2007年07月31日

【猫の回診?】

世の中には不思議な話があるものです。

『米ロードアイランド州プロビデンスの養護・リハビリセンターで飼われている2歳の一見、無邪気そうな猫のオスカー君は、医師や職員から「死の使い」と呼ばれている。オスカー君に「予知」されると、その患者は近いうちに必ず死亡するからだ。
 オスカー君は同センターの認知症看護のスタッフによって飼われているが、次に死亡する患者を予知するという。同センターの老人病専門医デービッド・ドーザ氏が「ニュー・イングランド・ジャーナル・オブ・メデシン」誌で明らかにしたところによると、オスカー君は定期的に患者を「回診」する。その際、患者をのぞき込んで少し鼻をひくひくさせてにおいをかぎ、そのまま通り過ぎるか、またはその患者のそばで体を丸めて横になる。
 オスカー君が体を丸めて横になった患者は必ず亡くなるため、職員は直ちに家族の呼び寄せや牧師の手配を開始するという。ドーザ氏は、3階でオスカー君がとどまらなかった患者で死んだ者はいないと書いている。そのために医師や職員がオスカー君に付けた別名は「死の天使」。ドーザ氏はこのようにして、これまでに25人以上の患者を見送った。
 ドーザ氏は、オスカー君にどうしてこのような予知能力があるのかは説明していないが、患者にはまだこのことは知られていないとしている。』(7月27日付時事通信)


【猫の予知能力】

もともと動物には地震や津波の前兆を予知したりする能力があると言われています。2004年12月に発生したスマトラ島沖地震では人間には多数の死者が出たのに、いたるところにあるはずの野生動物の死骸が見当たらなかったという報告があっていました。

果たして野生動物をはじめとして猫や犬には予知能力があるんでしょうか?未だに多くの謎に包まれていると言うのが現状でしょうね。

それにしてもこのオスカー君。入院患者のそばで身体を丸めて横になったら、その患者が必ず亡くなるなんて不気味ですよね。

たとえそういう事象が続いたとしても、このオスカー君に平然と「死の天使」の役回りを続けさせて今回のようにその内容を公表するなんて、ドーサ氏をはじめとするこの病院の関係者の神経にはちょっと驚かされました。

つまり、人の死の尊厳にも関わることではないかなあということです。もしそんな猫の謎の行為を続けさせるのなら、患者が必ず回復するのを知らせる「生の天使」であってほしかったですね。  


2007年07月30日

【サイバー仮面舞踏会?】

インターネットの世界では、ブログも、ミクシィも、掲示板も、セカンドライフでも、あちらこちらでハンドルネーム、仮名、匿名のオンパレードです。それはまるでネット上の仮面舞踏会さながらです。

最近日本でも個人情報に対する意識の高まりや犯罪に巻き込まれるリスクへの予防もあって、ウェブ上では特に個人を特定できるような実名や性別、写真などをまともに自ら公表する人は商品やサービスの購入など必要に迫られない限り少なくなりました。

これって本当にいいことなんでしょうか?7月30日号タイム誌「匿名の対価」("Price of Anonymity")と題して、匿名の功罪についてある大企業のCEOに焦点を当てて論じています。

The Price of Anonymity. When you post on the Internet, no one knows if you're a CEO or just an average Joe. Is that bad?

【自然食品の大チェーン】

そのCEO(最高経営責任者)とは米国の自然食品の大手チェーンWhole Foods Marketジョン・マッケイ(John Mackey)氏です。

マッケイ氏はもう8年~9年前からヤフー・ファイナンスの掲示板にラホデブ("rahodeb")というハンドルネームで、Whole Foods のファンを自称し、本人であるマッケイ氏やWhole Foodsを礼賛、同社の商売敵のWild Oatsを貶したりしていました。そこまでだったら単なるひとりのオタクのお遊びです。

It was a venial sin that would never have come to light except that in February Whole Foods made a $565 million play to buy Wild Oats.

しかし、そのマッケイ氏がこともあろうにこの2月にWild Oatsを565百万ドルで買収、米連邦取引委員会(FTC)に反トラスト法に抵触する恐れありとして取引が差し止めになる可能性が出てきたから大変。その調査の過程でマッケイ氏のヤフー掲示板での言行が明らかになり物議を醸しているのです。

なぜマッケイ氏はネット上でそんなことをしていたのか、そしてネット上での匿名での書き込みはどこまで許されるのか?

【匿名性の功罪】

マッケイ氏の今回のケースは株価に影響を与えたわけでもなく、それほど罪深いものではありませんでしたが、もしもネット上の匿名の書き込みが誰かを傷つけることになるならば見過ごすことは出来ません。

But it's all fun and games till somebody loses his head. ----Anonymity has a disastrouly disinhibiting effect on human behavior.

インターネットがいわゆるウェブ2.0の時代に入ったといわれるここ数年、ブログや掲示板の書き込みは匿名の心ない人たちの中傷や雑言で溢れかえっているのも事実です。ブログ炎上といった現象もそのひとつでしょう。

タイム誌が指摘するように、匿名は個人を守る手段にもなりますが、悪意を持った人間までも野放しにしているのです。

Then again, anonymity can protect the innocent as well as the guilty.

