2008年02月29日

【日本、メダル確定】

ストレートでハンガリーを下してメダル確定、日本女子がいよいよ準決勝進出だ。

『卓球の世界選手権団体戦第5日は28日、当地で女子の準々決勝があり、世界ランキング4位の日本は3-0で同7位のハンガリーを降して、ベスト4進出を決めた。3位決定戦がないため4大会連続のメダルが確定した。日本は1番手の福原愛(ANA)がフルゲームの接戦に苦しんだが、2番手の平野早矢香(ミキハウス)はストレート勝ち。3番手の福岡春菜(中国電力)も続いた。日本は29日の準決勝で世界2位のシンガポールに挑む。』(2月28日付毎日新聞)

【愛ちゃんの涙】

それにしても日本女子の卓球選手でもひときわ目立つのがあの福原愛選手だ。つい二日前に韓国に逆転勝ちして大泣きした姿が中国でも話題になって、「愛ちゃんだけは日本人でも特別」という声が中国人ファンからも出るくらい人気者なのだ。

もともとテレビでも何度も紹介されている通り、福原選手は中国に卓球留学したおかげで中国語もぺらぺらだし、その語学の実力を買われて現在NHK教育テレビの「中国語講座」にも出演するだけでなく、数々の「日中友好大使」の肩書きを持つ「中国通」でもあるのだ。

【頑張れ、愛ちゃん】

その愛ちゃんが一番手でしっかりと勝利を手にした後、続く平野と福岡が手堅く勝利し、三戦全勝でメダル確定を手にした。さあ、いよいよ今日は準決勝のシンガポール戦では、83年東京大会以来の決勝進出を目指す。

「日本の方が団結力は上。そこで勝負したい」と意気込む福原をみんなで応援しよう。頑張れ、愛ちゃん。25年ぶりの快挙は目の前だ。  


2008年02月28日

【方針転換】

ようやく日本の経済界も方向転換を決めたようだ。

『日本経団連は25日、国別に温暖化ガスの削減量を決める「総量目標設定」を容認する方針を固めた。国が割り当てる排出枠の過不足分を企業間で売買する「国内排出量取引」も、先行する欧州など世界の潮流を踏まえ、導入を容認する考え。経団連をはじめ産業界はこれまで、これら2つの手法を「企業の国際競争力を減退させる」と反対してきたが、環境を主テーマとする7月の北海道洞爺湖サミット(主要国首脳会議)を控え、方針転換する。
 経団連は今後、主要業界・企業との協議を重ね、米欧など主要8カ国(G8)の経済人を集めて4月16、17両日に東京で開くビジネスサミットで、これら方針を共同声明として打ち出す。』(2月25日付時事通信)


環境先進国というには、あまりにもお粗末で遅い方針転換なのだが、兎に角転換したことを良しとして今後に向けてしっかりやってほしいというのが正直なところだ。

【大局的な見地で】

折りしも21日、政府は財界関係者や学識経験者らで構成する「地球温暖化問題に関する懇談会」のメンバーを発表し、3月上旬に初会合を開き、7月の主要国首脳会議(北海道・洞爺湖サミット)に向け排出権取引や京都議定書の目標達成計画実施のあり方などを検討していくことが決まったばかりだ。

政府が重い腰を上げ、経済界もそれに渋々であるが追随しようとしているは言うまでもなく、昨年のIPCC第四次報告書で人為的な温暖化が科学的な事実として確定し、温暖化論争がほぼ決着したこと、12月のバリ会議でその科学的事実に基づいたバリロードマップが採択されたこと、その中で日本は対米追随を世界各国から冷たい目で見られ、このままでは洞爺湖サミットでの地球温暖化防止に関する主導権確保はおぼつかないとの危機感を持ったことにある。

この後に及んでも省庁や業界の利害調整に終始するようでは洞爺湖サミットは失敗に終わることは目に見えている。それを避けるためには、日本政府の大局的な姿勢、それをバックアップする国民的な盛り上がりが必要だ。

【驚くべき異論】

政府や産業界はまだ少しでも危機感を持ち始めたことを評価したい。しかし、最近書店で見かける地球温暖化防止に関する異論を扱った著書が結構売れているのには少し驚いている。

すなわち、昨年はIPCCの長年の地道な努力によって、地球温暖化に関する科学的論争にほぼ決着がついたというのをまだまだ認めない一部の学者が声高に、時にはセンセーショナルにゴア氏やIPCCの報告に異を唱え、大衆を扇動するかのような連名での著作や雑誌への寄稿などが散見されるのだ。

もちろん、異を唱える学者が一部にいることは科学としては健全なことであるものの、そうであってもきちんとした同じ科学者同士の土俵で挑むべきであり、さらには科学的な知見や証明が不十分だからCO2削減が意味はないと言うのならばちゃんとした対案なりを示すべきだと思うのだが、それらの著作なり論旨には批判ばかりで政策的提言なり対案は示されていないことが多い。そんな著書のひとつである「暴走する地球温暖化論」の中で学者の渡辺正氏が気温の2度や3度の上昇はたいした問題ではないなどと書いているのにはどっちが暴走しているのだろうかと本当に驚かされた。

