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2011年11月30日

【池袋で街コン】

ここ数カ月で「街コン」なる新しい合コンがはやりつつあるようです。

『東京・池袋で、インターネットの交流サイトなどを通じて集まった男女およそ500人が参加し“街コン”と呼ばれる超大型の合コンが開かれました。

“街コン”は街全体を舞台にたくさんのグループが同時に開催する合コンで、26日は若者で作る実行委員会と13の飲食店が連携して池袋で開催されました。参加者は、インターネットの交流サイトやツイッターを通じて集まった20代から30代の男女250人ずつ、総勢500人です。男性どうし、あるいは女性どうし2~3人のグループで申し込み、数千円の会費を支払って、参加者の目印のリストバンドを受け取ります。そして、3時間半の制限時間内であれば指定された13の店を自由に行き来でき、複数のグループと合コンができる仕組みです。友人と2人で申し込んだという管家功和さん(30)はメーカーで営業の仕事をしていますが、職場で出会いがなかなか見つからず参加しました。管家さんは「いろんな店で合コンできることが楽しいです。とりあえず、いいきっかけが作れればと思っています」と話していました。一方、主催者側の飲食店は、店の知名度が上がって若者が多く来店するようになれば地域の活性化にもつながると期待しています。会場の一つのお好み焼き店の経営者の男性は「ふだん仕込みをしている昼間の時間帯にお客さんが入り、利益が出るのはいいことだし、たくさんの人に店を知ってもらえるよい機会になる」と話していました。“街コン”の人気について、社会学が専門で若者の文化に詳しい中央大学文学部の辻泉准教授は「好きなときに入って好きなときに出て行く、ツイッターのようなコミュニケーションと感じる。今の若い人は、友人や恋人とのコミュニケーションしか楽しみがないということに息苦しくなってきて、もっとゆるい空間の中で息苦しくならないつながりを楽しんでいて、場面、場面でつながりを使い分ける新しい時代のコミュニケーションだと思う」と指摘しました。そのうえで「自分たちで身の回りの共同体を盛り上げていこうという、ささやかな文化の楽しみ方であるならば、大いに肯定していい文化だ」と話していました。』(11月26日付NHK)


【出会いの場の創出】

同じ日の読売新聞に『18~34歳の未婚者のうち、「交際中の異性がいない」とする男性が約6割、女性が約5割にのぼり、1987年の調査以来、最高となった』との記事が掲載されていました。若者の晩婚化が進んでいることと併せると、さもありなんという気がします。結婚しようと思っていても交際している相手が見つからなければ、どうしようもありません。中高年の僕たちから見れば、なんとかしてあげたいという気持ちになりますが、親や親せきが取り持つ「見合い」も最近は廃れてしまっていることや、おせっかいを嫌う若者が多くなっていることなどから下手に動くと余計なお世話と思われるかも知れず複雑です。

そんな中で出てきた出会いの場の新しいトレンド「街コン」。広島では2500人もの若者が参加したそうです。街の飲食店や飲食街の活性化にもつながるので街ぐるみでのサポートも手伝って、若者たちに新しい出会いの可能性を提供しているようです。知り合う機会がなければ、恋人探しもままならないわけですから、この街コンの試み、是非広がっていってほしいですね。  



2011年11月29日

【「もんじゅ」見直し】

「もんじゅ」の見直しが国会から政府に勧告という形で出されそうです。

『衆院決算行政監視委員会(新藤義孝委員長)が、国会版「仕分け」の結論を予算編成に反映させるよう、野田政権に初の「勧告」を出す見通しとなった。高速増殖原型炉「もんじゅ」の中止を含む抜本的見直しなどを求めることにしており、政権も勧告が出れば尊重する意向だ。

 決算行政監視委は行政刷新会議と異なり、1998年に改正された衆院規則に基づく内閣への勧告権が与えられている。内閣は改善状況を監視委に報告しなければならず、藤村修官房長官は「勧告が出れば重く受け止める」としている。野田政権は来年夏に関係閣僚による「エネルギー・環境会議」で、「もんじゅ」も含むエネルギー政策見直しの方向性を示す方針だ。

 16、17日の与野党委員による「仕分け」の結果を受け、与野党理事が25日に勧告案をまとめた。「もんじゅ」などの高速増殖炉の開発については「中止も視野に入れて徹底した見直し」、原子力関連の公益法人の整理統廃合を求める。埼玉県朝霞市の公務員宿舎の建設計画も「中止し即刻廃止すべきだ」とした。勧告への対応状況を半年以内に報告するよう求めるとともに、今後も「仕分け」による監視を続けるとしている。』(11月26日付朝日新聞)

【原発相と電事連会長】

折しも細野原発相は26日にもんじゅを視察。その後、記者団から廃炉の可能性について問われ、「そういったものも含めて検討していくべきだ。問題を単に先延ばしするだけということは許されない。何らかの判断を来年はしなければならない」と述べて、最終的な判断は、来夏にまとめる国の原子力政策大綱に盛り込む考えを示しました。まったくその通りであり、3/11を経た今、膨大な放射能被害の後始末だけでも大変なことは誰もが承知しており、「もんじゅ」のような無駄で危険な事業を継続していく力は今の日本にはありません。そういう意味でも日本国民の多くが細野原発相と同様の考えなのではないでしょうか。

ただし、あくまで「もんじゅ」も原発も死守しようとする人たちがいることも忘れてはいけません。関西電力社長で電気事業連合会の会長である八木誠氏は25日、もんじゅを含めた一連の核燃料サイクル事業について「原子力発電と一体となって推進するもの。不退転の決意で取り組みたい」と述べたそうです。まさに狂気の沙汰です。福島第一原発の核惨事を経ても、何の反省も、原発の安全性に対する真摯な取り組みも姿勢もない電力会社の頂点に立つ電事連の会長の発言ですから、さもありなんとは思いますが、一体誰のために何のために「不退転の決意」なのか。原子力にかかわる膨大な利権を守るためならば、即刻退場していただきたい。

福島後に重大な原発の核惨事を起こしそうなのは原発依存度の高い関電か九電ではないかと僕は思っているのですが、原子力ムラの頂点のひとりである八木氏には、そうなる前に不退転の決意で原発を即刻廃止し、地域の住民、そして日本国民を核災害から守るべき義務があると思いますが、みなさんはどう思われますか?  