現実の世界と同じく、バーチャルの世界でも自由な意見交換を進めたいと思うならば個々人が毅然とした自主ルール作りをしていく段階にきているのではないでしょうか。  


2007年07月29日

【いよいよ今日審判が下る!】

17日間の熱い戦いが土曜日で終了し、いよいよ有権者が審判を下す日が来た。

『参院選の17日間の戦いで、自民、民主両党の戦術は対照的に映った。ともに「1人区」を重視した選挙戦となったが、自民は安倍晋三総裁の孤軍奮闘ぶりが目立つ一方、民主は小沢一郎代表と他の幹部らが役割分担して支持の拡大をはかった。他党はこの両党の間に埋没しないことに主眼を置いた選挙戦を展開、独自性を訴えた。』(7月28日付毎日新聞)
果たして、自民党・公明党が主体となる与党が勝つのか、民主党を主体とする野党が勝つのか、天下分け目の戦いの帰趨が今日か明日未明には判明する。

【何が争点だったのか】

僕も今日近くの小学校に投票に行くことにしているが、今回の参議院議員選挙でいったい何が有権者を動かそうとしているかについて自分なりの意見を述べてみたい。

もちろん、ズサンな年金問題に対する有権者の怒りが最も大きな争点のひとつだというのは正しい。政府・自民党と社会保険庁を中心とする官の怠慢がここまで年金問題の傷口を広げたのだから当然と言えば当然の話だ。

それから参議院議員を選ぶ選挙であっても、今回の選挙は安倍政権に対する一種の信認投票という性格もある。安倍政権は「戦後レジームからの脱却」を掲げて、教育基本法の改正や国民投票法を成立させるなど、憲法改正を政治日程に乗せて過去の政権が避けてきた問題に真正面から取り組んできた。この姿勢に対するひとつの評価も投票結果として出てくるのだ。

しかし、何といっても僕は前政権である小泉政権との大きな違いは、安倍政権そして安倍自民党が官僚主導国家からの脱却のための構造改革を真剣に身体を張ってやろうとしているかどうかにあると考えている。

はっきり言って、僕の見る限りそれをやろうとしていないことに国民の最大の怒りがあるのではないか。多くの国民はそこを見抜いているからこその支持率低下ではないのか。

にもかかわらず安倍政権は、天下り防止のための「官民人材交流センター」作りだけを構造改革の目玉にしているようだが、政権発足からの流れを見ていると官の圧力に押されっ放しで、自民党も安倍首相の表の顔だけを利用して構造改革の後退という現実をうまく取り繕おうとしているとしか見えない。

国民年金のずさんな取り扱いをひとつの例として、官の構造改革を身体を張ってやる、自民党を内からぶち壊すくらいの気概を持った政治家がちっとも与党側に見えないと思うのは僕だけだろうか。

挙句の果てが赤城農相をはじめとする金にまみれた政治家の体たらくだ。国民が怒るのも無理はないのだ。

【明日の日本につながる一票を】

さらに悪いことに、民主党をはじめとする野党にもどれだけの覚悟を持って構造改革をやろうとしているのか、ちっとも真剣な姿勢が伝わってこない。

本当に僕たち国民が選ぶに相応しい政治家や政党が与党にも野党にも少ないのが気がかりだ。

とにかく、現候補者の中からしか選べない以上、安倍政権への信認投票という気持ちで一票を投じるしかない。ここはたとえ牛歩の歩みでも息を吹き返しつつある巨大権力である官の改革、真の構造改革に向けた変化の芽が出るような乾坤一擲の一票を投じたいと思う。


【追記】

個人的には、日本だけでなく世界で今最も迫り来る危機は地球温暖化であり、それが有権者にとっても政治家にとってもまだまだ真剣な争点となっていないのは残念な限りだと思っている。
  


2007年07月28日

【伝染肥満児?】

「肥満は伝染する」っていう新説(?)がアメリカで発表されました。

『26日付の米紙ワシントン・ポスト(早版)によると、肥満の友人と付き合っている人はそうではない人に比べ、2~4年先に自分も肥満になるリスクが最大171%上昇するとの調査結果を、米ハーバード大医学部の研究チームがまとめた。
 調査は1971年から2003年までの32年間にわたって、全米の約1万2000人の成人を対象に行われた。その結果に統計処理を施したところ、配偶者が肥満である場合、2~4年以内に自分も肥満になる確率は37%、兄弟が肥満の場合は40%高まると算定された。友人が肥満の場合、親しさの度合いをどう思っているかによって幅が出るものの、57~171%という高い確率がはじき出された。肥満の友人が遠隔地に住んでいても、自分が肥満になるリスクは高まるという。』 (7月26日付時事通信)


【友達の友達はみな肥満?】

これはビックリするような結果ですね。 「類は類を呼ぶ」というのは諺の世界だけじゃなくて、現実の世界、しかも現代人が気にしている肥満について、肥満の友人を持つと自分も肥満になるというのですから、その衝撃度たるや強烈です。

まさに「友達の友達はみな肥満」になるというのですから。

何故?その理由としてワシントン・ポストはハーバード・メディカル・スクールの研究者ニコラス・クリスタキス氏の言葉を引用して、 「人はどんな理由にせよ、いったん肥満になると、その近くにいる人たちは肥満であることが社会的に容認されやすくなって、新しい社会的常識として急速に広まっていくのだ」と述べています。

Rather, the findings suggest that once a person becomes obese for whatever reason, it may make it more socially acceptable for people close to him or her to gain weight, and that new social norms can proliferate quickly.

それって凄いですね。みなさんの周りには肥満の方はいませんか?そしてあなたも肥満の友達に知らず知らずのうちに影響を受けていませんか?

もしそうだとしたら大変なことになりますよ。ビリーズ・ブート・キャンプをやるより、先ず友達や周りの人との付き合い方のほうがダイエットのためには必要かも・・・・

≪参考≫

・"Obesity Spreads in Social Circles As Trends Do, Study Indicates"・・・Washington Post dated on July 26, 2007
  


2007年07月27日

【ブログがもたらすもの】

Web2.0で広く使われているブログは個人に大きな力をもたらしましたが、反面でその力ゆえに暴走するリスクもあります。それは何故でしょうか?アメリカ発のニュースがその一端を語っていますのでご紹介します。

『電子メールのセキュリティベンダー米Proofpointは7月23日、企業のセキュリティリスクに関する調査報告を発表した。調査は米国の308社を対象に行った。

 報告によると、3分の1以上の企業が、過去12カ月以内に電子メール経由での情報漏えいの恐れについて調査を行ったと回答。社外向けの電子メールを読んだり分析するためのスタッフがいるとの回答は、従業員1000人以上の企業の32.1%、2万人以上の大企業では38.8%に上った。また、過去12カ月以内に、電子メール関連のポリシー違反で従業員に懲戒処分を行ったとの回答は45.5%、従業員を解雇したとの回答は27.3%に上った。