そもそも科学的な証明は不完全であっても、世界中の様々な現象を捉えて危険が迫りきていることが予見されるのであれば、予防のための施策を取ることが人間の英知なのではないか。

地球温暖化肯定論の中には確かに100年単位のタイムラグがあることを今直ぐに起きるような事象として扱ったり、一般大衆の誤解を引き起こすものもあるかもしれない。しかし、全体としてみれば最近の気候変動が人間社会や地球環境に大きな変化をもたらしつつあり、その原因の大きな部分が人間活動そのもののあり方にあること、それに対して各国が一致して対応する必要があることはもう論を待たないと思うがどうだろうか。


《参考》

「地球温暖化問題に関する懇談会」のメンバーは以下の通り。

枝広淳子イーズ代表取締役、奥田碩トヨタ自動車相談役(内閣特別顧問)、勝俣恒久東京電力社長、黒川清内閣特別顧問、末吉竹二郎国連環境計画金融イニシアチブ特別顧問、高橋はるみ北海道知事、月尾嘉男東大名誉教授、寺島実郎日本総合研究所会長、松井三郎京大名誉教授、三村明夫新日鉄社長、薬師寺泰蔵総合科学技術会議議員、山本良一東大生産技術研究所教授 (2月21日付産経新聞)
  


2008年02月27日

【秋葉原紹介サイト】

最近の秋葉原の変貌ぶりはよくテレビや雑誌で目にしますが、秋葉原を外国人に紹介する情報サイトまで出来たというのは驚きです。

『ジー・アイ・ジェーン(千代田区岩本町3)は2月14日、外国人向け情報サイト「Akibanana(アキバナナ)」をオープンした。

 「Akibanana」は英語圏に向けて秋葉原のサブカルチャーを発信するサイト。同サイトでは「秋葉原をより多くの外国人に伝えられるように!」「日本のオタク文化をもっと理解してもらえるように!」をテーマに、アニメ、漫画、ゲーム、フィギュア、メイド&アイドル、PCとガジェット、ロボットなど7ジャンルにわたる情報をニュースとして掲載するほか、特集記事やレビュー、記者ブログ、掲示板なども設ける。併せて同社では、同サイトを軸にツアーやタレント事業展開を行い、オンラインとオフラインのシナジー効果を目指すという。PV目標は2年半で3億PVを掲げる。』(2月26日付アキバ経済新聞)


【新しいニッポン紹介】

日本のオタク文化と秋葉原が結びつくなんて数十年前には想像すら出来ませんでした。しかし、パソコンやゲームの爆発的なブームの到来とともにゲームソフトやそれらに登場するゲームキャラクター、そしてアニメフィギュアなどが家電とともに販売の対象になるに及んで、かつては単なる家電製品の販売店がひしめくだけだった電気街は、そういった製品を求める日本人オタクだけでなく外国人旅行者までも集客するニッポン文化の発信基地に変身したのです。

なにが都市を活性化するのか本当に予測がつきませんね。新しいアキバの魅力をこの新しいサイトで確認して、一度オタクになりきってアキバを訪れてみませんか?  


2008年02月26日

【世界のタックス・ヘイブン】

皆さん、タックス・ヘイブンってご存知ですか?それは日本語では「租税回避地」と言い、税金が軽減もしくは免除される国や地域のことです。世界中の金持ちは自分たちのマネーに課税されるのを出来るだけ避けるためにオフショア・タックス・ヘイブンにマネーを移動し、時には自分たち自身も動き回るのです。

例えば、それらタックス・ヘイブンとは、スイス、ケイマン諸島、ジャージィ島(英) 、バハマ諸島などなどですが、租税回避地として最近特に世界の金持ちに非常に好まれている場所があります。どこだかご存知ですか?

そう、イギリス、特にロンドンです。

【ロンドンの金持ち外国人の怖れ】

2月18日号タイム誌で、 「マネーを持って走れ」("Take the Money and Run")というタイトルで税制改正に怯えてイギリスに住む金持ち外人が他のオフショア・ヘイブンを求めて脱出を考えているという記事が目に留まりました。

Take the Money and Run. Spooked by a proposed tax change, Britain's foreign rich consider leaving for other offshore havens

彼らはnondomicileあるいはnondom(非居住者)と呼ばれ、英国に住む市民が最高40%の税金が課せられるのに対し、所得税以外は無税という恩恵に預かっているのです。これは外国人にとっては単なる避難地(haven)どころか、天国(heaven)と言えるでしょう。だからこそ、大勢の金持ち外国人がロシア、中近東、アジアなどからロンドンに集まってきているのです。

しかし、外国人への税優遇に対する批判の高まりから英国財務省は新たに18%の税率でのキャピタル・ゲイン・タックス、さらに7年以上英国に居住する外国人に対し年6万ドルの手数料を徴収すべく準備を進めているのです(おそらく2月末までには実施?)。

こんな措置が実施されればかなりの金持ち非居住者外国人は英国から脱出すると予想されます。財務省はその数を全体の115000人のうち、3000人程度と見積もっていますが、マーケット関係者はもっと多いと見ており、そうなれば何十億というマネーが流出して経済にも重大なインパクトありと言うのです。

Britain's wealth managers are more pessimistic, predicting that nondoms will leave in droves, taking billions out of the economy and affecting everything from property prices to spending on luxury goods.

