2008年10月31日

【小さなお地蔵さん】

西日本新聞の小さな記事が目に留まりました。その記事のテーマは天神のお地蔵さん。

『福岡市中央区天神1丁目の天神交差点。ここに小さなお地蔵さまが祭られているのをご存じですか。暑い日は麦わら帽子、寒い日はマフラー、雨の日はレインコート姿…。季節やその日の天気に合わせ、着衣が日替わりで変わることも。現代版“笠地蔵”は、誰がお世話しているのだろうか。』(10月24日付西日本新聞)

【お婆さんのお世話】

そんなお地蔵さんが天神のど真ん中にあることすら知りませんでしたが、この記事の内容は、西日本新聞写真部の岡部さんという方が、見るたびに変わるお地蔵さんの着衣に疑問を抱いて、お世話している方を探し当てたというお話です。

さて、記者の疑問であるお地蔵さんのお世話をしている人は、張り込みの結果、福岡県須恵町に住む今泉桂(けい)芳(ほう)さん(83)というお婆さんでした。記事によれば、今泉さんは5年ほど前、入院中に地蔵が天神にあると聞いて、妙に気になり、退院後、自宅からバスで1時間かけて会いに行ったそうです。そうして足のリハビリも兼ね、何度も通っているうちに「毎日のように通うことで体も軽くなった」ので、お地蔵さんのご利益だと思われたのか、それ以来ずっとお地蔵さんの暑さや寒さを和らげようと、衣服もこまめに着せ替えているということでした。

【天神人間交差点】

このお地蔵さん、福岡県警によると、1979年9月、天神交差点で暴走族を取り締まり中の警察官が暴走バイクにはねられ亡くなったため、警察官仲間が慰霊と暴走族根絶の願いを込め「天神地蔵」として建立したとのこと。道路端でよくみかける交通事故の慰霊にためのお地蔵さんだったのです。

人々が毎日行き交う天神交差点。様々な人間が通り過ぎるのを日々見つめるお地蔵さんに、心優しいお婆さんの慈悲の心が重なって少し救われたような気持ちになりました。今度天神交差点に行くときは必ず見てみようと思っています。

ちょっといい話を、ありがとう、岡部さん、今泉さん。


  


2008年10月30日

【無賃乗車日記を公開】

世の中、いつどこで誰に見られているかわからないものです。

『東京ガス(東京都港区)の社員が、通勤定期券を使用し、複数回にわたり無賃乗車による“小さな旅”を繰り返していたことが分かった。不正乗車は判明しているだけで計8回。その成果は、日記サイトに「ぶらり鈍行列車無賃乗車の旅パート〇」などと題して報告しており、罪の意識はなかったようだ。

 今回、会員制日記サイト「ミクシィ」で確信犯的な無賃乗車が発覚したのは、入社5年目の技術系男性社員(25)。無賃乗車で小旅行を繰り返す理由を、「『ガス主任技術者試験』っていう国家試験があって、(中略)家だと誘惑が多くてなかなか勉強できないため、鈍行列車の車内で勉強している」と記述していた。

 無賃乗車の手口については、「定期券を使って駅に入って、ひたすら鈍行列車(特急列車や新幹線では切符拝見されてしまうため)で〇〇(=目的地)まで行き、(中略)鈍行列車で帰り、定期券で××駅(=最寄り駅)から出れば、乗車賃は0円という仕組みです。どう? 巧妙な作戦でしょ?(笑)」などと告白している。』(10月24日付夕刊フジ)


【自己顕示欲と罪の意識】

それにしても、入社5年目のこの社員、あまりにも正直で無防備というか、一体社会人としての常識はどこに置き忘れていたのだろうかとあきれてしまいます。

誰しも無賃乗車をつい出来心でしてしまったという経験はあるかも知れませんが、それを継続して行い、さらにはその「手口」をネット上で公開してしまうという無邪気さ。きっと今頃、ご本人は「公開」したことを大いに「後悔」していることでしょう。

しかし、よく考えてみると、この社員のような罪の意識のなさと自己顕示欲の強さ、そしてネットの無防備な利用は、最近多くの若い人たちに観られる共通した特徴なのかも知れません。

【匿名の怖さ】

日本で最も使われているソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)である「ミクシィ」。これらのサイトでの日記公開や情報交換などは日本では名前は匿名にして、ハンドルネームで行われるのが一般的です。欧米など海外のSNSでは匿名ではなく、実名が使われることが多いのとは対照的です。そこに大きな落とし穴があります。

匿名であれば、予期せぬ中傷や非難などから身を守ることは出来るかもしれませんが、その分自分が発する情報は無防備に公開する傾向が強くなる人が多いのではないでしょうか。自分や他人のプライバシーを匿名だから安心と思って公開するのは実社会とまったく同じく慎重でなければいけないでしょう。

この社員の方が今回の無賃乗車の発覚で払わなければならないペナルティーは20万円近くになるそうですが、これから生きていくために大事なことを教えてもらったと思えば、考えようによっては高くないのかも知れませんね。

ネットの社会も実社会も守るべきルールは同じなのです。

  



2008年10月29日

【故郷の温かみ】

10月24日から26日の3日間にかけて、博多の旧市街の中心地、御供所(ごくしょ)で行われた「御供所ライトアップウォーク」が26日の日曜日に無事終了しました。会社の仕事の関係で受付やら誘導やらのお手伝いをさせてもらい、自分の生まれた故郷に住む人たちの故郷を大切にする思いや温かさを感じることが出来て、本当によかったです。