 電子メールのほか、メディア共有やソーシャルネットワーキングサービス(SNS)、ブログに対する懸念も増加している。過去12カ月以内に、SNS関連のポリシー違反で従業員を解雇した企業は5%、メディア共有のポリシー違反で解雇したとの回答は6.8%だった。また、同期間内にブログやメッセージボード上での機密情報の漏えいについて調査を行った企業は21.4%。ブログを理由に従業員を解雇したとの回答は9.1%に上った。』(7月25日付ITmediaニュース)


【立ち遅れている日本企業】

アメリカではすでに上記の記事のような電子メール関連のポリシー違反による従業員の懲戒処分や解雇処分がこれほど増加していると言うのはショッキングですね。

考えてみれば、どんな人間でもインターネット環境さえあればいつでも、どこでもブログやSNS、電子メールなどのツールを使って不特定多数の人に簡単に自分の持つ機密情報を漏らすことが出来る時代なのです。

これは相当のモラルやポリシーを持っていないと個人にとっても、その個人が属している企業にとってもかなりのリスクだと言わざるを得ませんね。

すでにアメリカではそういったモラル違反や情報漏えいが起きているというのは、日本企業にとっても大きな警鐘です。アメリカで起こっていることはいづれ日本でも起こると考えていたほうがいいでしょう。

僕は自分ではブログを書くに際しては、自分に相当のモラルとポリシーを課しています。自分の属する組織や関係者に迷惑がかからないように内部情報や企業情報などは一切書かないことにしています。

あなたはブログを書くときにどんなモラルを課していますか?そして貴方の属する会社は従業員にインターネットでの情報公開に対するルールを作成していますか?  


2007年07月26日

【耐震工事促進】

久しぶりに福岡のローカルな話題を掲載します。先の新潟県中越沖地震を受けて真っ先に思ったことは家の耐震補強です。

『地震に弱い木造住宅の耐震工事を促進するため、福岡市の工務店などが9月1日に福岡市耐震推進協議会を設立する。同市内には木造一戸建て住宅が約15万軒あるが、4割以上が耐震基準が強化された1981年以前に建築されており、16日に発生した新潟県中越沖地震と同規模の地震で4万7000軒(福岡市推計)が倒壊の危険があるという。このため、同市も同協議会の活動を支援。全国初の官民組織として、耐震工事の技術向上と住民への情報提供に取り組む。

 協議会を設立するのは、「住環境工房らしんばん」(福岡市)など中小の建築事務所や工務店5社。まず今月24日に、福岡市内の築50年の木造一戸建て住宅を5社が個別に調査。1週間後に耐震診断の結果と改修計画を持ち寄り、市や居住者も交え、誤りや無駄がないか点検しあう。』(7月23日付西日本新聞)


【先ずは耐震診断】

そう言えば、昨年新聞のチラシの中に「耐震診断を無料でいたします」という広告が入っていました。住宅リフォームや耐震補強の悪徳業者のニュースが相次いでいたので「またか」と思い、捨ててしまいました。

案の定、この西日本新聞の記事にも『一戸建て住宅の耐震化には、平均約200万円の費用がかかるため、福岡市は、古い木造一戸建て住宅の改修と建て替えに最大30万円を助成しているが、今年の利用者は計10件にとどまっている。背景には、高度な技術が必要な耐震工事を請け負える業者が地方に少ないことや、法外な料金請求などの問題が頻発するリフォーム業界に対する住民の不信感がある。』と書いてありました。

しかし、新潟県中越沖地震をはじめこれだけ日本各地で地震が頻発すると考えないわけにはいかないと思うようになってきました。

実際に先日の地震では、9600棟の住宅被害が発生し、木造を中心に960棟が全壊。死者の大半は住宅の下敷きとなっているのです。

まして福岡は2年前に大きな地震を経験したばかりです。喉もと過ぎればでみんなあまり口に出さなくなりましが、警固断層をはじめとする福岡周辺での地震の可能性はまだまだあるのです。

皆さんのお宅は一軒家ですかそれともマンション?耐震基準は満たされていますか?一度真剣に耐震補強を検討されてはいかがですか? 僕は今検討しようかと考えています。

≪参考≫
・「住環境工房らしんばん」のホームページ  


2007年07月25日

【長い、長いトンネル】

ようやく、あの「雄叫びの」斉藤和が元気に戻ってきました。

『右肩の筋疲労で苦しんでいたソフトバンク斉藤和が、3月31日以来となる2勝目を挙げ、復活の白星を飾った。ロッテ打線を相手に6回5安打無失点。1回と4回にピンチを背負ったがともに併殺で切り抜けるなど、エースらしさが復活した。打線も16安打8得点の爆発でエースを援護した。今季初めてお立ち台に上がった斉藤和は「マウンドに上がれば(右肩は)気にせず投げていた。自分が出来ることをやろうと思っていた」と話し、最後にファンに向かって「正直、泣きたいぐらい、うれしいですが、ここはグッと我慢して最後に優勝してみなさんと一緒に泣きたいです」と声をはずませていた。』(7月24日付日刊スポーツ)




【自分と心中】

後半戦の開幕投手としてロッテ戦のマウンドに立つ前の斉藤和は、試合前日の23日、「心中」という言葉で登板への決意を示していました。

「前回(10日楽天戦)より気持ちの面では開き直ってね。心配してくれている人を裏切るかもしれないが、自分自身と心中するつもりで」・・・いつも自分のことよりもチーム全体のことを気遣う斉藤らしい言葉でしたね。

王監督も後半戦の切り札として斉藤投手の活躍に期待していただけにひとまずロッテ第一戦の勝利に安堵されていることでしょう。

さあ、夏の暑い戦いがこれから始まります。斉藤の復活を機に怒涛の進撃を期待してますよ、王監督!!!  ロッテ戦の後は西武との対戦です。それから楽天に足元をすくわれないで頑張ってくださいね。  