【マネーを取るか、公平を取るか】

世界の金持ちのオフショア資産は凡そ7兆ドル(日本円で約740兆円)。そのうち、スイスに27%、マン島・ダブリン等に14%、ルクセンブルクに13%、カリビアン諸島に13%、シンガポール・香港にそれぞれ5%と4%が集まっているのです(ボストン・コンサルティング・グループによる推計)

この資金を如何に多く集めるかを巡ってタックス・ヘブン同士の熾烈なマネー誘致合戦が繰り広げられており、中でも個人の機密保持を売り物にするスイスや新興勢力のドバイ、シンガポールなどが様々な金持ち優遇措置を競っているのです。

そんな中で何故イギリスは、いったん集まった金持ちに対する課税を強化してみすみすチャンスを逃そうとしているのでしょうか。公平を期すための勇気ある措置なのか、それとも気が狂ったのか・・・・

With so many countries doing all they can to lure the rich, Britain's decision to get tough on tax breaks seems either brave or crazy.

グローバリゼーションがもたらす巨額のマネー争奪戦。モラルを取るか、マネーを取るか、英国の選択にしばし注目しましょう。  


2008年02月25日

【勝間和代って?】

何気なく書店を覗いていて、あるベストセラー本に目が留まりました。そのタイトルは「効率が10倍アップする新・知的生産術-自分をグーグル化する方法」(勝間和代著、ダイヤモンド社)です。

そこには19歳で公認会計士試験に合格し、慶応在学中から監査法人で働き始め、その後アーサー・アンダーセン、チェース銀行、マッキンゼーなどでキャリアを積み、独立したひとりの女性の知的生産術が披露されていました。三児の母でありながらネットを駆使して次々とベストセラー本を出し、年収を何十倍にも伸ばし、まさに「世に出た」成功体験です。

【新しい人類誕生?】

その知的生産術には、本人がタイトルで掲げるとおり「自分をグーグル化する」という徹底したウェブ2.0時代のインターネット活用方法が詳しく説明されています。

グーグルでの検索はもちろんのこと、SNSやブログを使って自分なりのやり方で情報収集・整理を徹底的に行い、自分なりの思考方法で問題解決していく。その過程でウェブ2.0時代のありとあらゆる道具をまさに「補助脳」といえるくらいに使い倒す。それによって仕事の効率を格段に上げて、その合間にベストセラー本を次々と出していく。それはすさまじいばかりです。

本人の頭がずば抜けていいのは当然ですが、その時間の使い方、インターネットの活用方法など目からうろこが落ちるような話が目白押しなのです。

【知価革命の担い手】

この勝間和代さんの話を聞いていると、この人は堺屋太一氏がかつて唱えた「知価革命」の時代の最先端の担い手なんだなあと思えてきます。なぜなら熾烈な受験戦争を勝ち抜き東京大学に入って、高級官僚や上場企業の社員になるという閉じた形の従来型のエリートとはまったく違い、自らの優秀な頭だけでなくウェブの力を第三の頭脳、自分の補助脳として徹底的に使い、様々な職種を経験してキャリアを積み、情報感度、人間の感度を向上させていくという開かれたタイプの新人類といった趣だからです。

しかも勝間さんは子供を三人も持つ女性です。これからの時代の足音を感じさせる颯爽としたキャリアウーマンの書いた本、いちど読んでみませんか?  


2008年02月22日

【イージス艦事故から3日】

イージス艦と漁船衝突事故からすでに3日。真実は何か、まだまだ不可解な点が多いものの、見えてきたものもいくつかある。この際、第一報を振り返ってみよう。

『19日午前4時7分ごろ、千葉県南房総市の野島崎沖から南南西約40キロの海上で、海上自衛隊のイージス艦「あたご」=艦長・舩渡健(ふなとけん)一等海佐(52)、7700トン=と千葉県勝浦市の新勝浦市漁業協同組合に所属するマグロはえ縄漁船「清徳丸(せいとくまる)」(全長約15メートル、7.3トン)が衝突した。 
 漁船の船体は二つに割れ、漁船に乗っていた吉清(きちせい)治夫さん(58)と息子の哲大(てつひろ)さん(23)=いずれも勝浦市川津=の2人が行方不明になった。第3管区海上保安本部(横浜市)の巡視船艇5隻、航空機2機、海上自衛隊のヘリコプター4機が捜索している。』(2月19日付毎日新聞)


【深まる疑惑】

事故発生から3日間しか経っていないのだが、依然として二人の漁船員は不明、事故原因も不明のままだ。何よりも先ず、二人の漁船員の発見を最優先にすべきなのはいうまでもない。それと平行して急がなければならないのは事故原因の特定だ。

残念ながら21日までに断片的に出てくる情報ではイージス艦側に重大な過失があったと推測させるような事実ばかりが出てきているというのが僕ら一般人の印象だ。それも防衛省側から出てくる情報の信憑性が、情報が出てくるたびに低くなっていくのは本当に驚きだ。