【多彩な町おこし】

それにしても、すごい人の波でした。「御供所ライトアップウォーク」とは、福岡市博多区御供所町にある3つの由緒あるお寺、承天寺、東長寺、妙楽寺をライトアップし、普段見る機会のない人たちにも博多の伝統文化に親しんでもらおうという町おこしのイベントです。ライトアップと併せて、それぞれのイベント会場の路を灯明を置いて楽しむ「灯明ウォッチング」や、承天寺でのコンサートなど多彩な町おこしイベントがいくつも重ねられて、観に来た人たちが飽きないように様々な工夫が施されています。

僕は25日の土曜日の6時ごろ、母を連れていったのですがどのお寺の前も当日券を求めて一目ライトアップを見ようという人たちでごった返していました。これほどの人気があるとは思っても見ませんでした。

【町を活かす】

僕がこの御供所に住んでいたのはもう40年近くも前のことですが、そのころからすでにドーナツ化現象で町の中心はどんどん人が減っていました。人が少なくなれば活気もなくなります。

かろうじて博多山笠(御供所地区は東流)は、山笠を愛する人たちに支えられて御供所以外に住む人たちの応援などで活気を保っていますが、町の様子はあちこちにコインパーキングやマンションが古い町並みに取って代わり、なんとも寂しいものです。

でも町の人たちの努力の甲斐あって、こんなにすばらしいイベントを考案して大勢の人々の関心を集めているのは誇らしい限りでした。これからも色々な工夫を凝らして是非、御供所を、そして博多の町を明るい光で照らし続けてほしいと願っています。そのために、自分もこれから少しでもお役に立ちたいと思っています。  


2008年10月28日

【恐るべき現実】

世界が金融危機の脅威に怯えている間にも、気候変動の影響は確実に、しかも予想以上のスピードで迫りつつあるようだ。

『世界自然保護基金(WWF)は21日、地球温暖化が加速し、北極海の海氷が2013-40年に、夏には完全に消失する可能性があるとの報告を公表した。北極海の海氷が夏に消失するのは、過去100万年以上見られなかった現象という。
 国連の「気候変動に関する政府間パネル(IPCC)」は昨年、第4次統合報告で海面上昇などが起きるとして地球温暖化に警鐘を鳴らしたが、WWFの報告はこれより30年以上早いペースで北極海の海氷の消失が進むと予想した。』(10月22日付時事通信)


【科学者の予測を超えて進む温暖化】

今回の記事にあるように、気候変動、地球温暖化はIPCCの報告書や科学者の予想をはるかに超えて進行している。北極海の現場で、その急激な異変を毎日目の当たりにしている科学者たちは、僕らが映像で見るよりもその恐怖を感じているだろう。

予想を上回るスピードでの気温上昇が起こっている北極の現実は、すでに地球温暖化がさらなる温暖化を加速する「正のフィードバック現象」が始まり、もう後戻りできないところまで来ている(ポイント・オブ・ノーリターン)ことを示しているのだ。

従来の気候変動が起こるサイクルというのは、100年とか数千年とか数万年という単位で、人間が生きている間にその変化が目の当たりに出来るような変化とは全く次元を異にしていた。それが根底から変わりつつあるのだ。地球が温暖化しているのかどうかは議論をひとまず置いたとしても、これほど短期間での気候変動が地球上の生物にあたえる影響は計り知れないものがあるだろう。

先にお伝えした北極圏の5度にものぼる気温の上昇とともに今回のWWFの報告も、まさに猛烈なスピードで進む極地氷解は、もう引き返せないところまで来ているということを改めて考えさせられる変化のひとつだろう。みなさんはどう思われますか?

  



2008年10月27日

【ついに建て替え】

以前から取りざたされていた歌舞伎座の建て替えがついに決まりました。

『歌舞伎の殿堂として知られる東京・銀座の歌舞伎座が、2010年4月公演を最後に建て替えに入ることが20日、松竹から発表された。現在の建物は築50年以上が経過し、老朽化が激しいため、数年前から建て替えが取りざたされていた。工期は約3年を予定。新劇場はビル内に入る予定だ。

 松竹によると、来年の正月から16カ月間は「歌舞伎座さよなら公演」を実施。正月は松竹系全劇場の公演を3日初日とし、2日に歌舞伎座の舞台に全幹部俳優を集めて記念式典を行う。建て替え中の歌舞伎公演は新橋演舞場を中心に行われる。

 歌舞伎座は1889年創建。1924年に奈良様式と桃山様式を合わせた現スタイルの原形が建てられたが、45年5月に東京大空襲で焼失。51年に新築し、翌年に再開場した。2002年に国の登録有形文化財に登録された。』(10月20日付毎日新聞)


【思い出深い建物】


仕事で東京に住んでいた頃、せっかく東京にいるのだから毎月歌舞伎が見られる唯一の劇場である歌舞伎座で本物の歌舞伎を観ようと足しげく通った時期がありました。

もちろん、足しげく通うとなるとサラリーマンでは1万円以上もする1等席や2等席は買えません。行くのは決まって4階にある「一幕見席」。ここであれば1幕ずつ入場券を購入できて、しかも500円から1500円程度で買えます。予約も要らないし、歌舞伎役者に掛け声をかける大向こうさんも結構座っていて「歌舞伎通」の席でもあるのです。

外国人観光客にもよく出会ったし、義経千本桜では狐忠信に扮した猿之助が4階の一幕見席の隅からワイヤで宙吊りの芸を披露するのも目の前で見ることが出来ました。

【新生歌舞伎座に期待】

時代は変わり、古いものは新しいものに変わっていきます。どんなに堅牢な建物でもいつかは寿命が来て、建て替えるときがやってくる。寂しい気もしますが、新しい時代にふさわしい歌舞伎演劇を新装なる歌舞伎座で味わうというのも、いいのかもしれません。