2007年07月24日

【IAEA調査受け入れ】

国際原子力機関(IAEA)が柏崎刈羽原発の調査に来ることが決定した。

 『新潟県中越沖地震で、東京電力柏崎刈羽原子力発電所(柏崎市、刈羽村)で起きた火災などのトラブルについて、経済産業省原子力安全・保安院は22日、国際原子力機関(IAEA)の調査を受け入れる方針を固めた。23日にもIAEAに通知する。
 IAEAは19日、徹底した調査の必要があるとして、調査団の派遣を日本政府に打診。これに対し保安院側は「トラブルの情報共有は必要だが、具体的に調査団を受け入れる必要があるかどうかについては今後協議したい」と態度を保留していた。
 その後の検討で、情報共有のためには、直接現場を視察してもらうのが効果的と判断。調査団の受け入れを決めた。』 (7月22日付時事通信)


【国際的な不安払拭を】

新潟中越沖地震による柏崎刈羽原発の損傷と不手際は、地元新潟や日本国内だけでなく世界的な不安を掻き立てた。

僕自身は火災の一報があったとき、あまりにも少ない情報に「もっと内部で何かが起こっているのではないか」と物凄い不安に駆られたが、その不安は的中していた。

日本では原発に限らず動き出してしまったプロジェクトを止めたり、方向転換したりするのは至難の業だ。しかも動き出したプロジェクトの検証やフォローは時としてなおざりにされ、何十年と改善が行われないのは官も民も日常茶飯事というのが悪しき体質なのだ。というのは、往々にして利害関係者同士で検証やチェックを行うものだから馴れ合いになってしまいがちなのだ。原子力安全保安院も機能していたのかどうか疑わしい。

その最悪の例のひとつが今回の柏崎刈羽原発だろう。みんなが「安全だろう」「ちゃんとやってるだろう」と信じていた原発というプロジェクトがこれほど無造作に安全をおざなりにしていたとは考えてだけで背筋が凍りつくような事態だ。チェルノブイリ原発事故を起こした旧ソ連とあまり変わらないではないか。

そういう意味で、外部のチェックを受けて真実を明らかにして抜本的な安全対策をじっくり実施することだけが、国内や海外からの批判や不安に応える最後の手段だろう。遅まきながらIAEA受け入れを決定した政府の判断を支持したい。  


2007年07月23日

【CO2排出国】 (少し長くなりますが、お付き合いくださいね)

中国と米国に次いで温室効果ガスの排出が多い国はどこだと思われますか?ハイテクニッポンそれともドイツ

いや、そうではありません。それはインドネシアです。そんな馬鹿な?

【森林伐採による温暖化】

いや、正確に言えば、温室効果ガスを吸収する森林を伐採することで年間33億トンものCO2を排出するのと同じ負の効果を生じているのがインドネシアなのです。

7月23日付タイム誌「カーボンクレジットで森林を救え」("Getting Credit for Saving Trees")というタイトルで森林が地球温暖化に対する自然の盾になっているとしてその保護を訴えているのですが、それによるとインドネシア以外にもブラジル、スーダン、ビルマ、ザンビアといった国が森林伐採による温室効果ガス排出トップファイブに入っているとの事です。

Getting Credit for Saving Trees. Forest cover is a natural defense against global warming. Let's pay to preserve it

さらに驚くべきことに森林伐採は世界全体の温室効果ガス排出の原因の2割近くを占めていて、それは世界中の車や船舶や飛行機の排出量以上に匹敵するのです。

Deforestration is responsible for about 20% of global carbon emissions, more than from all the cars, boats and planes in the world.

森林がCO2を吸収してくれるのに、それを伐採してしまえば森林に蓄えられていたCO2が空気中にばら撒かれてしまうといった仕組みは地球温暖化に関心のある人なら専門家でなくても半ば常識として知っているでしょう。では何故森林伐採防止の手立てが取られていなかったのか?

【森林伐採の理由】

それは京都議定書の中に熱帯雨林が豊富な国々に森林を守るインセンティブを与えるような仕組みを組み込んでいなかったのが大きな原因なのです。というのは、京都議定書を定めた当時は今ほど精度の高い衛星写真撮影技術がなく、森林伐採の実態を正確に掴むことができなかったから、インセンティブを与える術がなかったのです。

Despite the high emissions rate, the Kyoto Protocol gives tropical countries no incentives for protecting their forests, a process called "avoided deforestation".

しかし、流れは変わりつつあります。現在は高度な衛星写真撮影が可能になって森の木一本一本を捕捉できるので、インドネシアなどの国が森林を守れば排出権取引を活用してメリットを受けられるような仕組み(avoided deforestation)づくりが出来つつあります。

その取り組みを促すため世界銀行が森林保護を組み込んだ排出権取引を促進するよう、先進国の政府や企業が参加するプロジェクトに250百万ドルのパイロットファンドをつけたとの事。まだまだ小さな一歩ですが、地球温暖化の新しい枠組み作りのひとつの焦点となるのは間違いありません。

このプロジェクトが成功してもっと大きくなり、「森林を守ることが自分達を守ることになる」という意識が途上国にも先進国にも定着していくことを心から祈っています。  


2007年07月22日

【ついに雪辱!】

アジアカップで日本がオーストラリアに、あのワールドカップでの雪辱をついに果たした。

『アジアカップは現地時間21日、準々決勝の試合が行なわれ、日本(グループB首位)対オーストラリア(グループA2位)の一戦は延長戦を終えても1対1で決着が付かなかったが、PK戦を4対3で制した日本が勝利を収め、見事準決勝に進出した。

 ゴールこそ奪えなかったもののリズムを握って前半を終えた日本だったが、69分、右CKからアロイージに押し込まれて先制点を奪われてしまう。しかし、そのわずか2分後、中村俊のクロスに巻が競り合ったボールを相手DFがクリアミス。これをゴール至近距離で拾った高原が、巧みなフェイントで相手DFをかわしてシュートを放つと、ボールはポストに当たってネットに吸い込まれた。