2011年11月28日

【なぜ測定しないのか】

こういうニュースが報道されるたびに、一体日本の電力会社というのは何様なのかと怒りがこみ上げてきます。

「運転開始後30年の九州電力玄海原発(佐賀県玄海町)1号機について、九電が12月1日からの定期検査で、原子炉圧力容器の老朽化の度合いを知る方法の一つである試験片の取り出し測定を実施しないことが、25日わかった。直近の2009年に測定した試験片温度が想定を超えたことが今春判明したばかり。九電は「炉の健全性に問題はなく、規定上、今回の測定は不要」とするが、地元議会などで不安が広がっているだけに、「型通り」の対応を問題視する声も出ている。」(11月26日付西日本新聞)

【隠ぺい体質が大事故を生む】

玄海原発で最も古くなった1号機の圧力容器の「脆化」現象を示す試験片取り出し測定温度の高さについては、09年に九電が行った測定では、九電自身の想定を20~30度も高い98度となったことが知られており、特に福島第一原発の核惨事後は地元議会や研究者の一部から「緊急時に冷却水を注入すると圧力容器が損傷する恐れが高まっているのでないか」との懸念が高まっています。

そんな中での今回の「規定上、定期検査での測定は不要」という九電の見解。みなさんはどう思われますか?素人の僕でも、玄海町や佐賀県どころか日本国民全体の命を脅かす可能性のある圧力容器の脆化について、現状を調べることすら「規定上、不要」と公言する九電のとんでもない体質。これは市民ひとりひとりが絶対に許してはいけないと思います。こんな発言を平気ですること自体、今問題になっている「やらせメール」問題への対応などこの会社の経営陣の傍若無人ぶり、そして会社の隅から隅まで染まった隠ぺい体質の表れであり、私たちの命を何とも思っていない証拠でしょう。

先ずは謙虚に市民の声に耳を傾け、素人に何がわかるかという態度ではなく、真摯に人々の不安に応えることをやるべきです。そのひとつが今回の測定の実施とその結果の全面公表ではないでしょうか。

九電は、そんな地道な努力を積み重ねずに大事故を起こし破たんしたのが東電だということを忘れないでほしいと思います。そして佐賀、福岡、九州に住むみなさん、測定しないことぐらい些細なことのように思われるかもしれませんが、こんな九電の不誠実な態度がいづれ大事故につながっていくと肝に銘じておくべきです。  



2011年11月27日

【大関へあと1歩】

いよいよ今日の千秋楽が見ものです。

『大関とりの関脇稀勢の里が栃乃若を押し出して10勝目を挙げた。昇進の目安となる直近3場所33勝まで、あと1勝としたが、昇進案件を管轄する審判部から千秋楽で負けても昇進を認める意見が出てきた。琴奨菊戦の結果によらず、新大関が誕生する機運は高まっている。13日目で21度目の優勝を決めた横綱白鵬は大関日馬富士を下し、史上最多となる9度目の全勝優勝へ王手をかけた。

 迷いを振り切った。稀勢の里が右、左、右、左と休まず突いて出る。新鋭の栃乃若をまったく寄せつけず押し出すと、小さく息をついた。今場所10勝目。3場所合計では32勝目。昇進の目安を考えれば“王手”をかけた一番のはずだった。

 しかし、新たなヒーローの出現を望む協会内部のムードは一歩先を行っていた。中村審判副部長(元関脇富士桜)は直近6場所で横綱白鵬と3勝3敗であることを評価し「数字だけじゃなくて、と話している人もいる。1年間で相当、いい成績を残しているから」と、勝数以上に内容を重視することを示唆した。

 審判部は千秋楽の昼に稀勢の里の昇進について会議を開く。「仮定の話はできない」とする貴乃花部長(元横綱貴乃花)も「勝つにこしたことはない」と微妙な言い回しで、部内に10勝での昇進を認める意見があることをうかがわせた。

 10勝で昇進を決めた例は、1場所15日制が定着した1949年5月場所以降では3例しかなく、初代貴ノ花が昇進を決めた72年秋場所以来39年ぶりとなる。直近3場所合計32勝での昇進も13勝2敗で優勝した99年初場所の千代大海以来。稀勢の里の相撲内容が、それだけ高く評価されたと言える。

 稀勢の里は「慎重なんじゃない。必死ですよ」と取組を振り返った。大関という地位への意識を聞かれても「それはまだ」とさえぎった。もちろん、負けて昇進するつもりはない。「思い切っていくだけ。後悔しないように。気負う必要はない。自分の相撲を信じるしかない」と琴奨菊戦に全力を出し切る。』(11月27日付デイリースポーツ)

【苦難を乗り越えよ】

把瑠都との一戦に敗れた14日、稀勢の里関は相当意気消沈したのではないかと思っていましたが、昨日の栃の若との一戦ではその迷いを吹き飛ばすように栃の若を一気に押し出しました。やった、これで10勝だ、思わずテレビの前で手をたたきました。あと1勝でつい3週間ほど前に突然この世を去った先代鳴戸親方の悲願だった大関昇進に大きく前進するのです。

先代の鳴戸親方の逝去は本当に突然の出来事で、場所直前に親方をなくした稀勢の里関の心中は察するに余りあるものがあります。そんな中、一生懸命歯を食いしばって先代親方の「夢」を実現しようと頑張っている稀勢の里関になんとか今日勝ってもらいたい、そして大関になってもらいたいです。複雑なのは、相手が地元・福岡の琴奨菊ということ。どちらも応援したいのですが、はやりこの一戦は稀勢の里関を応援します。