漁船の発見が衝突2分前ではなく12分前だったとか、それまでイージス艦は回避行動を取るどころか自動航行していたとか、見張り役の乗組員の交代時の連携がまずかったのではないかとか、日を追ってイージス艦側の過失ではないかと疑われるような事実ばかりが目に付く。同じ漁港の同僚である漁民の方々が怒るのも当然だろう。

【有事対応どころではない?】

事故の第一報さえ1時間半近く経たないとトップの耳に入らない組織が、果たして国の有事を守れるのかと誰しも考えるだろう。一体、漁船がテロ国家の自爆艦艇だったらどうなっていたのか。それだけではない。その後の情報からも防衛省側に信頼感を感じるような対応はあまりないというのが率直な感想だ。

国家を守るのが防衛省、自衛隊の責務だ。国家を形成するのは国民だ。いくら平時とはいえ、巨大艦船だからといって、小さな漁船の乗組員の命をないがしろにはできないはずだ。個人的な推測ではあるが、どうも今回の事故の根底には漁船、もっと言えば国民が先に回避してくれるだろうという甘え、油断がイージス艦側、ひいては防衛省側にあったのではないかとの疑いを抱いてしまうのは僕だけだろうか。

幹部から隊員まで自衛隊・防衛省の猛省を願う。  


2008年02月21日

【タイム誌への投稿】

2月18日号のタイム誌の記事"Take the Money and Run"について2月20日に投稿しましたので公開します。

The decision of the British Treasury to get tough on tax breaks is not crazy, but smart and balanced. Because they are sure that money and foreigners are not the only resources to bring prosperity and development to London as well as England where a mix of dignified tradition and forward-looking openness to the rest of the world with advanced democracy has been fascinating big cash and celebrity from the parvenu Russia, the Gulf states and Asia recently. So they balanced the people of England with those from abroad, reacting to the criticism on tax breaks for foreigners from inside the country.

In fact, the other major tax havens as Switzerland, Isle of Man, Luxembourg, Singapore and Hong Kong have been attracting more overseas big money than London with the direct tax break incentives such as the secrecy of privacy in Switzerland rather than with the various charms of the country by itself.



【拙訳】

英国財務省による税制優遇措置の厳格化の決定は、気が狂ったというよりバランスの取れた賢い選択だ。なぜなら、マネーと外国人だけが英国そしてロンドンに繁栄と発展をもたらす唯一のリソースではないことを英国自身が確信しているからだ。英国は進んだ民主主義と併せて威厳のある伝統と世界に対して先を見据えた開放性を持ち合わせており、それによって成金ロシアや湾岸諸国やアジアの巨額のキャッシュや富豪たちを引きつけているのだ。だから彼らは外国人への税制優遇に対する国内からの批判に応えて、自国民と外国人の間のバランスを取ったのだ。

実際、スイス、マン島、ルクセンブルク、シンガポール、香港といった他の主要タックスヘイブンは自国が持つ様々な魅力というよりもスイスの秘密主義などといった直接的な税制優遇のインセンティブによってロンドンよりも海外から巨額のマネーを引きつけてきているのだ。
  


2008年02月20日

【CNNの実験】

CNNが本格的な市民記者サイトを立ち上げることが明らかになった。

『米Time Warner傘下のCNN Worldwideは2月13日、市民記者サイト「iReport.com」のβ版立ち上げを発表した。3月にはすべてのサービスが利用可能になる予定。iReport.comは、編集者が記事の取捨選択、監視、内容の編集を行わない、完全にユーザー任せのサイトだ。

 CNN.comが1年半前にサイト上で開始したiReportイニシアチブが順調で、送信されたビデオ、写真、テキストの総数が10万件近くに上った。中にはバージニア工科大学乱射事件を携帯電話で撮影した写真、ミネアポリスでの橋落下をとらえた映像、世界各国での政治的な抗議運動の写真など、貴重な情報が含まれていたという。

 しかしiReportに送られた情報のうち、CNNがテレビやサイトで実際に使用するのはわずか10%にすぎない。CNN.comから独立、新設されたiReport.comでは、寄せられたすべての情報がそのまま掲載される。』(2月15日付ITmediaニュース)


【市民記者の時代】

インターネットによるメディアの発信形態はどんどん進化・発展している。市民一般から広く記事を集めるジャーナリズムを市民ジャーナリズムと呼び、その担い手を市民記者と称している。市民ジャーナリズムの大きな成功例は韓国の「オーマイニュース」が有名だが、日本でも最近では、PJニュース、オーマイニュース、JANJAN、ツカサネット新聞といった活動が出てきている。

そして、ここ10年近く、世界ではマスメディアと市民ジャーナリズムは対立関係からコラボレーションを行うところまで変化するところまで進化してきた。

しかしながら、日本においてはまだまだ記者クラブに市民記者は入れないとか、マスメディア側の市民ジャーナリズム、あるいはアルファ・ブロガーへのアレルギーが強く、両者のコラボレーションはこれからといったところだろう。

CNNのような世界的なメディアが市民記者の活躍の場を提供するようになった今、日本のマスメディアも変革を迫られているのではないかと思うのは僕だけだろうか。みなさんはどう思われますか?  