 1対1の同点に追い付いた日本は、76分にオーストリアMFグレッラが高原へのファウルで一発退場となり、数的優位にも立つ。しかし、その後は押し込みながらもゴールを奪えず後半を終了。延長戦でも結局ネットを揺らせずに、勝負はPK戦に持ち越された。

 迎えたPK戦では、GK川口が先行のオーストラリアのキックをいきなり2人連続で止めると、日本は4人目の高原が枠を外したものの、中村俊、遠藤、駒野、中澤の4人が成功。運命のPK戦を4対3で制した日本が、ベスト4一番乗りを決めた。』 (7月20日付ISM)


最後のPK戦では、いつものように引き分けになった試合をPK戦で決着をつけるには忍びないとオシム監督が結果が出る前に試合場を後にした。

そのPK戦。川口の2人連続でのPK阻止に勝利を確信したのは僕だけではないでしょう。その後も自信に満ちた選手達のPKの成功でついに勝ちました。

あのワールドカップでの屈辱を乗り越えてオーストラリアを破った選手達。

本当に心からおめでとう!face02  


2007年07月21日

【断固たる措置】

あの驚愕の事件に対する断固たる措置を英国が発表した。

『英国のデビッド・ミリバンド外相は16日、議会下院で声明を発表し、在英ロシア大使館の外交官4人を国外退去処分にすることを明らかにした。

 露連邦保安局(FSB)元中佐、アレクサンドル・リトビネンコ氏毒殺事件で、英当局が容疑者と断定したロシア人ビジネスマン、アンドレイ・ルゴボイ氏の身柄引き渡し要求をロシア側が拒否したための制裁措置。ロシアが同様の対抗措置をとることは確実で、英露関係の悪化は必至となった。

 英政府が露外交官の追放を決断したのは、英露両国がスパイ容疑などを理由に大使館員の国外退去を相互に通告した1996年以来。

 今回の制裁措置には、外交官の追放のほか、ロシア市民に対する査証(ビザ)発給簡素化の見直しや、ロシア国外に出国したルゴボイ氏の身柄引き渡しを第3国に要求することなども含まれている。』(7月17日付読売新聞)


【見過ごせない暴挙】

英当局にしてみれば、白昼堂々と英国で行われた殺人が外国人の手によって、しかも放射性物質を使って行われた今回の事件にその外国政府が関与していたことが明らかになれば、問題を看過してしまうことはできないということだろう。こんな手口を許していたら、北朝鮮による日本人拉致事件同様国家の主権を平気で踏みにじられることになるからだ。

そういう意味で英国当局のロシア政府に対する今回の措置はまさに「英断」と呼ぶに相応しいと思う。けじめをつけるときにはつける、これこそが自国の市民を守り、主権を守る政府の役目なのだ。

そうした折も折、18日付の時事通信が『英国に亡命中のロシア人政商ボリス・ベレゾフスキー氏は18日、ロシアの殺し屋が自分を暗殺する計画を企てたが、英当局に阻止され、失敗に終わったことを明らかにした。』というニュースを配信した。英露間にはただならぬ緊張が走っている。事態の推移を見守りたい。  


2007年07月20日

【ドリアンって何?】

みなさんはドリアンっていう果物ご存知ですか?

※ドリアンとは・・・フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より

ずいぶん以前にインドネシアやシンガポールに出張に行った時に市場で初めて見ました。東南アジアの人たちの間では「果物の王様」と呼んで好まれているものの、その強烈なニオイは好みが分かれるだけでなく飛行機内やホテルなど公共の場所への持ち込みが禁止されているところもあるほどです。それにカタチも色も少しグロテスク

そんなドリアンの欠点でもある強烈なにおいを消してしまおうという試みがタイで行われているというニュースが目に留まりました。

『タイ農業研究当局の研究者は、強いにおいで有名な果物「ドリアン」の無臭化に取り組んでいる。アジア各地のホテルや航空会社、公共輸送機関の多くで持ち込みが禁止されているドリアンだが、無臭化に成功すれば新たに多くの消費者を獲得できるとの見方が背景にある。
 同研究者はロイターの取材に対し「ドリアン農園で生まれた自分にこの果物は特別なもの。ただ、においで敬遠されている。より多くの人にドリアンの味を楽しんで欲しい」と語った。』(7月17日付ロイター)


【成功か失敗か】

ロイターによれば、すでに第一号はカンボジアとの国境付近の農園での過去30年にわたる交配や試験を経て、においが極めてマイルドな「チャンタブリ1号」というドリアンの品種として開発されているそうです。

ニオイさえなければ日本にだって輸出して、マンゴーのように親しまれる可能性だってあるのかもしれません。

でも、その一方でドリアン愛好家の中には、強烈なにおいもドリアンを食べる喜びの一部だと考える人もいるそうで、ロイターによると、ベトナム・ハノイの女性(34)は「においがなければドリアンに興味はないし、加工食品を食べるのと同じようなもの。強いにおいで他の人が食べられないものを食べることに誇りを持っている」と述べたそうです。

果たして、あのニオイをガマンして食べることが「誇り」なのかどうか・・・いづれにしてもこの新しいドリアンの開発の成否、興味深々ですね。  


2007年07月19日

【タイム誌への投稿】

7月9日号タイム誌の記事"The Growing Dangers of the China Trade "について7月10日に投稿しましたので公開します。

The Growing Dangers of the China Trade TIME, July 9, 2007

Your article on the tainted imports “made in China” reminds me of a huge number of products made in Japan once notorious for its cheap price with bad quality exported to the world when Japan tried to recover from the ashes of World War II. However, after several decades most of our goods and services gained its fame and trust from all over the world because both corporate managers and workers tried hard to constantly improve its quality to earn the full trust of severe domestic consumers first, then of overseas ones at last.

I am sure that China could do the same only if Chinese consumers keep sharp eyes on their own products and demand better and safer qualities as the Japanese and western consumers do.

For the time being until Chinese consumers begin to awake, however, Beijing and local authorities need to give tougher regulations to greedy and dirty corporate managers making those tainted products.