稀勢の里関がこの苦難を乗り越えて大関になれば、先代親方への心ない中傷批判を繰り返していた週刊誌等一部マスコミの雑音をはねのけて鳴戸部屋の猛稽古が生んだ大関の偉大さ、さらには先代親方の偉大さが世間で見直されることになると思います。そのためにも頑張れ、稀勢の里関!! 稀勢の大関昇進を亡くなる直前まで楽しみにしていた先代親方が天国から見ていると思います。  



2011年11月25日

【自ら認める】

東京電力が来年夏も原発なしでも電力を十分供給できるという試算をまとめたそうです。

『東京電力が来年の夏に向け、保有する全ての原発が東日本大震災の影響や定期検査で停止しても、火力発電や揚水式発電の増強により、今夏の最大供給力を上回る約5700万キロワットを確保できるとの試算をまとめたことが22日、東電関係者への取材で分かった。

 東電は福島第1原発事故後も「原子力は重要な基幹電源」との立場を変えていないが、実際には原発がなくても計画停電などの影響が出ない可能性が高い。原発を中心とした供給計画を立てているほかの電力会社にも影響を与えそうだ。

 国内の商業用原子炉54基のうち、東電は電力会社トップの17基を保有している。』(11月22日付共同通信)

【罪深かった計画停電】

東京電力というのは今回の福島第一原発の核惨事を引き起こしたことによって、日本だけでなく世界で最も信用のおけない企業として知れ渡っています。しかもあれだけの重大事故を起こしておきながら、会長をはじめとする経営陣はそのまま居座り、政府の助けを借りて延命することに成功しているのですから仰天ものです。日本がまともな国であれば、責任者はすべて刑事告訴されて経営者は牢獄行き、企業も破たんは免れなかったでしょう。それだけではありません。自分たちの怠慢が主な原因で原発の安全を守れなかっただけでなく、電気の安定供給という電気事業者としての最低限の仕事も出来なくなりそうになったために、そのツケを計画停電という名のもとに国民に押し付けたのですから開いた口が塞がりません。

そんな企業の試算など到底信用できないのですが、今になって原発がなくても来年の夏のピーク電力は賄えるとの試算をするというのは原発を何が何でも守りたい電力会社としてはあまり出したくない試算ではないかと思います。

原子力ムラの嘘に次ぐ嘘は聞き飽きていますが、今回こういう試算を明らかにした東電だけでなく、本当に国民のことを考えて電力供給をするというのなら他の電力会社も少しでも国民に真実を伝えるような格好だけでもしてもらいたいものです。  



2011年11月24日

【地震が原因?】

またひとつ福島第一原発事故が地震に関係しているという専門家の見解が出ました。

『東京電力福島第1原発2号機で、原子炉格納容器下部の圧力抑制プールが地震の揺れで早期に損傷したか、劣化した可能性が高いとする解析結果を19日までに、原子力安全の専門家がまとめた。

 東電は、地震による原子炉の明らかな損傷はなく、津波による電源喪失が事故原因との立場。揺れで損傷していれば、福島第1と同様に従来の耐震基準が適用されている他の原発への影響も必至だ。東電や政府の事故調査・検討委員会の調査結果が注目される。

 解析したのは日本原子力研究開発機構の元研究者で、社会技術システム安全研究所(茨城県ひたちなか市)の田辺文也所長。『』(11月19日付共同通信)


【すべてを公開せよ】

地震によって原子炉が損傷を受けたのではないかという専門家がもうひとりいます。それは、福島第一原発4号機の元主任設計者で現在はサイエンス・ライターの田中三彦氏です。田中氏は、福島第一原発1号機の圧力容器の圧力が運転中の70気圧から、地震が発生した翌日の3月12日にいきなり9気圧に落ちているという首相官邸のデータに着目し、1号機は地震で配管が破壊されたと考える方が合理的だと事故後いろいろな機会をとらえて訴え、東電や原子力安全保安院に説明を求めていますが、今のところなんら明確な説明はありません。

なぜ国や東京電力がその説明をしないのかというと、もちろん原子炉内部は放射能が高く配管の状態などを詳しく調べる手立てがないこともありますが、それ以上に地震が配管破断の原因となれば日本全土の原子炉54基について保安院と原子力安全委員会が行っている耐震性の審査が意味がなかったことになる可能性が出てくるからだと思われます。

今回の田辺文也氏の解析結果にせよ、田中三彦氏の推測にせよ、地震が福島第一原発事故の原因のひとつだったかも知れないという説が専門家から出てきている以上、国と東京電力はそれらの説を真摯に受け止め、持ちうるすべての情報を公開して事故調査・検討委員会の調査にも反映させるべきだと思います。もう嘘はたくさんです。

≪参考≫

・『広瀬隆X田中三彦「津波前から原発は制御不能」の決定的証拠』・・・2011年10月27日週刊朝日の記事
  



2011年11月20日

【悲願達成】

ついに待ちに待った日本一を勝ち取ることができました。

『プロ野球の日本シリーズは20日、ヤフードームで第7戦が行われ、パ・リーグ優勝のソフトバンクがセ・リーグを制した中日を3―0で破り、対戦成績を4勝3敗とし、2003年以来8年ぶりの日本一に輝いた。前身の南海、ダイエー時代を含めて5度目、ソフトバンクとしては初、3年目の秋山監督も初の頂点。
 ソフトバンクはプレーオフ(04年ダイエー)、クライマックスシリーズを7度目の挑戦で初めて勝ち抜き、日本シリーズでは3勝3敗で迎えた第7戦を制した。中日は昨年に続き、日本シリーズで敗れ、今季限りで退任する落合監督は4年ぶりの日本一を逃した。』(11年11月20日付時事通信)


【苦あれば楽あり】

本当に今回の日本シリーズは見ごたえのある試合展開でした。どちらのチームも第5戦まではそれぞれのホームでは勝つことができず、毎回得点も思うようにあげられない展開が続きました。見ているほうもハラハラドキドキでした。そして野球における1点の重みを考えさせられたシリーズでした。

今日の試合もまさに第1戦から第4戦までを象徴するような「先に点を取ったほうが勝つ」という展開でした。3回で1点を先制したホークスが結局2点追加し、中日から逃げ切ったのですが、最後の9回でもう勝つだろうという最後の場面でファルケン・ボーグが打者の打球を右ひじに受けて交代したときは本当に「野球は最後まで何が起こるか分からない」という言葉そのものの展開でハラハラさせられませした。

中日もいい試合をしたと思います。でもほんとうにホークスが勝ってくれてよかった。おめでとう、ソフトバンクホークス、おめでとう秋山監督。さあ、明日は優勝セールにみんなで行きましょう!!  