2008年02月19日

【アルコールと健康】

健康で長生きするためには、適度に食べて、規則的に運動して、十分な睡眠を取ることが最初の大事なステップですが、その健康法にちょっとばかりアルコールを加えるとどうでしょうか?

2月18日号タイム誌「Work Out and Drink Up」と題して、アルコールと運動を適度にやれば心臓を助けることになるという記事が載っています。

どの程度のアルコールを指しているのでしょうか?酒飲みにとっては興味津々ですね。

【予想以上の効用】

もともと日本でも適度のお酒は健康にいいと言われていますが、デンマークの公衆衛生機関の疫学者Morten Gronbaek博士の研究によると、少なくとも1日30分から1時間の適度な運動(ジョギングなど)をして、女性なら1日1杯、男性なら2杯程度のお酒を飲むと、運動かお酒どちらかを実践する人あるいは何もしない人に比べると心臓疾患になるリスクが低くなるというのです。

それはなぜか?博士の研究ではアルコールも適度の運動も善玉コレステロール(HDL)を増やし、血管の循環を良くするからだとのこと。納得できますね。

適度のお酒の合間に1週間に1日から2日程度休肝日を設けることも大事なことです。人生にストレスはつきものですが、それを癒してくれるのも適度のアルコールです。みなさん、健康で豊かな人生を送るために適度のアルコールを心がけてはいかがでしょうか?  


2008年02月18日

【合掌するワンちゃん】

感心なワンちゃんがいるものですねえ。

『那覇市の首里観音堂(善國乗憲(よしくにじょうけん)住職)で、前脚で合掌のポーズを取る犬の「コナン」が人気を集めている。1歳半のロングコートチワワのオスで、参拝者もお祈りしている姿にびっくり。
 副住職の善國乗栄(じょうえい)さん(31)によると、「番犬になってくれれば」と一昨年から飼い始めた。「お寺だから」と合掌を教えたところ、2、3日で覚えてしまったという。合掌は、朝夕の食事前や散歩に行く際に特に積極的に行う。一見、無心に祈り、修行している姿にも見えるため、参拝者からは「感心、感心」との声も上がるが、善國さんは「もちろん、おねだりのつもりでしょう」と話している。 』(2月15日付読売新聞)


【合掌すること】

もちろん、コナン君はご主人である副住職さんに教えられるままに合掌の意味もわからずにやっているのですが、可愛らしいチワワに合掌されると参ってしまいますね。

合掌というのは、そもそもはインドに古くからあった風習で、仏教にとり入れられたといわれています。

『インドでは、右手を「浄(じょう)の手」、左手を「不浄(ふじょう)の手」と考えます。つまり、両の手のひらを合わせる合掌の形は、清浄(しょうじょう)な仏の世界と、私たちの迷(まよ)いの世界がひとつになるという、仏教の理想の姿なのです。私たちの心も、きれいな部分ときたない部分があります。それをしっかり自覚(じかく)することが大切です。』(寶樹山 萬福寺の小冊子「坐禅のこころ」より引用)

日本では仏様に合掌するのはもちろん、神社でも拍手をした後に合掌しますし、身近なところでは食事の前に手を合わせたり、日常生活に深く自然に溶け込んでいるのです。

合掌する人の姿は何か清浄で神々しい感じがします。自らの我を捨てて、仏や神様に感謝する気持ちがそうさせるのでしょうか。

ワンちゃんのあどけない合掌姿をみながら、人間も時には無垢になって合掌することが大切だなあと思いました。  


2008年02月15日

【ノロウィルスの感染経路】

結構ショッキングなニュースです。

『ノロウイルスがコンピュータのキーボートやマウスなど共有設備を介してヒトからヒトへ感染することが、米国疾病対策予防センター(CDC)によって報告された。接触感染性の強いノロウイルスは、ウイルス性胃腸炎(stomach flu:胃インフルエンザ)の原因ともなり、数日間にわたる嘔吐や下痢を引き起こす。

CDC発行の「Morbidity and Mortality Weekly Report」1月4日号に掲載された今回の報告は、昨年(2007年)2月に米ワシントンD.Cの小学校で起きたノロウイルスの集団感染に関するもの。生徒314人、スタッフ66人のうち、103人(生徒79人、スタッフ24人)がノロウイルスに感染し、汚染源特定のため、学校の備品表面から検体を採取した。

検査の結果、1年生の教室にあるコンピュータのマウスとキーボードにノロウイルス陽性反応が認められた。共著者でCDCの疫学者のShua Chai博士によれば、ノロウイルスは物体の表面で数日間生存することができるという。

感染の予防法として同氏は、共有設備使用後の手洗いの徹底と、希釈した漂白剤によるキーボードやマウスの定期的な消毒、さらに、感染者は症状が治まっても1~3日間ウイルスを保持し、物を汚染する可能性があるので、外出を控えることを勧めている。』(2008年1月3日/HealthDayNews)


【キーボード、マウス?】

昨年末から今年にかけて福岡でも結構、ノロウィルスが静かに広がっているという噂をよく聞きます。僕の身近にもノロウィルスで休んだ人がいたり、ブログでそういう話を見たりすることが結構あるのです。

その原因のひとつにコンピューターのキーボードやマウスがあるとしたら・・・・これは相当ありそうな話ですね。現代のオフィスはどこもコンピューターなしには成り立ちません。もちろん自分だけが使うコンピューターを揃えているところも多いかもしれませんが、油断は禁物です。

普通はノロウィルスの感染経路といえば食中毒や感染患者からの経口感染によるものというのが一般的なので、このニュースのようなキーボードから集団感染するというのは驚きでした。

みなさんは同僚や上司のパソコンのキーボードやマウスに日頃触っていませんか?もしそうだとしたら恐ろしいことになりますよ! 最低限、手洗いを励行しましょう!