≪拙訳≫

「中国製の」汚染された輸入品に関する貴記事を読むと、かつて日本が第二次大戦の荒廃から立ち直ろうとしていたときに、安いけれど粗悪品だった日本製品が世界中に輸出されていたことを思い出します。しかしながら、数十年後には私たちの商品やサービスは世界中から信頼と名声を勝ち取りました。それは経営者も労働者も一丸となって一生懸命品質改良の努力を続け、先ず国内の厳しい消費者、そして最後には海外の消費者の全幅の信頼を得たからなのです。

中国の消費者が自国の製品に厳しい目を向けて、日本や西欧の消費者と同じようによりよく安全な品質を求めさえすれば、中国も同じことが出来ると確信しています。

しかし、中国の消費者が目覚めるまでしばらくの間は、北京政府と地方政府がそれらの粗悪品を作っている貪欲な経営者達に厳しい法的措置を課す必要があります。


【追記】

7月11日にタイム誌から「採用するかもよ」という例のメールが届きました。それにしても昨年11月6日号で採用してもらったので、またしばらくは難しいかなあ~。

Dear Reader,

Thank you for writing. We welcome timely, insightful reactions to material we have published, and we can assure you that your observations found an attentive audience among the editors. Should your comments be selected for the column, you will be notified in advance of publication. Again, our thanks for letting us hear from you. We hope that you will write again should you discover something of particular interest in the news or in our reporting of it.

Best wishes.


TIME Letters
  


2007年07月18日

ついに行ってきました今年の追い山。参加者は僕も含めて11人。

台風4号は逸れたものの降りしきる雨足は時間を追って強まるばかり。舁き手はもちろんのこと、沿道の見物人もみんなびしょ濡れ。こんなときこそ祭りの一体感はいやがうえにも高まるのです。

ありがとう、山笠、ありがとう、博多。

追記―必見!今年は追い山の後の町の表情も収めました。


続きは姉妹ブログの記事「嵐の中の追い山見学2007」をご覧くださいね!

⇒ http://4travel.jp/traveler/luckymentai/album/10163837/
  


2007年07月17日

【新潟で再び大きな地震】

またしても新潟で大きな地震が発生しました。

『16日午前10時13分ごろ、新潟県上中越沖を震源とする地震があり、新潟県長岡市と柏崎市、刈羽村、長野県飯綱町で震度6強、新潟県上越市、小千谷市、出雲崎町で震度6弱を観測した。

 新潟県三条市、長野県中野市などで震度5強、新潟県加茂市、川口町、石川県輪島市などで震度5弱を記録し、東北から関東、東海地方など広い範囲で震度3以上を観測した。

 この地震で、新潟県内で6人が死亡し、新潟、長野、富山の3県で計約700人のけが人が出ている。』(7月16日付読売新聞)


亡くなられた方のご冥福を心からお祈りするとともに、被災された方々が一刻も早く救援されることを願っています。

それにしても、気になることがあります。地震の発生した地域に柏崎市、刈羽村が入っていることです。

【見えない原発の現況】

そう、そこには7基もの原子炉が集中し合計821万2千キロワット東京電力柏崎刈羽原子力発電所があるのです。これほど原子炉が集中している発電所は世界でも例がないほどなのですが、この発電所については次のように報道されていました。

『今回の地震で、震源地からわずか9キロ・メートルの距離にあった東京電力柏崎刈羽原子力発電所(新潟県)は強い揺れに見舞われ、16日午前、7基ある原子炉のうち、稼働中だった2、3、4、7号機が自動的に緊急停止した。

 経済産業省原子力安全・保安院は、放射能監視用のモニタリングポストにも異常な変化は見られないことから、「外部への放射能漏れなどの危険はない」としている。

 地震の直後には、3号機の関連施設の変圧器で、絶縁用の油の引火と見られる火災が発生し、一時、黒煙が立ち上ったが、約2時間後に鎮火した。

 また、強い余震があった直後の同日午後3時45分ごろ、1、2号機の使用済み燃料棒を冷却保管するプールの水位低下を示す警報が作動した。揺れのため、プールの水を循環させるポンプが停止したのが原因で、間もなく復旧した。』 (7月16日付読売新聞)


原子炉は緊急停止し、放射能漏れもなく、火災も鎮火したという報道ですが、どの新聞もそれ以上のことは伝えていません。一体発電所の中で何がどうなっているのか。

【知らされない恐怖】

火災を起こしたのは原子力施設に電気を供給する変電設備です。3号機の原子炉は緊急停止しましたが、燃料は熱を発しており、変電設備が機能しなくなって電源喪失に陥ると、最悪メルトダウンという事態にもなりうるのです。そうなれば日本列島全体が緊急事態に陥るでしょう。

そんなことにならないように、発電所の現場の方々は今必死で作業をされていると思いますが、事態の推移は出来るだけ公表してほしいものです。

これほどの原子炉が集中している場所に、ここ数年で一度ならずと二度もかなりの地震が発生した日本。自然界からの強烈な警告だと受け止めるべきだと思いますが、みなさんはどう思われますか。

東京電力柏崎刈羽原子力発電所の状況は、しばらく注意しておいたほうがよさそうです。  


2007年07月16日

【食肉偽装から歯磨き粉まで】 (少し長くなりますがお付き合いくださいね)

つい最近まで日本では食肉偽装で閉鎖に追い込まれたミートホープ社など消費者をだます企業に対する不信感の高まりが社会的に大問題になったが、世界では食品に限らずあらゆる製品での或る国のもっと広範囲な「偽装」が大問題になっているのをご存知だろうか? そう、歯磨き粉に有毒なジエチレン・グリコールが入っていてパナマで100人近い死者まで出たというあの事件だ。そしてその歯磨き粉の生産国、それは中国だ。

いったい、何がどう問題になっているのだろうか?