庶民の演劇である歌舞伎を後世に伝えていくために、是非、松竹さんには一幕見席を残した庶民にやさしい新生歌舞伎座を作ってほしいものです。
  



2008年10月24日

【高いヒール、何ゆえ?】

スチレットヒール(stilettos)というのは、かかと部分が高くて尖っている靴のことだそうですが、最近米国の有名な女優、ビジネスウーマン、政治家がよくこのハイヒールを履いているとのニュースがタイム誌に取り上げられていました。例えば、共和党の副大統領候補サラ・ポーリン氏はその中でも最もホットな人でしょう。そしてそのヒールの高さたるや、6インチ(15センチ)近くあるそうです。

タイム誌の記事のタイトルは、<strong>「ヒール・パワー」("Heeling Power" , TIME dated on October 13, 2008 )。一体、どうして女性はそんな高いヒールを履くのでしょうか?

【セクシー、でも?】

もちろん、女性はいつでも美しく、セクシーに見られたい一心で、お化粧をし、ダイエットに励み、スタイルを出来るだけ綺麗に見せるひとつの手段としてヒップを高くするハイヒールを履くというのが、理由なのでしょう。中には、背丈だけでも男性に負けないようにと考えている女性もいるかもしれませんが・・・・

でもその代償は、とても高いものかもしれません。タイム誌によれば、ハイヒールは変形関節症(osteoarthritis)や、ひどいものでは統合失調症(schizophrenia)まで引き起こす可能性があるそうです。

【訓練あるのみ?】

そんな健康上のリスクを侵してまで-と男性である僕などは思うのですが、ハイヒールが女性を美しく見せるためのひとつの「武器」として履かざるを得ないものであるならば、後はハイヒールをうまく履きこなす訓練を積むしかありません。実際、アメリカではニューヨーク、シカゴ、ロサンゼルス、サンフランシスコなどの大都市にハイヒールでの歩き方を教授するクラスがあるそうです。

嗚呼、涙ぐましき女性たちの努力なり。世の男性諸氏は、女性たちのこの努力にどこかで報いていかなきゃいけませんよ。
  


2008年10月23日

【迫り来る危機】

人間が金融危機に右往左往している間にも、気候変動は破局的な動きを強めている。

『米海洋大気局(NOAA)などの専門家らは16日、海氷の消失などで北極圏の気温が記録的な水準にまで上昇しているとの報告書を発表した。
 今回発表された年次報告書によると、北極圏の気温は、通常の水準を5度ほど上回った。近年に多くの海氷が溶け、海面が太陽光を吸収しやすくなっていることが要因とされる。
 NOAAの太平洋海洋環境研究所の海洋学者ジェームズ・オーバーランド氏は「北極圏の変化は、さまざまな要因によるドミノ効果がほかの地域よりも示されている」と述べた。
 米コロラド大学の米国立雪氷データセンターは先月、北極圏の海氷は今夏、観測史上2番目に小さい面積に減ったと発表していた。』(10月17日付ロイター通信)


【科学者の予測を超えて進む温暖化】

今回の記事にあるように、気候変動、地球温暖化はIPCCの報告書や科学者の予想をはるかに超えて進行している。北極海の現場で、その急激な異変を毎日目の当たりにしている科学者たちは、僕らが映像で見るよりもその恐怖を感じているだろう。

予想を上回るスピードでの気温上昇が起こっている北極の現実は、すでに地球温暖化がさらなる温暖化を加速する「正のフィードバック現象」が始まり、もう後戻りできないところまで来ている(ポイント・オブ・ノーリターン)ことを示しているのだ。

従来の気候変動が起こるサイクルというのは、100年とか数千年とか数万年という単位で、人間が生きている間にその変化が目の当たりに出来るような変化とは全く次元を異にしていた。それが根底から変わりつつあるのだ。地球が温暖化しているのかどうかは議論をひとまず置いたとしても、これほど短期間での気候変動が地球上の生物にあたえる影響は計り知れないものがあるだろう。

北極圏の5度にものぼる気温の上昇は、まさに引き返せないところまで来ているということを改めて考えさせられる変化のひとつだろう。みなさんはどう思われますか?
  



2008年10月22日

【候補者に通知】

いよいよ裁判員制度が始まります。

『来年5月に始まる裁判員制度に向け、最高裁は16日、裁判員候補者名簿に記載されたことを知らせる「名簿記載通知書」などの文書を公表した。名簿に載るのは全国で約29万5000人で、全員に最高裁から11月末、封筒で郵送される。今回通知が届かなかった人は、原則として来年中は裁判員に選ばれない。

 裁判員候補者名簿は、市区町村の選挙管理委員会が有権者名簿からくじで選んだ「候補者リスト」をもとに各地裁が作成。名簿に載ったことと、裁判員に選ばれる可能性があることを知らせるために、通知書を郵送。辞退を希望するかどうかを尋ねる「調査票」と回答するためのマークシート、裁判員制度を紹介する漫画の小冊子、パンフレットなども同封される。

 調査票は、自衛官や警察職員といった裁判員になれない職に就いていないかや、70歳以上や学生、病気やケガなどの理由で辞退を申し立てるかどうかを尋ねるもの。仕事の都合や出産、介護で、裁判員になることが難しい特定の月がある場合も申告できる。回答の期限は12月半ば。』(10月16日付産経新聞)