2011年11月18日

【まさかの3連勝】

ソフトバンクがやってくれました。

『プロ野球の「コナミ日本シリーズ2011」第5戦は、ソフトバンクが中日を5-0で破り、対戦成績を3勝2敗とし、8年ぶり5回目(前身の南海、ダイエー時代を含む)のシリーズ制覇に王手をかけた。第6戦はソフトバンクの本拠地、福岡・ヤフードームで19日午後6時15分から行われる。

【試合の詳報と写真 小池が超ファインプレーも…】中日VSソフトバンク第5戦

 ソフトバンクは一回、川崎と内川の安打でチャンスを作り、4番・小久保の適時打で先制。第4戦に続き、第5戦もソフトバンクが初回、先手を取った。ソフトバンク先発・山田は低めの制球が冴え六回無失点。序盤不安定だった中日の先発・チェンも、四回ライト小池のファインプレーをきっかけに調子を上げ、1点を争う緊迫の投手戦となり終盤に入った。

 ソフトバンクは七回、疲れの見える中日・先発チェンを攻め、松田、長谷川の安打で1死一、二塁に。8番細川が適時打で待望の追加点を挙げ2-0。八回にも、本多、内川の安打と小久保の四球で無死満塁とし、中日2番手の河原から、松田の押し出し死球と多村の適時打で3点を追加し5-0とした。

 ソフトバンク投手陣は、先発の山田から摂津、森福、馬原と継投で中日打線を封じた。』(11月17日付毎日新聞)

【本拠地での勝利を】

ファンにとってこれほど嬉しいことはありません。本拠地でのまさかの2連敗で行ったアウェーの名古屋。このまま例年のCSと同じく敗退してしまうのではないかと不安に思っていたファンも多いのではないでしょうか。

ところが、ところが、あれよあれよという間の敵地での3連勝。やっぱり今年のホークスは違うと感じ入りました。小久保や川崎らのベテランの活躍に加えて、山田投手や森福投手をはじめとする投手陣の踏ん張りには本当にスカッとしました。

落合監督率いる中日にまだまだ油断は禁物ですが、是非本拠地やフードームで土曜日にぶっちぎりで勝って日本になってもらいたいと思います。頑張れ、ホークス!!!  



2011年11月17日

【防波壁着工】

浜岡原発で防波壁の本体工事が始まりました。

『静岡県御前崎市の中部電力浜岡原発で、津波対策として進められている防波壁の本体工事が始まり11日、着工式が行われた。

 東海地震の想定震源域の真上にある浜岡原発は、菅直人前首相が防波壁の建設などを求め運転停止中。福島第1原発事故を教訓として津波に備えるため、海面からの高さ18メートル、厚さ2メートルの壁を全長1.6キロにわたり張り巡らせる。

 この日、1号機付近で行われた着工式には、中部電の水野明久社長らと工事関係者計約60人が参加。水野社長は「浜岡原発の安全性を高める工事の説明をして、地元に理解してもらえるよう全力を尽くす」と述べた。』(11月11日付毎日新聞)

【津波対策がすべて?冗談でしょう。】

3/11以後、菅直人前首相が中部電力に対して浜岡原発の運転停止を求め、実際に中部電力は首相の求めに応じて浜岡原発を止めました。しかしながら、それは津波対策などの安全対策を実施するまでの間という条件付きでした。その条件を満たして再び原子炉を稼働させるべく中部電力は今回防波壁の本体工事を始めたのです。

しかし、待ってください。極めて重大な問題がまだ残されているはずです。それは、福島第一原発の事故原因の究明です。福島第一原発の核惨事が津波だけで引き起こされたのか、それとも地震がメルトダウンや大惨事を誘発するような原因にはならなかったのか、しっかりと追求して国民の前にすべての事実が公開されるまでは浜岡原発をはじめとする全国各地の原発の再稼働などもってのほかではないでしょうか。

とくに浜岡原発はマグニチュード8以上の東海地震の震源と推定される場所の真上にあり、もしも地震が直撃すればまず百パーセント、配管の大破壊が起こって、一瞬で炉心溶融、されにそれが落下するメルトダウンへと最悪の事態に突入していくことが想定されるのです。あるいはそれ以上の事態、炉心の緊急停止が出来ずに臨界事故が起こって核暴走が起こり、「原子炉が原爆化」する恐れがあるということです。(「福島原発メルトダウン」P.144-146 広瀬隆著、朝日選書より抜粋)

中部電力としては、津波対策としての防波壁の本体工事が完了すれば、条件は整ったとして原発の再稼働に乗り出すでしょう。福島の事故原因の特定も終わらないうちに、津波対策だけを終えて既成事実を積み上げて日本を破局に導きかねない浜岡原発の再稼働の準備をする前に、中部電力や国はもう一度国民の前に原発をどうするのかについてすべての情報開示を行い、その存廃について判断をゆだねるべきではないでしょうか。

国家の存立さえ危うくするような浜岡原発の問題について、既成事実の積み上げによるなし崩しは絶対に許されないと思います。みなさんはどう思われますか?  



2011年11月16日

【何が何でも原発ありき】

守るべきは国民の命でも、国家でもないならば、一体何なのでしょうか?