【歯磨き粉からタイヤまで】

7月9日号タイム誌「中国貿易で高まる危険」("The Growing Dangers of the China Trade")と題して、ペット・フードから歯磨き粉、おもちゃからタイヤまでリコール続きの騒動にアジアブームの陰の側面がちらつく中、輸入品の安全をどう確保するかを投げかけている。

The Growing Dangers of the China Trade ―Recalls of tainted pet food, toothpaste, toys and tires show the dark side of Asia's boom. What it will take to make imports safer

タイム誌はあくまでも米国の視点からレポートしているのだが、今や米国に入ってくる輸入品の4割が中国製で、リコールの4割も何らかの形で中国が関わっているという状況でほとんど打つ手なしというのが実態のようだ。

なぜか?それは中国製品の輸入量が10年前の4倍以上にもなる米国では輸入品の安全性などをチェックする監督機関であるFDAがいちいち個別の品目を検査してお墨付きを与えることなど不可能に近いからだ。

誰かが亡くなるまで、米国の消費者は「炭鉱の中に有毒ガスの検知のために飼われているカナリア」のような実験台と同じ状態に置かれているのだ。

Nothing happens unless someone dies. "Consumers are the canary in the coal mine for this system".

しかも、こんな世界中からの不安の声に対して、有毒歯磨き粉を作った中国企業家は、「中国政府がすでに正式の回答をしているだろう。それ以上、何が欲しいんだ」と言っているそうだ。

Adds manager Hu Keyu:"The Chinese government already issued a statement. What do you want from us?"

なにか、ディズニーやらどらえもんのフェイク(偽物)のぬいぐるみを堂々と使っていたあの北京市の遊園地の店員が、「何が悪いんですか?」と悪びれる様子もなくインタビューに答えていた光景と重なって複雑な気持ちになった。

【消費者の目覚め】

まだ中国経済の規模が世界経済の中ではマイナーだった数十年前ならともかく、21世紀初頭の中国は紛れもなく欧米・日本に次ぐ経済大国になり、あらゆる中国製品が世界中にさまざまなルートを通じて流通している中では早急な手立てを世界が真剣に考える必要があるだろう。

中国政府もWTOに加盟して北京オリンピックも来年に控えている以上、様々な規制策を打ち出しているようだが、問題の根は深く、規制くらいでは解決しないだろう。

タイム誌も指摘しているように、結局は中国の消費者が自国製品の欺瞞や問題点に気づき、自ら企業家に姿勢を正すよう要求していくように「成熟」していくしかないだろう。

It's whether Chinese consumers will demand-and-receive-the same assurance of safety that Western consumers do.

日本もかつては未成熟な消費者の目が企業家を見極めることが出来ずに様々な粗悪品を海外に輸出していた時期があった。しかし、国内の消費者の厳しい目に促される形で政府が動き、企業が動いた結果、今のような比較的優れた製品を多く生み出すようになったのだ。日本人の道徳心、そして絶え間ない消費者の厳しい目が企業に緊張感を生み出していることを思えば、中国の消費者も早く目覚めて欲しいと思うのは僕だけだろうか?  


2007年07月15日

【いよいよ本番!】

いよいよ今日が山笠の本番、「追い山」の日です。なんといっても「追い山」の醍醐味を知るのは山笠に参加して山を舁くのが一番!と思いますがそう簡単にはできません。

ではどうするか?やはり一番いい場所で観戦すること。そこでお教えします。

【一番の観戦場所】

もちろん最高の観戦場所は追い山のスタート地点である櫛田神社の清道まわりにある桟敷席。ここはテレビの中継も入っているのでよくご存知でしょう。ここから観る一番山(今年は土居流)の勇壮な走りっぷりは身震いするくらい凄いですよ。清道まわりをびっしりと埋め尽くす舁き手たちを掻き分けて進む舁き山の雄姿、そして清道での「祝いめでた」、「ああ~山笠よありがとう」って叫びたくなりますよ。

次にオススメの場所は櫛田神社の前にずらりと並ぶ舁き山の一番先頭付近の歩道。ここから一番山から七番山まで順番に櫛田入りをします。順番を待つ男たちの緊張した顔、顔、顔。そして出番。「5秒前、4秒前、3秒前、2秒前、・・・オー! オイッサ、オイッサ、オイッサ」という声、声、声。その声とともに舁き山が一気に地面から浮き上がり疾走を始めます。これもたまらないね~。

そして僕の取って置きの場所。それは山が櫛田神社を出て、東長寺の前の清道を回り、次に承天寺の清道を回って、山がぎりぎりで通れるくらい狭い東町筋の両脇です。特に日本最古の禅寺である聖福寺の前あたり。
ここも迫力ものです。狭い通りを駆け抜けていく舁き山、その周りを取り囲む舁き手たちに浴びせられる勢い水。思わず「がんばれー、東流!」と叫びたくなります。(ここの通りは僕が小学生の頃まで住んでいたところですので感慨もひとしおです)

【祭りのフィナーレ-鎮め能】

追い山の興奮はどこにいても味わえますが、それも五分ごとに舁き山が通り過ぎていき、40分ほどで終わります。まだまだ興奮の余韻が醒めない中、午前六時から櫛田神社の清道前の能舞台で「鎮め能」が行われます。

低い鼓の音、高い笛の音、そして静かな謡の響きとともに舞い人の舞が披露されます。荒ぶる神を鎮める儀式。このために「能」という伝統文化があったのだと思わずにはいられません。
この後、興奮の頂点を過ぎた舁き手たちによってあっという間に舁き山は取り壊され、飾り山もその日のうちに姿を消してしまいます。なんという早業。昨年は幸運にも土居流の取り壊し場面に遭遇しました。

また、この興奮と興奮のあとの虚脱感を味わうために、男たちとごりょんさん(山の男たちを裏でささえる女性たち)は1年後の今日をめざして準備を始めるのです。博多の町のバイタリティを創っているのは、山笠だと納得するのはこの「追い山」の行事を目の当たりにするときです。