【避けたい気持ち】

それにしても29万5千人とはすごい人数ですね。分母がどれくらいかわからないので確率的にどのくらいかはわかりませんが、誰にでも裁判員のお鉢が回ってくる可能性はあるということです。

「出来れば当たってほしくない」と思うのが、僕たち一般市民の大方の気持ちではないでしょうか。凶悪犯罪の裁判員となって被告からにらまれたらどうしようかとか、会社を休んでとなると引継ぎが大変だとか悩みは尽きません。

となれば、なんとか言い訳を作って辞退が出来ないだろうかと思うのも自然な感情ですよね。

【どうする言い訳】

裁判員に選ばれたら辞退できないというのが原則なのですが、それでもどうしても辞退したい場合には、以下のような理由が必要だということです。

・70歳以上の人
・地方公共団体の議会の議員(ただし会期中に限ります。)
・学生,生徒
・5年以内に裁判員や検察審査員などの職務に従事した人,3年以内に選任予定裁判員に選ばれた人及び1年以内に裁判員候補者として裁判員選任手続の期日に出頭した人
・一定のやむを得ない理由があって,裁判員の職務を行うことや裁判所に行くことが困難な人

やむを得ない理由としては,例えば,以下のようなものがあります。
・重い病気又はケガ
・親族・同居人の介護・養育
・事業上の重要な用務を自分で処理しないと著しい損害が生じるおそれがある。
・父母の葬式への出席など社会生活上の重要な用務がある。
・妊娠中又は出産の日から8週間を経過していない。
・重い病気又はケガの治療を受ける親族・同居人の通院・入退院に付き添う必要がある。
・妻・娘の出産に立ち会い,又はこれに伴う入退院に付き添う必要がある。
・住所・居所が裁判所の管轄区域外の遠隔地にあり,裁判所に行くことが困難である。


う~ん、ウソはつけないし、あなたならどういう「やむを得ない理由」で辞退しますか?

  



2008年10月21日

【芋掘り無念】

『第二京阪道路(京都市伏見区-大阪府門真市)の建設予定地に位置する北巣本保育園(門真市)の野菜畑を撤去する大阪府の行政代執行が16日早朝から始まった。保育園側は2週間後に近くの保育園と合同でこの野菜畑を使ったイモ掘り行事を控えており、職員ら約50人が「子供たちの野菜を奪わないで」と反対の声をあげたが、府は代執行を強行。園児らが育てた野菜を刈り取り、敷地の立ち入り禁止措置を取った。

 橋下徹知事は「府はこれまで誠実に交渉してきた。供用開始が遅れると通行料で6億、7億円の損害が出る。申し訳ないが理解していただきたい」とコメント。「イモ掘り行事まで待ってほしい」という要望には「なぜ2週間早くイモ掘りをしなかったのか。もっと早く園児を喜ばせる方法があったはずだ」と保育園側の対応を批判した。』(10月16日付産経新聞)


【行政代執行を巡る駆け引き?】

行政代執行とは、行政機関による撤去命令などに応じない人たちに代わって、それらのものを行政機関が強制的に撤去することを言います。市民の憩いの場所である公園をホームレスの人たちが許可なしにテントなどを張って不法占拠しているときに、地方自治体がホームレスの人たちの怒号の中を、業者に撤去を命じるシーンをテレビで見たことがありますが、あれなどは典型的な行政代執行の例でしょう。

今回メディアが取り上げたのは、幼稚園児の芋畑を踏みにじるシーンと巨額の赤字財政に喘ぐ橋下大阪府政のコントラストがニュース性があるとみたからでしょうか。詳しい事情はわかりませんが、保育園側が立ち退きの取り消しを求めて大阪高裁に訴訟を起こし、30日にはその決定が下されるのにそれを待たずに代執行を進めた大阪府と、代執行に踏みにじられる芋畑に涙する保育園児まで使って抵抗する幼稚園側双方に、何とか自分たちの有利なほうに事を運ぼうという魂胆ばかりが見え隠れします。

しかし、何と言っても法律を盾にしたパワーに圧倒的に勝る大阪府のやり方は財政逼迫の事情があるにしても、いただけません。ここまでこじれる前にもっと代執行を受ける側の市民の立場に立った話し合いをしてほしかったと思うのは僕だけでしょうか。
  



2008年10月20日

【灯明ウォッチング】

「博多灯明ウォッチング」ってご存知ですか?

毎年10月に福岡市の東側にある寺社仏閣の町・博多の夜の風景を数万個の灯明で幻想的に照らし出すとてもロマンチックなイベントです。平成6年から始まって今年で15年目。最初は関心も低かったようですが、今では町ぐるみの長い間の努力が実って、博多の町の風物詩のひとつに発展し、大勢の人たちが灯明を観るために夜の街を散策するようになりました。

【参加してわかる地域の温かみ】

仕事がきっかけで、今年初めてそのお手伝いを少しばかりしてきました。もともとは僕が生まれ育った博多区の御供所という地区が中心になって行っている行事であり、何か自分の生まれた博多に何か恩返しというか、役に立つことをしたいと思っていましたが、仕事がきっかけではあれ、ようやくその夢が実現しました。

といってもすでに通りの各所に設置してあった灯明に、チャッカマンで火をつけて回り、ところどころ消えたロウソクに火をともしたり、倒れた灯明を元に戻したりするだけのほんの一部のお手伝いだったのですが、それでも博多部の町おこしのために一生懸命にお手伝いしている若い人たちや子供たち、そしてお年寄りの温かみに触れて大満足の一日でした。

