製した山中伸弥教授は、複数の研究所が再生医療の研究を推進し熾烈な競争を繰り広げている米国に先陣争いで敗北しないためには早く「チームジャパン」を立ち上げる必要があると力説していた。これからは、日本発の研究成果を公表した山中教授だけで初期研究を実用化の段階までもっていくには、ひとりで孤軍奮闘していては駄目なのだ。

今後は人材と資金をいかに出せるかが勝負というのが山中教授の警鐘だった。これに学会や政府もすばやく反応して、ようやく「チームジャパン」の組成が現実のものとなりつつあるのだ。

最近、様々な分野で米国や世界の後塵を排することが多くなってきている印象がある日本。ぜひ、山中教授の研究を世界の医療の最先端で生かせるように頑張ってほしいものだ。そういう意味で久々の明るいニュースだ。  



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海や山、自然が好きな九州男児です。あらゆる機会をとらえて、時代の変化をいつも感じていたいと思っています。
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