さあ、それではみなさん、今朝は友人達と一緒に追い山見物に行って来ます! ワクワクしますね~  


2007年07月14日

【本番前の最終練習】

「追い山」を明日に控えた最後の練習-それが「流れ舁き」です。明日と言っても15日の午前4時59分が一番山のスタートですから、もうすぐです。僕は子供の頃に東流れの後についていってただけなので舁き手としての盛り上がりを実体験したわけではありませんが、でも相当血液中のアドレナリンがたぎっているだろうなあとは想像できます。明日、本番だ。よ~し。

【なんで4時59分?】

その「追い山」のスタート時間がなぜ4時59分という半端な時間なのかご存知ですか?それは一番に走る一番山笠だけ櫛田神社の清道内で「博多祝い唄」を歌うことが許されているからなのです。

各山笠は5分ごとに出発する約束があり、午前5時に舁き出すと、一番山笠だけ「唄」の分、短くなるので舁き出しを1分早めてあわてることがないように配慮してあるということです(博多祇園山笠振興会のパンフレットより)。

昨年追い山を見にいけなかったので今年こそはと張り切っていますが、櫛田神社での一番山の雄姿を見るのはあきらめています。多分、朝一番に行っても観光客が溢れてて見れないでしょう。東長寺の清道か東町筋の聖福寺前に陣取ろうかと考えています。

【「博多祝い唄」って?】

ところでその一番山笠が清道をくるりと回り、途中でストップして歌うのが「博多祝い唄」です。博多っ子なら知らんかったらもぐりと言われます。披露宴や宴会などのおめでたい席ではもちろん色々な集まりの最後に締めとして皆で歌いますが、これを歌うと「ああ、博多におれてよかった!」と胸にジーンと来るのです。元唄は、伊勢音頭と言われ、お伊勢参りに出かけた人たちが、そこで歌われる唄を覚えて、故郷に持ち帰ったそうです。

  祝いめでたの若松さま~よ、若松さま~よ、
  枝も栄ゆりゃ 葉も繁る(しゅげる)
  ※エーイーショウエー エーイーショウエー
  ショーエ ショーエ (ア)ションガネ
  アレワイサソ エーサーソー エー ションガネ※

  (※はやし言葉繰り返し)
  
というのがその歌詞です。博多に来られて少し滞在し、宴会の席に呼ばれるときっと一度は聞くことになると思います。明日の追い山の一番山笠でも歌いますのでよく確かめてみてください。  


2007年07月13日

【「集団山見せ」ってなに?】

山笠は商人の町博多のお祭りです。

なに?新幹線で降りたらJR博多駅。でも都市名は福岡市。一体どうなっているの?

そう、明治時代に福岡にするか博多にするか迷ったそうですが、最終的に政令指定都市としての公の都市名は福岡市となりました。というのは、昔は、那珂川を挟んで、東が商人の町博多、西側が武士の町、黒田52万石の城下町、福岡だったのです。
その福岡と博多の違いを踏まえて「集団山見せ」とは何かご紹介します。

「集団山見せ」とは、昭和37年に福岡市が「より多くの人たちに山笠の楽しさを」と要請して始まった行事で、博多の祭りの山笠を福岡の人達にも見せる為、たった1度、山笠が那珂川を越えて福岡に入ることを言います。

【博多と福岡の違い】

僕は博多の生まれなので、博多っ子であることに誇りを持っています。生まれは自分では選択できないので、たまたま自分は博多っ子になった、ただそれだけなのですが、特に山笠の時期になるとなんとなく博多の血が騒ぐのです。

僕の通った高校は長谷川法世さんの漫画「博多っ子純情」のモデルになっている学校ですが、そこは商人の子供が多く呉服町の呉服商の息子や博多人形師の息子などがいました。そして山笠の時期になると、学校も心得ていて山笠に出るといえば何と学校を休むこともできたのです!

そういうわけで博多は商人の魂が生きている、それは庶民の町でもあります。さらに言えば反骨精神、官に物申す心意気、自由で奔放な気風など庶民のイメージぴったりです。それに比べて福岡は武士の町でもあり、何か型にはまった、時にはいばったような、「お上」のイメージが付きまといます。

【集団山見せ再考】

「集団山見せ」も行事としてはいいことだとは思いますが、どうもよく考えると「お上」である福岡の市役所に博多の商人が年に一度ご挨拶にお伺いするような、博多っ子からすると「なしてお上に挨拶せないかんとや」とも言いたくなります。

まあ、いいか。そこはおおらかに「お上」の要請に応えて挨拶にいっちゃろうというところですか。寛大でしょ、博多っ子は。  


2007年07月12日

【追い山に向けた足慣らし】

本日、7月12日にはいよいよ15日の追い山に向けた本番さながらの足慣らしである「追い山ならし」があります。

「追い山ならし」は12日の午後3時59分に、一番山の「櫛田入り」で始まります。今年の一番山は土居流です。昼間ではありますが、走る距離が1キロ短い以外は「追い山笠」と同じ条件ですので、祭り気分はグーンと盛り上がります。

【テンション高まる舁き手たち】


僕は実際には山笠を舁いた(担いだ)ことはありませんが、経験のある友人に尋ねるとこの追い山ならしのころから舁き手たちのテンションは15日の追い山に向けてどんどん高まっていくようです。
もちろんこの期間も含めて山笠期間中は女性からも遠ざかってひたすら自分たちの流れの山が無事に、最も勇壮に走れるように猛々しいエネルギーのすべてを山笠ひとつに注いでいくのです。

【早朝の追い山が見れない人は「追い山ならし」見学がオススメ】

その舁き手たちの勇壮な姿を見る観客の方ですが、実際の追い山は15日の早朝4時59分がスタートなので朝が弱いけれど追い山の雰囲気を味わいたいという方はこの「追い山ならし」が狙い目です。

ただし、今年は15日は日曜日なので大方の人は出勤のことを気にせずに追い山見物をすることができます。昼間は勤めで「追い山ならし」は見れないという方は本命の追い山を見れる絶好のチャンスです。こんなことはめったにありません。みんな一度見に行きませんか?  



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海や山、自然が好きな九州男児です。あらゆる機会をとらえて、時代の変化をいつも感じていたいと思っています。
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