【地域を照らす灯明のすばらしさ】

もともとこの「博多灯明ウォッチング」、博多に古くから伝わる灯明を並べ飾る行事である「千灯明」を多くの芸術家によって現代風にアレンジして、博多の町おこしのために地域の人たちが一緒になって復活したものです。

昔、博多の神社やお寺が地域に住む人たちの家内安全を願って並べていた灯明。その明かりが照らし出すものは、幻想的な町の風景だけではなく、最近人口が減って福岡都市圏全体からすると町の灯が小さくなりがちな博多地域の人たちの希望の灯でもあります。

「人々の願いが叶って、もっともっと博多が元気になるように、これからも自分も力になりたい」と思った秋の夜長でした。

  



2008年10月17日

【桁不足?】

米国発の金融危機を象徴するような、笑えない話が話題になっている。

『ニューヨークの繁華街タイムズスクエアに設置されている電光掲示板「借金時計」が米国の財政赤字の急増で、けたが足りなくなり、公的債務の額を示す数字の左隅に「1」を追加する応急措置が施された。AP通信が8日伝えた。

 借金時計は1989年、ニューヨークの不動産業者の故ダースト氏が造った。当時表示された債務額は約5兆5000億ドルだったが、現在は10兆ドル(約1000兆円)以上に膨れ上がっている。運営者は、来年にけたを正式に2つ増やす工事をする計画という。』(10月10日付フジサンケイビジネスアイ)


【時代の変化】

たった20年ほど前に作られたときには、こんなに早く米国の借金が10兆ドルにまで膨れ上がるとは想像していなかったに違いない。つい数ヶ月前に原油が140ドル以上に高騰し、ガソリンスタンドの電光表示板が1リットル100円台までしか想定しておらず、200円台に備えるために掲示板の改良工事を始めたというニュースを思い出す。

このふたつの事例の数字の大きさはまさに「桁違い」だが、ここ数年の経済の変化がいかにすさまじいかを物語っている。ちっぽけな僕ら人間の想像力をはるかに超えているのだ。

21世紀に入って未だ8年しか経っていないのに、この新しい世紀がとてつもない大波乱の世紀になることを数字が示しているのだ。みなさんはこの数字、どうご覧になりますか?
  


2008年10月16日

【未曾有の金融危機の影響】

猛烈な勢いで世界中に金融危機が実体経済を破壊しつつある中、もうひとつの懸念も心配され始めた。それは地球環境保護へのインパクトだ。

『「世界的な金融危機の影響で、地球環境保護の最近の取り組みも危機に陥る恐れがある」という専門家の意見が8日、スペインのバルセロナで行われている国際自然保護連合(IUCN)の会合で出された。

「アメリカ発の深刻な金融危機は世界中に波及する可能性が高く、対策に追われる政府によって今後数年間、自然保護活動は後回しにされていくのではないか」とIUCNの作業部会の議長アレハンドロ・ナダル氏は述べている。

 さらに、不景気で経済的圧力が高まり、それが環境に悪影響を及ぼす可能性もあるという。例えば、不足する財源を確保するため、政府が採鉱や石油、天然ガスなどの資源開発に頼ることも予想されるからだ。』(10月9日付ナショナルジオグラフィック 公式日本語サイト)


【明日より今日の心配優先】

近い将来にどんなに深刻な事態が予測されようと、今の生活が成り立たなければ今を優先するしかないのが人間社会の現実だ。気候変動、地球温暖化が破局的な影響を地球全体にもたらす前に人間が実効的な行動計画を実施するにはあと10年ほどしか残されていないと言われている。

しかし、今回のような経済危機が世界中を襲えば、多くの人々、多くの国々がそれどころではなくなるだろう。将来の破局よりも今の破滅のほうが恐ろしいのは誰しも同じだからだ。

ただ、短期的には世界的規模で経済活動が大幅に停滞することが予想されるため、経済活動の停滞による二酸化炭素の排出の抑制は進むだろう。

【長期展望に立った着実な実行】

今、世界は本当に危機的な状況にあると思う。経済を活性化させようとすれば、地球温暖化の進展のように環境への負荷が耐え難いほど大きくなり、遅かれ早かれ経済の破局も招いてしまうし、かと言って今回のような破局的な金融危機がもたらす実体経済の悪化を防ぐためには、しばらくは二酸化炭素の排出増加を招く石炭や石油の使用が増えるような事態に目をつぶってでも今の生活を守るために各国は経済の回復を図らなければならない。

サブプライムの大波から世界が立ち直るには数年から10年といった時間がかかるかもしれない。忘れてはならないのは、その10年というのは、気候変動から地球環境を守るために人間に残された最後のチャンスだということだ。経済と環境。どちらかを優先しようとすれば、片方が打撃を受ける。さらに加えて、環境破壊と経済混乱が各地に紛争の種を蒔きつつあり、世界的な紛争の増加も誘発するだろう。

僕たち人間は、自らの過ちで今生存できるかどうかの岐路に立たされている。10年単位の時間しか残されていない中で、この困難に長期的にどう取り組んでいくのか。この破局的な局面を世界が乗り切るためには、本物のパラダイム転換が必要だろう。小手先の対策では駄目なのだ。エネルギーも、地球環境も、経済も、金融も、あらゆる領域で革命的な変化が起きている中で、過去の経験則にとらわれず、新しい社会を創り出していくのだという強力な知恵と実行力があらゆるレベルの人間に求められているのだ。

そんなことを考えると、全知全能の救世主の出現を望みたくなるのは僕だけだろうか。

  