『経団連は11日、経済活動の基盤であるエネルギーの安定供給を損なわないように求める提言を発表した。特に一定量の電気を安定的に供給する「ベース電源」の中心的役割を担ってきた原子力発電を地元の理解を得たうえで再稼働すべきだとしている。

 提言では、雇用の維持・創出や財政再建などに対応するには持続的な経済成長が不可欠だとして、供給不安がないよう再生可能エネルギーや省エネの推進目標を保守的に見積もるべきとした。

 また国際的に高水準にある日本のエネルギー関連技術を海外に普及させる体制づくりも要望。2020年までに1990年比で25%削減するとしている政府の温室効果ガスの削減目標をゼロベースで見直すほか、再生可能エネルギーの買い取り制度も国民や企業の過度な負担にならないよう求めた。

 政府は年末までにエネルギー・環境戦略の「基本方針」を決定。来年3月をめどに原発や再生可能エネルギーなどのベストミックスに向けた選択肢を提示し、国民的議論を喚起したうえで来夏にも具体的戦略を策定する方針。

 今回の提言は年末の基本方針策定をにらんだもので、7月の原発推進を求めた提言に続く第2弾。』(11月11日付産経新聞)

【ほとぼり冷めれば】

まだ福島第一原発の核惨事から8カ月しか経っていないのに、まるであれほどの大事故がなかったかのような経団連の提言。思わず目を疑うような文言です。これからも持続的な経済成長が不可欠なことは当然のことです。だからこそ、事故の原因を徹底究明して原発の安全性が確保されるまでは原発の再稼働は見合わせ、一度起これば日本全体を緊急事態に追い込むような原発に頼るのではなく新しいエネルギー政策のビジョンを政府に要請し、当面は天然ガスによるコンバインド・ガスタービン発電等を活用することによってしのいでいくように、経済界のオピニオン・リーダーであると自認する経団連が先頭に立っていくべきではないでしょうか。自然エネルギーへの転換に時間がかかるのは当たり前です。国民が安心して生活できるように、危険な原発に頼らずそれまでのつなぎをどうするかを経済界から提言するのが経団連の役割でしょう。

何が何でも原発ありきで、再稼働、再稼働と念仏みたいに唱えるだけでは、原発周辺地域の住民の安全など二の次で、電力業界を中心に経済界の既得権益をひたすら擁護しようとしているだけだと見られても仕方がないのではないでしょうか。

原発事故の恐ろしさは、福島第一原発の核惨事が最後ではなく、地震大国の日本では、この日本だけでなく世界に壊滅的な被害を及ぼすような事故がこれからも起こる可能性が極めて高いということです。そんな重要なことに目をつぶって何が経済界のオピニオン・リーダーかと言いたくなるのは僕だけでしょうか。
  



2011年11月14日

【8ヶ月目にして公開】

3/11から8か月目にして福島第一原発が報道陣に公開されました。あるNHK記者は現場に入った印象を「映像では見ていたが、実際に見るとこれほどすさまじいとは思わなかった」とテレビで語っていました。

『政府は12日、東京電力福島第1原発(福島県大熊、双葉町)を報道陣に公開した。3月11日の事故発生から8カ月で初めて。細野豪志原発事故担当相の視察に同行する形で、新聞、通信、テレビ各社と外国プレス代表が敷地内に入った。
 細野担当相は視察後、「発電所の状況は改善している。現場からも年内の冷温停止状態の達成に向かっていけるという話があったので、最終の作業に入りたい」と述べた。
 また、事故後初めて取材に応じた吉田昌郎所長は「3月11日から1週間は、どうなるか想像できなかった。死ぬだろうと思ったことが数度あった」と振り返り、「現場の実感として原子炉は安定している。ただ作業するには、まだまだ厳しい状況がある」と話した。』(11月12日付時事通信)


【現場そして事故直後の深刻さを忘れるな!!!】

現場付近は今でも相当放射線が高いところがあり危険な状態なので、報道陣がなかなか近寄ることができなかったというのは仕方がないことかもしれません。しかしながら、現場で頑張っている方々がどんな環境で苦労されているかを広く一般の国民にも出来るだけ知ってもらうこと、そして出来るだけ多くの人が3月11日以降何週間にもわたって続いたあの悪夢のような日々を常に忘れないためにも、大手のメディアだけでなく海外も含めた様々な分野やレベルの人たちに福島第一原発の悲惨な状況をもっともっと公開し続ける必要があると思います。なぜなら、東電や経産省など原子力ムラの人間たちは、世間の記憶が薄れつつ中、依然として出来るだけ福島原発の核惨事を過小評価したい、情報は出来るだけ出したくない、原発は出来るだけ温存したいという姿勢に終始しているからです。

ここでもう一度、なぜあの福島第一原発の核惨事をもう一度思い起こすことが大事なのか、菅直人前総理大臣の言葉を引用したいと思います。


『地震・津波・原発の「3重のリスク」を負っている場所は、米国西海岸と日本列島と、世界に2か所しかありません。しかも日本は広大ではないので、原発事故が最悪のケースになれば、国家の機能が停止してしまいかねません。従来考えていた安全性の発想では、そんなリスクには耐えられないでしょう。そういうことを踏まえると、原発依存度を下げて、原発に頼らなくてもいい社会を目指すのが一番の安全性じゃないか、と考えが変わりました。』(8月19日号の週刊朝日のインタビューにて)


あの時日本国のトップとして福島原発の収拾を図った菅氏が言うとおり、日本国民はあの事故は日本を壊滅させるほどの事故だったのであり、原発事故というのは国家の機能を停止させるほどすさまじいものだということをこれからもずっと真摯に受け止める必要があります。そして原発をどうするのかをひとりひとりが真剣に考えなければなりません。そうしなければ、現状維持を目論む原子力ムラの勢力に国家も市民の生活もめちゃくちゃにされてしまう日が遠からずやってきます。これ以上彼らの暴挙に目をつぶっていたら、国家が滅亡するほどの事態がすぐ目の前に迫っていると肝に銘じるべきだと思います。放射能の恐怖など考える必要のない安全で平和な市民のための社会は自分たちが築いていくしかないと思います。健全な危機感を持って、一市民として行動することこそが今ひとりひとりに求められています。