《参考》

・"Norovirus Outbreak in an Elementary School----District of Columbia, February 2007" ---Morbidity and Mortality Weekly Report dated on Jan.2, 2008
  


2008年02月14日

【花形七人衆】

歌舞伎の若手花形七人というと誰かご存知ですか?

実は僕も知りませんでした。でも今回博多座での歌舞伎公演を観てわかりました。わかっただけでなく、次代を担う若手俳優の技とエネルギーに魅了されました。

それは7年前の新春浅草歌舞伎出演を契機に、東京まで来られない人たちのためにと地方公演を誓い合った七人です。

すなわち、市川亀次郎、中村獅童、中村勘太郎、中村七之助、中村亀鶴、市川男女蔵、片岡愛之助。

【クールな演技】

その最初に選んだ舞台が博多座。嬉しいですね。博多っ子や九州各地のお客さんがその若手俳優の熱い思いに応えるように満員御礼の客席。若い女性の観客が目立ちます。後ろのほうにはシルバー人材センターのご一行も。

演目の最初は『義経千本桜』の二段目の渡海屋と大物浦。千本桜は義経を狂言回しにして壇ノ浦で滅んだ平家一門の中で、平知盛、平維盛、平教経三人が生き延びたという設定でその運命を描く、これぞ歌舞伎といえる作品のひとつ。その二段目は平知盛が主役で、今回は中村獅童が演じます。

中村獅童といえば、竹内結子との離婚騒動で男を上げましたが(?)、「男たちの大和」や「硫黄島からの手紙」などの映画やテレビでの役どころに見るごとく、甘いマスクと荒々しそうな言動、そしてその独特の存在感が女性を惹きつける異色の役者です。

今回は、義経の復讐に失敗し、大物浦で大きな碇もろとも海中に身を投げる平知盛役で人間のおろかさ、悲愴、業の深さを演じてますますその男臭さに女性ならずとも惹きつけられました。まさに今回の芝居の大一番でした。

【世代交代の醍醐味】

それにしても若手歌舞伎七人の活躍は目を見張るものがありました。勘三郎の長男勘太郎は祖父の当たり役である家の芸でタップダンスを取り入れた「高坏(たかつき)」を見事に演じていましたし、七之助は義経千本桜で女房お柳という女役の大役を、その細面の顔立ちを生かして立派にこなしていました。七之助は「ラストサムライ」の明治天皇役が脳裏に蘇ります。

弁慶役の男女蔵は父左團次にますます似てきて存在感がありました。片岡愛之助の相模五郎や亀鶴の入江丹蔵もなかなか味のある演技。そして最後の演目だった「団子売」での亀次郎と愛之助の軽快な踊りも心が和みました。

歌舞伎はうまく世代交代をこなして伝統を承継をしなければ存在しないという厳しい世界です。世間一般では世襲が続けば甘えが出来ていろいろなところにほころびも出てきます。それを逆に高めていく宿命を背負った歌舞伎役者たち。若手七人衆のこれからの活躍に声援を送りたいですね。  


2008年02月13日

【チャールズ皇太子と航空機】

チャールズ皇太子が一般客と同じ飛行機で海外渡航するというニュースが目に留まりました。一体何故?

『7日付の英大衆紙サンは、チャールズ皇太子が来月カリブ諸国を訪問する際に、王室専用機を使わず、英航空大手ブリティッシュ・エアウェイズ(BA)を利用し一般客と同席すると報じた。経費削減を図るとともに、環境に配慮する姿勢をアピールするのが狙いだ。
 同紙によると、カリブ訪問にはカミラ夫人も同行し、席はビジネスクラス。二酸化炭素の排出を抑えるため、公式行事が行われる5つの島を船で渡る計画も打ち出しているという。
 皇太子は以前、スリランカ、オーストラリア、ニュージーランド、フィジーへの訪問で、約38万ポンド(約8000万円)を計上し、非難されたことがある。民間機利用による経費削減は、国民の「王室の浪費」批判をかわす狙いもあるとみられる。一方、皇太子の弟アンドルー王子はこうした動きもどこ吹く風で、来週の米国訪問(11日間)で、10万ポンド(約2100万円)を使う予定という。』(2月8日付時事通信)


【CO2の巨大排出源】

航空機の燃料消費による温室効果ガスの排出量は世界全体の総排出量の約3%と言われています。これだけ聞くと「大したことないか」と思いがちですが、さにあらん、あなたがもし航空機で欧州往復(2万キロ程度)すると1人当たり1.8トン近いCO2の排出量となります。これは家庭の電気1年分の排出量くらいに相当します(月当たり500kwhとして年間2トン)。