2008年10月15日

【宇宙ビール?】

サッポロがいよいよ「宇宙ビールを製造」というニュースが目に留まりました。

『ビール原料になる大麦の宇宙空間での栽培の可能性を研究しているサッポロビールは2日、栃木県那須町のサッポロビール那須工場で、宇宙ステーションに運ばれて一定期間過ごした大麦の子孫を原料にしたビールの醸造実験を始めた。11月上旬には小瓶(334ミリリットル)100本を「世界初の宇宙ビール」として誕生させる計画だ。

 実験は、岡山大学資源生物科学研究所(倉敷市)の杉本学・准教授(細胞分子生化学)と進める「極限環境ストレスの大麦への影響調査」の一環。

 杉本准教授は、ロシア科学アカデミー生物医学研究所が、国際宇宙ステーションを活用して進めている「宇宙環境における植物の適応能力とライフサイクルに関する研究」に参画している。』(10月3日付毎日新聞)


【宇宙で大麦栽培】

この「宇宙ビール」の原料となる大麦は、ロシアとの共同研究で2006年に「はるな二条」という品種名でロシアの宇宙ステーションに持ち込まれ、船内で5ヶ月間保存され、生育実験では28日間で50~60センチにまで成長させることに成功した後、地球に持ち帰られ、群馬県内で栽培されて今年3世代目が収穫されたとのこと。

この3世代目の種子を使って、杉本准教授らが工場に併設の「那須 森のビール園」の手づくりビール工房で、小型の釜や槽を利用して手作りでビールを醸造するそうです。

【興味津々、宇宙の味】

果たして、宇宙の大麦で作られたビールはどんな味がするのか。ビール党の僕としては興味津々なのですが、如何せん、このビール、あくまでも実験用の試作品なので販売はしないとのこと。ああ、残念。

ただ、宇宙科学関連のイベントなどで披露していくそうなので、だれか情報を聞きつけて試飲できるかも知れませんね。宇宙からのビールの話題でした。

  


2008年10月14日

【驚くべき販売不振】

販売額が3割近く減るというのは、企業の命運にかかわる事態だ。

『米調査会社オートデータが1日まとめた9月の米新車販売台数によると、業界全体の販売台数は、前年同月比26.6%減の96万4873台と93年2月以来15年7カ月ぶりに100万台を割り込んだ。11カ月連続の前年実績割れで、低所得者向け高金利住宅ローン(サブプライムローン)問題に端を発した金融危機が自動車市場を直撃した形となった。

 これまで米大手3社(ビッグスリー)に比べて落ち込み幅の小さかった日本車も、軒並み前年実績比で2~3割減と大幅に落ち込んだ。全米2位のトヨタ自動車は同32.3%減の14万4260台と低迷し、87年7月以来、21年2カ月ぶりの減少幅を記録。ホンダ(5位)も同24%減の9万6626台と落ち込み10万台を割り込んだ。日産自動車(6位)も同36.8%減の5万9565台と不振だった。』(10月2日付毎日新聞)


【忍び寄る金融危機の影響】

自動車業界がこれほどの販売不振に喘いでいるのは一体何故なのだろうか?

もともとは、石油価格の急騰による車離れが世界的に進んだのが発端だったのだろうが、今その販売不振の元凶は原油高から金融危機の影響に主役を交代しつつある。

新聞報道にもあるように、ガソリン高騰の余波でピックアップトラックなどの大型車の販売減が目立っていたのが、この9月からはリーマン・ブラザーズの破綻を契機に未曾有の金融危機の影響が、小型車さえも売れないという状況にまで及んできたのだ。

日本車さえもが売れなくなりつつあるアメリカ。これは金融危機が実態経済に深刻な影響を与え、本格的な景気後退が目の前に迫っていることを示している。

金融安定化法案は先週末に難産の末にようやく米議会を通過したものの、これで金融マーケットが安定化するかどうかは未だ予断を許さない状況だ。

そんな中、あと数ヶ月もしないうちに、米国の自動車の販売不振は日本へもその余波が拡大していくだろう。裾野産業が広い自動車業界の不振は経済全体に波及する。心しておかないといけない。
  


2008年10月10日

【アメリカ合衆国がフランス?】

このところのアメリカからのニュースは、アメリカがアメリカでなくなるような出来事ばかりが続いています。どういう意味? そうです、住宅投資機関のフレディ・マックとファニーメイへの政府保証、保険会社AIGへの公的支援、そして先週は7千億ドル(70兆円)にものぼる公的資金を金融機関に投入するという金融安定化法案の成立と、金融を中心にアメリカ政府による「大きな政府」への傾斜が続いているのです。

この現象をタイム誌がおもしろいタイトルで取り上げていました。題して、「ユナイテッド・ステーツ・オブ・フランス」("The United States of France", page 25 TIME dated on October 6, 2008)。アメリカが「フランス合衆国」になった? 

【金融、そして自動車も】

アメリカは銀行を国有化してしまい、次は自動車産業まで国有化しようとしている。これってアメリカ人自身が蔑んでいた国そのものに似てきているのでは?

