2011年09月16日

【新しい動き?】

野田首相はどこまでの腹づもりなのでしょうか?

議論の枠組みを注視―エネルギー調査会の人選『野田佳彦首相は15日午後の衆院本会議で、原発依存度の低下に向け、新たなエネルギー基本計画を審議する総合資源エネルギー調査会(経済産業相の諮問機関)について、「これまでの政策に批判的な委員の数を増やす」と述べ、「脱原発」派の委員を積極的に起用する考えを表明した。公明党の井上義久幹事長への答弁。
 同調査会は来年夏までに基本計画を実質的に策定する。現在、原発推進派が委員の多数を占めており、先に辞任した鉢呂吉雄前経産相が構成を見直す意向を示していた。首相の答弁はこれを実行に移すことを明確にしたもので、「オープンでバランスが取れた議論ができるようにし、幅広く国民各層の意見を聞く場を持ちながら検討を進める」と強調した。』(9月15日付時事通信)


【鉢呂氏辞任の謎?】

議論の枠組みを注視―エネルギー調査会の人選実は僕がこの記事に注目するのは、不可解な「放射能をうつす」発言等で辞任した鉢呂経産相が辞任する直前に原発政策見直しを意図して、この総合資源エネルギー調査会の大幅な見直し人事を発表する予定だったというウワサを知ったからです。

それは「現代ビジネス―ニュースの深層」というウェブサイトに掲載されているのを知り合いから教えてもらったのですが、その記事によると鉢呂経産大臣は辞任の直前にすでに内定していた総合資源エネルギー調査会の顔ぶれ(全体で15人のうち、12人を原発賛成派、3人を反対派とするもの)を原発反対派を賛成派と同数にするというものだったというものでした。これが経産省の虎の尾を踏み、出所が不可解な「放射能をうつした」失言で辞めることになったとの憶測記事です。真相は闇の中ですが、原発を死守したい経産省にとってはとても飲めない人事だとしたらあり得る話なのかもしれません。

いづれにしても、この人事がどんな形になるのかによって「脱原発」派の委員を積極的に起用する考えを表明した野田首相の原発政策見直しの本気度が試されることになるでしょう。注目したいところです。

それから原発の見直しの議論の場を一方の立場の人間ばかり集めて「初めに結論ありき」のような舞台にしてしまうやり方は国民を愚弄するものです。委員会の人事がそんなやり方に左右されるようでは、フクシマ前とまったく変わらないと言えるのではないでしょうか。



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