ただ、ひとつだけ救いもあります。それは細野大臣の奮闘ぶりです。今回のメディアの取材は、細野環境相の同行取材という形で認められたようですが、あの危機的状況の中で必死で頑張っていた細野大臣の存在は東京電力や経産省に睨みを利かせることができる数少ない政治家という意味で極めて貴重だと思います。細野大臣には引き続き、このとてつもない大仕事に挑戦しつづけていってもらいたいと願っています。(もちろん大臣ひとりの力には限界があるのも事実ですが)

≪参考≫

・「菅首相と原発―週刊朝日インタビュー」・・・2011年8月19日付の僕のブログ記事
  



2011年11月10日

【画期的成果?】

2002年にノーベル化学賞を受賞した田中耕一さん等が画期的な治療薬の開発につながる新技術を開発したことが報じられました。

『健康診断などで行う血液検査の感度を従来の100倍に高める新技術を、ノーベル化学賞受賞者で島津製作所フェローの田中耕一さん(52)らが開発し8日、発表した。血液1滴でがんや生活習慣病などを早期診断したり、画期的な治療薬の開発につながる成果という。

 記者会見した田中さんは「今まで諦めていたものが、これで見えてくる。大きな自信を持って紹介できる」と笑顔で語った。

 田中さんらは、病気にかかると体内で新たな種類のタンパク質が作られ、その発見が診断や治療につながることに着目。人の免疫反応で重要な役割を果たす抗体を使って、10万種類以上のタンパク質から病気に関係するものだけを素早く見つけ出す方法を開発した。

 2本の腕を広げたようなYの字形をしている抗体の中心部に、バネのような構造を人工的に作製して取り付け、腕が自在に動いて目的のタンパク質を探し出せるようにした。

 この抗体を使って検査したところ、アルツハイマーの原因物質と見られるタンパク質を従来の100倍の感度で見つけ出すことに成功した。

 田中さんが開発し、平成14年のノーベル賞受賞理由となった質量分析装置でこうしたタンパク質を解析すれば構造が判明し、治療薬開発も期待できるという。

 東京大客員教授も務め、多忙な田中さんは「まだやりたいことがたくさんある。実験が好きなので続けていきたい」。日本の科学技術については「数多くの研究が世界の最先端を行っている。もっと自信を持ってよいと思う」と強調した。』(11月9日付産経新聞)

【わかりやすい説明】

最初にこのニュースを新聞で知ったときにはあまり関心がなかったのですが、昨夜のニュースステーションでノーベル化学賞を受賞した田中耕一さんがその新技術の開発者としてテレビ画面に登場するのを見て、「ああ、あのサラリーマン研究者の田中さんだったんだ。」と気づきブログで取り上げようと思ったのです。

ノーベル化学賞などと言えば、複雑な化学式がたくさん出てきて受賞者の説明も一般人、特に文科系の僕らにはまったくわからないようなものだろうと思ってしまうものですが、田中耕一さんが身振り手振りで自分が開発したY字型抗体の説明は素人でもわかりやすく、「さすがサラリーマンノーベル賞受賞者だけあって、庶民にもわかりやすい!」と妙なところで感心したのがその理由です。

そしてもうひとつ、ニュースステーションの解説者の方が言われていたのですが、田中さんは2002年にノーベル賞を受賞されたときすでにこの抗体の研究を進められていて、あと5年ほどで開発すると表明していたことが新聞に書かれていたそうです。これもすごい。2007年には間に合わなかったものの、表明していたとおり、ちゃんと新技術を開発したというのも本当に素晴らしいと思います。

さらにこの技術が実用化されれば、血液1滴で今までの検査の100倍の知見が得られると言うことですから、何度も大量の採血をしなくても済むし、新薬の開発にとっても非常に役に立つと期待されているそうです。

もう一回、田中さんにノーベル・サラリーマン大賞でもあげたくなりますよね。  



2011年11月09日

【必見のドキュメンタリー】

原発を考える上で必見の映画のようです。

『当初は“夢のエネルギー”として期待され、1950年代から核の平和利用の目的で使用されてきた原子力。だが、福島第一原発の事故を受け、エネルギー政策について改めて考え直す必要にさらされている。そんな中、ドイツの原子力発電関連施設を取材したドキュメンタリー『アンダー・コントロール』が11月12日(土)より公開される。“見学・体験型ドキュメンタリー”と謳われる同作は、ナレーションをほとんど使わずに、淡々と原発関連施設とその内部の日常を映し出す異色の作品だ。

【写真】反対運動で運転中止された原発が、遊園地として再利用されている驚愕の風景

原子炉建屋の内部はもちろん、無数の精密機器が並ぶ操作室をはじめ、放射性廃棄物の貯蔵施設や、廃墟と化した原発の解体作業の様子まで、本作に収められているのは、メディアでは目にする機会の少ない映像ばかり。通常では撮影困難な場所も許可をとりつけ、危険を冒しながら3年の歳月をかけて取材しているだけに、資料としても貴重なドキュメンタリーとなっている。

だが、あまりにも淡々とした映像のためか、作中に映し出される施設は、奇妙に現実感を欠いていて不気味ですらある。現代の大聖堂とも称される原発施設だが、人間がコントロールしきれないほど巨大な力を宿した施設の様子からは、まさに大聖堂を前にしたような、ある種の崇高さと畏怖の念を覚えてしまうだろう。

現実をそのままに切り取った客観的な映像によって、原発の本質をあぶり出すことに成功している本作。推進派・反対派を超え、未曾有の原発事故に直面する国の一員として、この作品から多くのことを感じ取ることができるはずだ。』(11月6日付Movie Walker)

【原発と向き合う】

6月の僕のブログでドイツの脱原発の象徴的風景として、かつての高速増殖炉をメリーゴーラウンドに改造した遊園地の話題を取り上げましたが、この映画の中にもそのメリーゴーラウンドは出てくるようです。

僕は日本は早急に脱原発へ舵を切るべきだと思っていますが、そこまでは思っていない人も、あるいは原発推進を唱える人たちもこのドキュメンタリーを見て原発とはどういうものなのか、その巨大技術の殿堂を垣間見るのはマイナスではないと思います。日本の原発を巡る議論はあまりにも事実を直視することから離れ、推進派と反対派がイデオロギー的な対立を深めて埋められない溝を作り、それが今回のフクシマの核惨事後の混乱に拍車をかけているような気がします。