さらに航空機は、そのジェット噴射に伴う線状の飛行機雲や飛行機雲の生成後に生じる絹雲が、地球を温める傾向があるとIPCCは報告しています。世界には何万機もの飛行機が日々飛んでいるのですからその影響は甚大です。

地球温暖化防止を進めていくために、この航空機の温室効果ガス排出問題は避けて通れないことが最近認識されてきたことが、環境問題への関心が高いといわれるチャールズ皇太子への批判となって出てきているのです。

【文明のあり方】

しかし、この問題は単にチャールズ皇太子だけにとどまりません。航空機による輸送の発達は、人間にとっての地球全体の距離と時間を劇的に縮めることで20世紀の経済発展のひとつの原動力となってきたことは間違いありません。

その航空機輸送のあり方が根本から問い直されようとしているのです。


今のような温室効果ガスをばら撒き続ける航空機では、地球環境はもたない。かといって、急激に悪化する地球温暖化を避けるために今すぐ航空機輸送をやめることも出来ないし、水素エンジンなど温室効果ガスを出さない航空機の普及も地球規模の普及には時間がかかりすぎる。

また、金持ちだけが地球環境などお構いなしに航空機を利用するというのも著しくモラルに反する考え方でしょう。そういう根源的な問題を突きつけられているのです。

あなたはそれでも航空機を利用しますか?仕事だからやむをえない?ではどうすべきだと考えますか?


《参考》

「5分で学ぶ地球温暖化問題を読み解く基礎用語-航空機による影響」・・・NIKKEI BPネット
  


2008年02月12日

【下から見た猫】

普段見慣れているものでも違うアングルから見るとこんなにも違うんだというのを強烈に感じる写真についての記事をご紹介します。

『猫が座っているのを下から撮影した写真を掲載したブログ「IDEA*IDEA」が話題となっている。

 猫が座っているところはしばしば見る光景だが、それはあくまでも前や上や横から見るもの。ここで掲載されている写真は、ガラスのテーブルに座る猫を下から撮ったものだ。座っている時、手がどのように収納されているかが分かり、筆者は「ホワイトベース的。まだまだ世の中見ていないものがある」と感慨深く眺めたという。

 この写真を見た人々は「手がおもしろい」と身近な光景の裏に隠れた盲点に驚いたようだ。』(2月11日付ネタりか)


考えてみれば、鳥の置物なんかもこういう形をしているんでしょうから当たり前といえば当たり前なんでしょうが・・・・でも不思議なカタチですねえ。  


2008年02月08日

【戦場のような惨状】

米国南部で竜巻の一団が50人以上の命を奪う大惨事が発生した。

『米南部を襲った竜巻の被害は被災から24時間を経て拡大し、米メディアによると、6日夜(日本時間7日午後)の時点で死者数は少なくとも計55人に達した。負傷者も数百人に上っている。米国での竜巻被害としては、1985年にペンシルベニアなど2州で76人の死者が出て以来の惨事となった。
 ブッシュ大統領は同日、被災した4州の知事と電話で話したと述べ、連邦政府として支援する用意があると表明。連邦緊急事態管理庁(FEMA)が現地に人員を派遣した。被災地一帯を30~40個の竜巻が襲ったとみられるという。
 最も被害の大きかったテネシー州では、移動式住宅が破壊されるなどして31人が死亡。被災地域の一部で略奪も報告されている。同州ジャクソンの大学は竜巻により学生寮が損壊したり、車が吹き飛ばされたりするなど大きな被害を受け、同大関係者はCNNテレビに、キャンパス内は「まるで戦場だ」と述べた。』(2月6日付時事通信)


【巨大化する自然災害】

米国南部といえば、大都市ニューオーリンズを直撃した2005年のハリケーン・カトリーナによる大惨事が記憶に新しいが、竜巻の被害は米国全土で頻発している。

米国での竜巻の発生件数は年間800~1000回程度と言われていて、日本の30~40回とは大きな違いがある。したがって竜巻に対する防災体制なども日本とは比較にならないくらい進んでいるのだが、それでも突発的にどこで発生するかも予測がつきにくいので今回のような大きな被害が発生しがちなのだ。

しかし、遠い米国の話だとタカをくくっている場合ではないのかもしれない。最近は世界中で異常な気象現象や自然災害が頻発している。備えあれば憂いなし。僕らも出来ることは何でも準備しておいたほうがいいのかも知れません。  


