2011年11月24日

【地震が原因?】

またひとつ福島第一原発事故が地震に関係しているという専門家の見解が出ました。

『東京電力福島第1原発2号機で、原子炉格納容器下部の圧力抑制プールが地震の揺れで早期に損傷したか、劣化した可能性が高いとする解析結果を19日までに、原子力安全の専門家がまとめた。

 東電は、地震による原子炉の明らかな損傷はなく、津波による電源喪失が事故原因との立場。揺れで損傷していれば、福島第1と同様に従来の耐震基準が適用されている他の原発への影響も必至だ。東電や政府の事故調査・検討委員会の調査結果が注目される。

 解析したのは日本原子力研究開発機構の元研究者で、社会技術システム安全研究所(茨城県ひたちなか市)の田辺文也所長。『』(11月19日付共同通信)


【すべてを公開せよ】

地震によって原子炉が損傷を受けたのではないかという専門家がもうひとりいます。それは、福島第一原発4号機の元主任設計者で現在はサイエンス・ライターの田中三彦氏です。田中氏は、福島第一原発1号機の圧力容器の圧力が運転中の70気圧から、地震が発生した翌日の3月12日にいきなり9気圧に落ちているという首相官邸のデータに着目し、1号機は地震で配管が破壊されたと考える方が合理的だと事故後いろいろな機会をとらえて訴え、東電や原子力安全保安院に説明を求めていますが、今のところなんら明確な説明はありません。

なぜ国や東京電力がその説明をしないのかというと、もちろん原子炉内部は放射能が高く配管の状態などを詳しく調べる手立てがないこともありますが、それ以上に地震が配管破断の原因となれば日本全土の原子炉54基について保安院と原子力安全委員会が行っている耐震性の審査が意味がなかったことになる可能性が出てくるからだと思われます。

今回の田辺文也氏の解析結果にせよ、田中三彦氏の推測にせよ、地震が福島第一原発事故の原因のひとつだったかも知れないという説が専門家から出てきている以上、国と東京電力はそれらの説を真摯に受け止め、持ちうるすべての情報を公開して事故調査・検討委員会の調査にも反映させるべきだと思います。もう嘘はたくさんです。

≪参考≫

・『広瀬隆X田中三彦「津波前から原発は制御不能」の決定的証拠』・・・2011年10月27日週刊朝日の記事



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