先ずは事実を知ること、そして脱原発を進めるドイツの現状を伝えるドキュメンタリーから何かを学び取ることから始めるべきではないでしょうか。

≪参考≫

・映画「アンダー・コントロール」の公式ページ

・「ドイツの脱原発の象徴-メリーゴーラウンド」・・・2011年6月23日付の僕のブログ記事
  



2011年11月07日

【あまりにも突然の死】

あまりにも、あまりにも突然の死でした。

『日本相撲協会は7日、大相撲の元横綱・隆の里の鳴戸親方=本名・高谷俊英(たかや・としひで)、青森県出身=が同日午前9時51分、福岡市内の病院で死去したと発表した。死因は急性呼吸不全。59歳だった。葬儀の日取りは未定。

【写真で見る】平成生まれ初の関取誕生 記者の質問に答える鳴戸親方

 日本相撲協会によると鳴戸親方は糖尿病やぜんそくなどの持病があり、数日前から体調不良を訴えていたという。8日に福岡市内で臨時の理事会を開き、部屋の継承問題などを話し合う方針。

 鳴戸親方は今年10月以降、週刊誌で弟子を角材で殴打したなどと報じられ、相撲協会から事情聴取されていたが、同協会広報担当者は「(自殺や)事件性は100%ない」と説明した。

 二子山部屋に入門し、68年名古屋場所で初土俵。糖尿病を克服して83年名古屋場所後に第59代横綱に昇進した。千代の富士と優勝を争うライバル関係を築き、当時大ヒットしたドラマから「おしん横綱」と呼ばれた。優勝4回。引退後は年寄・鳴戸を襲名、89年に鳴戸部屋を起こした。』(11月7日付毎日新聞)

【相撲を心から愛した親方】

「おしん横綱」の異名を取る第59代横綱59歳での突然の死に、ただ、ただ、呆然としました。人間とはこんなにも脆いものか、こんなにも突然にこの世を去るものなのか、釈然としない気持ちがグルグルと回ります。

つい先週、「あと5年で定年だと言うのに、今になってこんな試練に見舞われるなんて思いもしなかった。」と少し弱気の発言をされていた鳴戸親方。それでもここ1年で2人もの関取を輩出し、この九州場所では稀勢の里関が大関昇進をかけてさらなる飛躍を遂げる直前の、あまりにも急な旅立ち。

鳴戸親方はさぞ無念だったでしょう。「稀なる勢い」を持つ力士と自ら名付けた稀勢の里関の九州場所での大関昇進を見ずにこの世を去りました。

鳴戸親方は、外野からの心ない誹謗・中傷にもめげず、「おしん横綱」の言葉通り、今は我慢をしながら、弟子たちの活躍による土俵での正々堂々の勝負に賭けているのではないかと思っていた矢先の突然すぎる訃報でした。まるで鳴戸の名誉を守るように59歳で逝った第59代横綱・隆の里。

日本の相撲を心から愛し、弟子たちが相撲で大成できなくても「ちゃんこ屋」としてやっていけるようにと厳しくちゃんこ作りにまで指導をしていた鳴戸親方。相撲を愛してやまない本物の親方として歴史に残る人だと信じています。さようなら、鳴戸親方。安らかにお休みください。  



2011年11月06日

【力の差あり】

西武ライオンズに一勝も許すことなく、クライマックスシリーズを乗り切りました。

『プロ野球の福岡ソフトバンクホークスは5日、福岡市のヤフードームで行われたパ・リーグのクライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージ(6試合制)第3戦で延長十二回、埼玉西武ライオンズに2-1でサヨナラ勝ちし、対戦成績を4勝(アドバンテージの1勝を含む)とし、ダイエー時代の03年以来8年ぶりの日本シリーズ出場を決めた。ソフトバンクは04年にポストシーズン制が導入されて以来初の日本シリーズ進出。過去7年間で6度進出しながら、すべて敗退していた。

 日本シリーズは12日にヤフードームで開幕する。ソフトバンクは8年ぶり5度目(南海、ダイエー時代を含む)の日本一を目指し、セ・リーグCSファイナルステージの勝者と戦う。

 ○ソフトバンク2-1西武●(延長十二回、5日・ヤフードーム)

 杉内、涌井の投手戦は、ソフトバンクが延長十二回粘り勝ち。十回2死二塁で同点二塁打の長谷川が、十二回にもサヨナラ打と活躍。西武は中村、フェルナンデスの連続二塁打で先制した後の好機をつぶしたのが響いた。』(11月05日付毎日新聞)


【悲願の日本シリーズ進出】

ソフトバンクホークスにとっては悲願の日本シリーズ進出です。振り返れば過去7年間で6回もクライマックスシリーズに進出していながら、すべて敗退。いつもテレビの画面で選手たちが悔しがる映像ばかり見せられてきました。昨年もリーグ戦で15勝9敗と好相性だったはずのロッテ相手に王手をかけながら、3連敗で涙をのんだのは記憶に新しいところです。

このため球団はリーグ優勝したにもかかわらず、悲願のCS突破・日本一のために「金満球団」との批判を甘んじて受ける覚悟で、FA(フリーエージェント)の内川聖一、細川亨の2選手とアレックス・カブレラを獲得する大型補強を実施した結果、今季のソフトバンクはホークス史上最強とも呼ばれる強さを見せ、独走で連覇を飾りました。そして臨んだ今回のクライマックスシリーズ。4日(金曜日)には代打で打席に立った松中選手の満塁ホームランが選手たちのCSでは勝てないという心の呪縛を解き放ったかのように、5日(土曜日)には苦しみながらも2-1で西武を下したのです。

ありがとう、ホークスナイン、秋山監督!!! さあ、日本シリーズ優勝に向けて最後の勝負です!!!
  