We've nationalized the banks; the auto industry is next. We now resemble the very country we love to mock

そう、その国とはフランスのことなのです。週の労働時間は27時間、月に19日の休暇を取って、二日に一回はストライキしながら、毎日ワインでランチ。そういう社会主義福祉国家フランスを軽蔑していたアメリカ政府も国民も、自由競争を標榜するアメリカの象徴だった金融や自動車を半国有化せざるを得なくなって、フランスに限りなく近づいているのです。

【色褪せる強大国アメリカ】

アメリカ人自らが、アメリカの自慢の産業である金融と自動車をフランスと同じだと揶揄せざるを得ないほど、追い詰められつつある現実。

皮肉にもブッシュ政権は9/11の二つの高層ビルの崩壊で始まり、二つの巨額の浪費で終わろうとしています。後者の浪費とは、ひとつはイラク戦争の軍事費6530億ドル、もうひとつは7000億ドルの公的資金をはじめとする金融界への政府資金投入です。

金の切れ目が縁の切れ目。強大国アメリカもその資金力が色褪せれば、その凋落も早いのではないでしょうか。次に来るであろうアメリカからの大波に僕たち日本人も備えておく必要がありそうです。
  



2008年10月09日

【アイスランド、国家破産?】

すさまじい事態が全世界レベルで進行している。

『英BBC放送によると、アイスランド議会は6日、金融危機を回避するため同国のすべての金融機関を事実上国有化する法案を可決した。同国の金融機関の預金総額は国内総生産(GDP)を大幅に上回っており、今回の措置で支えきれるか疑問視する声も出ている。

 政府が金融機関の合併や清算、役員の経営責任も追及できる内容で預金の全額保護も打ち出した。ハーデ首相は同日夜のテレビ演説で「最悪の場合、国家破綻(はたん)の恐れもある」と国民に理解を求めた。同国は人口約30万人、GDPは2006年で159億ドル(1兆6300億円)。アイスランド政府は経営危機に陥ったグリトニル銀行を実質国有化したが、為替相場における通貨クローナの下げは止まらず6日には対ユーロで30%も暴落した。』(10月8日付産経新聞)


【次々と連鎖反応】

アメリカのサブプライムローン問題がここまで深刻な事態を招こうと、昨年夏の時点で誰が予測しただろうか。世界中の金融市場が断末魔の叫びを上げている。弱い通貨、弱い金融システムの地域、国から資金調達が出来なくなってきているのだ。その最初の象徴的な国として、アイスランドが国家破綻の危機に瀕しているのだ。

7日には、米連邦準備制度理事会(FRB)、欧州中央銀行(ECB)のほか、イギリス、カナダ、スウェーデン、スイスの各中央銀行が協調利下げに踏み切った。世界的な金融危機に少しでも歯止めをかけようという決意の表れだと思われるが、果たして利下げでどれだけ効果があるかは不透明だ。

【本物の大不況か?】

日本の東証株価も下げ方も尋常ではない。こんなひどい下げ方をしたのは近年ないのではないか。いたづらに危機を煽るつもりはないが、近年の気候変動の激しさと同じく、過去の経験則では測れない事態が迫りつつあるのは間違いない。

個人も、企業も、国家も次に何が起こるのか冷静に判断し、真剣に次の一手を考えて、備える必要がありそうだ。まずは健全な危機意識も持つこと、それが最初の一歩だ。もちろん、悠長に選挙をやっている場合ではないのは言うまでもないだろう。
  



2008年10月08日

【突然の訃報】

家族以外の私たち一般人にとっては、あまりにも突然の訃報だった。

『俳優の緒形拳さんが5日に急死したことを受けて、俳優の長男幹太さんと次男直人さんが7日、東京都新宿区の寺で記者会見し、緒形さんが8年前から肝炎を患い、5年前ごろから肝がんに変移していたことを明らかにした。
 幹太さんは「3月から倉本聰先生脚本のドラマ『風のガーデン』(フジテレビ系)の撮影に入り、9月末にクランクアップしたが、今月4日に肝がんの破裂による出血があり、5日午後11時53分に亡くなりました。本人の希望で密葬で済ませました」と、やつれた表情。直人さんは「本当に急だったので、3日間泣き通しだった。あまりにもでかい、かっこいい、温かい男でした」と語った。
 また、喪主は妻の典江(のりえ)さんで、後日しのぶ会を開くことも明らかにした。』(10月7日付時事通信)


【人生をまっとうする】

僕が印象に残っている緒方拳の出演作品は、江戸時代にロシアに漂着し、波乱の人生を歩んだ漁師大黒屋光太夫を演じた『おろしや国酔夢譚』(おろしやこくすいむたん)だ。時代に翻弄される男の生き様を見事に演じた緒方拳の顔が浮かぶ。すごい俳優だなあと思ったのはこの映画の主演だった。


その大黒屋光太夫役の緒方拳さんを思い出しながら、息子さん二人のインタビューを聞いていて、次男直人さんの言葉どおり、緒方拳さんは「あまりにもでかい、かっこいい、温かい男」だったのだろうなあと改めて思った。

最後の出演テレビドラマをクランクアップしたときのコメントなどを聞いていると、ご自分の死期をまさに選んで亡くなったという感じがする。

5年前に肝臓ガンであることを知って、家族にも口止めした事実。そして最後まで俳優としての人生をまっとうしての「死」だったのだ。

これほど自分の意思を貫き通して、自分の意思どおりに人生をまっとうすることは普通の人間には至難の業だろう。

緒方拳さんのご冥福を心からお祈りします。

  



2008年10月07日

【明言避ける】

東国原知事の発言が微妙に変化している。

『東国原英夫宮崎県知事は3日、次期衆院選への出馬について、「可能性は、厳密に言えばゼロとは言えない。政治状況、県民生活の状況は刻一刻と変わる。生き物ですから」と述べ、出馬の可能性に含みを残した。県庁内で記者団の質問に答えた。 
 2007年1月に就任した東国原知事はこれまで、4年の任期を全うする意向を示していたが、この日は「県民との話し合いだと思っている。非常事態になったときは、県民の意見を聞きながら自分の行動を決めないといけない」と表現を変えた。政党からの出馬要請はついては「自民党からはない。民主党からも来なかった」という。』(10月3日付時事通信)