2011年11月04日

【疑問だらけ】

なぜ、今再稼動なのか、西日本新聞は地元紙としてしっかり意見を述べています。

『運転が自動停止したまま12月中旬の定期検査(定検)に入るとみられていた九州電力玄海原発4号機(佐賀県玄海町)はなぜ今、再稼働するのか。定検後、次々に停止する原発の再稼働は、政府も地元の「理解」を最終的なハードルに挙げていたが、九電は今回、地元の了解は必要な案件ではないと判断。政府の再稼働容認後、速やかに4号機の稼働に動いた。だが、原発の安全性への不安がぬぐえない地元住民には唐突に映る。

 「基本的には人為ミスで、比較的軽微な案件」(経済産業省原子力安全・保安院)。政府は玄海4号機のトラブルを重大事故ではないとの認識を示し、再稼働を容認した。枝野幸男経産相も1日の閣議後会見で「最終的に稼働するかどうかは地元と協議した上で事業者が決めること」と述べ、やらせメール問題で九電に厳しい姿勢で臨んでいたのとは異なる、柔軟な発言に終始した。

 こうした政府の対応には来夏の電力不足を回避するため、全国の原発の再稼働に向け、既成事実を積み上げたい思惑が透けて見える。

 これには、原発への世論の風当たりがなお強い中で「4号機は本当に再開していいのか」と漏らしていた九電幹部も意外だった様子。ただ、原発を停止し、経費負担の大きい火力発電所を動かしたことで今期、大幅赤字になる九電にとっては、渡りに船。九電幹部は「運転中だったのを元に戻すだけ。再開の判断は事業者が行う」と、定検後の原発とは一線を画す方針で事態を乗り切る構えだ。

 「118万キロワット。出力が大きい原発ですから」。ある九電関係者は、批判承知で4号機の再稼働に踏み切った理由を明かす。

 そもそも、定期検査後の再稼働については、地元了解を事前に得る法的な決まりは今もない。

 しかし、福島第1原発事故で原発の安全性が根本的に問われることとなり、九電をはじめ全国の電力会社は地元との信頼関係を維持するため、事前了解を再稼働の条件と明確に位置付けた。

 地元との信頼関係の維持する姿勢を貫くのであれば、今回の再稼働でもあるべき地元への丁寧な説明が不十分なために、唐突さがぬぐえない。

 1日夜に会見した九電原子力発電本部の豊嶋直幸部長は「地元からもある程度納得してもらっている」と話した。九電は10月21、22の両日、玄海町の全2千戸に原因と対策について冊子を配布した。原子力の防災対策重点地域(EPZ)の30キロ圏拡大の検討が進む中、九電にとっての「地元」はいまだ玄海町だけという。』(11月2日付西日本新聞)


【甘い現状認識と無反省】

玄海原発4号機の再稼動のニュースとともに、原発に関する気になる記事が二つありました。ひとつは内閣府原子力委員会が原発の防災区域の拡大を決めたと言うニュース、もうひとつは東京電力福島第1原発2号機から半減期が短いキセノン133、同135が検出された可能性があるため、溶融燃料の核分裂反応を否定できないとして、2日午前2時50分ごろから原子炉への冷却水注入ラインを使い、ホウ酸水の注入を開始したというニュースです。

原発の防災区域が拡大され、関係する市町村が玄海町だけではなくなることが決まった日に玄海原発4号機の再稼動を決めるというのは、当事者は従来の枠組みの中でとにかく再稼動させてしまえという性急な判断を自分たちだけで決めようとしているわけで、地元軽視といわれても反論できないのではないでしょうか。

それからキセノンという放射性物質の放出の可能性のニュースが示すのは、福島第一原発事故原因の究明が終わっていないだけではなく、まだまだ危険な放射性物質が放出され続けているという状況にあるという事実です。そんな中での性急に見える玄海原発4号機の再稼動。政府も電力会社も何が何でも再稼動という既成事実を積み上げたいという思惑ばかりが目立ち、こんなことでは到底地元の信頼など得られないと思うのは僕だけでしょうか。
  



2011年11月01日

【次々と進む体制立て直し】

着々と体制立て直しが進んでいるようです。

『野田佳彦首相は31日、首相官邸でベトナムのグエン・タン・ズン首相と会談する。ベトナム南部のニントゥアン省で進んでいる原子力発電所2基の建設計画への技術協力やレアアース(希土類)の共同開発など、昨年10月に菅直人前首相とズン首相が発表した共同声明に沿った成果を確認し、今後の協力強化について意見交換する。

 原発については25日、グエン・スアン・フック副首相が毎日新聞との会見でズン首相の訪日時に日本の技術導入で正式合意する方針を表明。日本政府は原発などインフラ輸出を積極的に進めてきたが、東京電力福島第1原発事故後は停滞しており、今回の首脳会談が原発輸出再開へ向けたゴーサインとなる。』
(10月29日付毎日新聞)


【菅前首相との違い】

一体菅前首相が政府の一部である経産省と全面的に対決してまで、原発に急ブレーキをかけようとしてきたのは何だったんでしょうか?菅直人氏がすべて狂っていたのでしょうか?3/11から半年あまり、未曾有のフクシマの核惨事によって明らかになった原子力ムラの強引な原子力推進体制のツケが福島で回ってきたのだと多くの人が感じたにもかかわらず、野田政権に変わってからはまるで福島の核惨事などなかったかのように、野田首相による国連での原発の安全性に関する演説、原発輸出の再開や原発の新規着工に対するあいまいな姿勢など着々と3/11前の原発維持体制に戻しつつあるようにしか見えないのは僕だけでしょうか。

原発の今後について、早々にダンマリを決め込んで世論の鎮静化を待つような自民党は論外ですが、野田政権の原発を巡る「守り」というか、着々と時計の針を元に戻していくような姿勢には警戒の念を持たざるをえません。(但し、細野環境相はよく奮闘していると思いますが。)

菅前首相が3/11後に東日本全体が壊滅するかもしれないという身の毛もよだつような経験をし、多くの国民がこのままの原発維持は危ないと感じた直観を今もう一度呼び覚まして、市民である僕たちは政府の原発に関する政策や姿勢、原発ムラの人間たちの言動をしっかりと監視していくことが求められていると思います。  




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