【県民か国民か】

事の発端は、失言問題で政界を引退すると表明した中山成彬前国土交通相。中山氏に対しては、自らの失言が招いたことであり自民党も冷ややかだが、その中山氏の選挙区である宮崎1区に誰を立てるかを巡って、同じ宮崎県の東国原知事に熱いラブコールを送っているのだ。

県民をとるか、国民(国政)をとるか、政治家になった以上は常にトップを目指していくという志は誰にもあるだろう。東国原知事だって、いづれは国政に打って出るつもりなのかもしれない。しかし、問題はそのタイミングだ。

【カギは県民の意思】

民主党の鳩山由紀夫幹事長が述べているように、「(東国原知事が)1期目の途中で国政に転出することになれば、多くの県民は失望する。1期、2期と県政をしっかり担当すべきではないか」というのが今の大半の宮崎県民の気持ちではないだろうか。

3期も4期も知事を続け、知事王国を築き上げるのは問題かも知れないが、少なくとも2期くらいはしっかりと地元のために尽力するというのが知事自身の哲学にも適っているのではないか。自民党の選挙目当ての口車に乗せられて後悔するのは知事自身なのは目に見えているし、東国原知事は今の人気に溺れることなく、真摯に県民の意志をもういちど確かめることが、最も大事だと思うがどうだろうか。
  


2008年10月06日

【驚くべき販売不振】

販売額が3割近く減るというのは、企業の命運にかかわる事態だ。

『米調査会社オートデータが1日まとめた9月の米新車販売台数によると、業界全体の販売台数は、前年同月比26.6%減の96万4873台と93年2月以来15年7カ月ぶりに100万台を割り込んだ。11カ月連続の前年実績割れで、低所得者向け高金利住宅ローン(サブプライムローン)問題に端を発した金融危機が自動車市場を直撃した形となった。

 これまで米大手3社(ビッグスリー)に比べて落ち込み幅の小さかった日本車も、軒並み前年実績比で2~3割減と大幅に落ち込んだ。全米2位のトヨタ自動車は同32.3%減の14万4260台と低迷し、87年7月以来、21年2カ月ぶりの減少幅を記録。ホンダ(5位)も同24%減の9万6626台と落ち込み10万台を割り込んだ。日産自動車(6位)も同36.8%減の5万9565台と不振だった。』(10月2日付毎日新聞)


【忍び寄る金融危機の影響】

自動車業界がこれほどの販売不振に喘いでいるのは一体何故なのだろうか?

もともとは、石油価格の急騰による車離れが世界的に進んだのが発端だったのだろうが、今その販売不振の元凶は原油高から金融危機の影響に主役を交代しつつある。

新聞報道にもあるように、ガソリン高騰の余波でピックアップトラックなどの大型車の販売減が目立っていたのが、この9月からはリーマン・ブラザーズの破綻を契機に未曾有の金融危機の影響が、小型車さえも売れないという状況にまで及んできたのだ。

日本車さえもが売れなくなりつつあるアメリカ。これは金融危機が実態経済に深刻な影響を与え、本格的な景気後退が目の前に迫っていることを示している。

金融安定化法案は先週末に難産の末にようやく米議会を通過したものの、これで金融マーケットが安定化するかどうかは未だ予断を許さない状況だ。

そんな中、あと数ヶ月もしないうちに、米国の自動車の販売不振は日本へもその余波が拡大していくだろう。裾野産業が広い自動車業界の不振は経済全体に波及する。心しておかないといけない。

  



2008年10月03日

【恐怖の毒グモ】

身近なところにこんなに毒グモがいたなんてビックリです。

『福岡市は12日、特定外来生物に指定されている毒グモ・セアカゴケグモ約700匹が、同市東区の半径1キロ圏内の公園や住宅などで発見され、薬剤散布などで駆除した、と発表した。同市東区香椎浜の香椎パークポート内「みなと100年公園」で10日、2匹が見つかり、市が調査していた。

 市は12日までに、同公園で約100匹▽人工島コンテナターミナル内で7匹▽香椎浜公園で約350匹▽城浜公園で約150匹▽市営城浜住宅で約100匹▽市営香椎浜で約10匹--を確認した。クモは側溝やベンチの裏に生息していた。

 立ち入り禁止とした3公園を含め、全カ所で駆除作業を実施。公園は安全確認ができ次第、近く開放する。ターミナルは除去作業を済ませたが当面は毎日点検・調査する。』(9月13日付毎日新聞)


【徹底的に駆除必要】

福岡市東区の香椎パークポートというところは僕が住んでいるところから車で10分足らずで、ときどきその近くにあるジャスコに買い物に行ったりします。まさかそんなところに毒グモが700匹にいたなんて・・・・・絶句。

セアカゴケグモは、原産がオーストラリアで、日本国内では1995年に初めて大阪で発見されたとのこと。体長は約1センチで、背に赤い帯状の模様があり、かまれると発汗や吐き気などを催すことがあるそうです。ああ、恐ろしい。

世界中から物を買っている日本には、購入している原材料などに付いて色々な外来生物が入ってきています。毒グモなどと言う「招かれざる客」は、早く徹底的に駆除してほしいですね。

  



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海や山、自然が好きな九州男児です。あらゆる機会をとらえて、時代の変化をいつも感じていたいと思っています。
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