2008年02月07日

【民主接戦、共和マケイン】

全米いや世界が注目する5日の「スーパーチューズデー」の大勢がほぼ判明した。

『米大統領選の共和、民主両党候補指名争いは6日、「スーパーチューズデー」の5日に全米24州(共和21州、民主22州)で行われた予備選・党員集会の開票が続いた。民主党では、ヒラリー・クリントン上院議員が最大票田のカリフォルニアを含む8州を制する一方、オバマ上院議員も13州で勝利。しかし、最終決着は付かず、激戦が続くことになった。共和党では、大票田を着実に押さえたマケイン上院議員の指名獲得が濃厚となった。
 序盤4州で2勝2敗だったクリントン、オバマ両氏は、5日も各地で大接戦を展開。クリントン氏は、東部の大票田ニューヨーク、ニュージャージー両州、ヒスパニック(中南米系)の多いカリフォルニア、アリゾナ両州などで勝利した。夏の党大会での持ち票となる代議員獲得数は、オバマ氏をリードした。
 オバマ氏は、黒人有権者の多いジョージアなど南部2州、地元イリノイを含む中西部5州のほか、西部や東海岸の一部でも善戦し、勝利した州の数ではクリントン氏を上回った。しかし、同氏が支持拡大を図ったヒスパニック票の6割をクリントン氏にさらわれ、今後に課題を残した。
 共和党のマケイン氏は、2大票田のカリフォルニア、ニューヨークのほか、地元アリゾナや東部州など計9州で勝利。代議員数で2位のロムニー前マサチューセッツ州知事を大きく引き離した。ただ、保守色が濃い南部では、ハッカビー前アーカンソー州知事の善戦を許し、保守層への浸透が十分に進んでいないことが示された。』(2月6日付時事通信) 


【若者に人気-オバマ氏】

オーソドックスな結果で注目度が低い共和党と違って、民主党は面白い結果になったようだ。ヒラリー・クリントン氏とオバマ氏ともに大統領候補の指名獲得に必要な代議員数2025(総数4049のうちの過半数)を確保できずに勝負は今後に持ち越されたからだ。「スーパーチューズデー」で1980年代に現在の大統領選出プロセスが固まって以来、大勢が決まらなかったのは初めてだそうだ。

日本人にはわかりにくい米国大統領選挙だが、米国民が2期も居座っているブッシュ大統領に辟易して新しい候補者による「変革」を求めている熱気のようなものが僕らにも伝わってくるから不思議だ。その変革の担い手としてオバマ氏支持が増えているのだろう。

2月11日号のタイム誌でも学生達の間にオバマ氏を支持する層が広がっていると伝えているのが目を引く。オバマは米国の新しい顔であり、他の候補が戦う姿勢(fight)を約束しているのに対して、オバマは癒し(healing)を約束していることが目新しく、そういう点が若者を惹きつけているようなのだ。

【予断を許さない今後】

しかし、まだまだ11月の本選挙までの道のりは長い。民主党の候補者はほぼヒラリーとオバマに絞られたようだが、果たして米国史上初めての女性大統領か、もしくは黒人大統領は選出されるのだろうか。

米国はもともとワスプ(WASP---ホワイト・アングロサクソン・プロテスタントの頭文字をとった略語)という白人エリート層が支配していると言われており、現実に過去の大統領はみんなWASP出身だとされている。

その伝統をもひっくり返して新たな政治の潮流が生まれるのだろうか。明らかにWASPではないオバマ氏が選ばれるとすれば米国の新たなダイナミズムの始まりとなるかもしれない。いろいろ批判の多い米国だけど、コップの中の政争、小粒ぞろいの二世・三世政治家が闊歩する日本の政治よりもよっほどましだと思うのは僕だけだろうか。

今後の大統領選挙の行方に注目したい。  


2008年02月06日

【再生医療の驚異】

再生医療の進歩はとどまるところを知らないようだ。

『あらゆる細胞に分化する万能性を持つヒト胚性幹細胞(ES細胞)から、網膜の細胞を効率よく作ることに理化学研究所と京都大の共同研究チームが成功した。細胞移植によって網膜を再生できれば、失明の恐れがある網膜疾患の根本的な治療法につながると期待される。米科学誌「ネイチャー・バイオテクノロジー」(電子版)に3日、掲載された。

 視野が著しく狭くなる網膜色素変性や、視力が低下する加齢黄斑変性などの網膜変性疾患は、高齢者の失明原因の上位を占める。網膜はいったん損なわれると修復が極めて困難なため、有効な治療法はほとんど確立されていない。

 理研発生・再生科学総合研究センターの高橋政代チームリーダーは「安全性の検証などまだ多くの課題があるが、10年以内に臨床応用の試験を開始したい」としている。』(2月4日付産経新聞)


【現在は対症療法のみ】

つい最近、網膜に傷があることがわかってレーザー治療手術を受けたのですが、その手術に至るまでの診療過程で驚いたのは、人間の網膜は現在の医療技術では再生できないという事実でした。

すなわち、網膜に傷が出来たり、網膜はく離を起こしたり、あるいはこの記事にあるように高齢になって罹ることが多いといわれる網膜変性疾患は失明に至ることもあるといいます。そして網膜が再生できないため、その治療は対症療法でしかないのが実情なのです。

実際、眼科医にかかって初めてわかったのですが、レーザー手術も単に網膜にリベットを打って穴が大きくなるのを防ぐだけといったまさに「対症療法」なのです。これには本当に驚きました。

【今後の再生医療に期待】

そんな中での今回のニュースは、網膜の病気に悩む人には朗報です。といってもまだまだ研究段階で実際に治療に使われるようになるには未だ長い時間がかかるのでしょうが、一筋の希望の光が見えてきたのは大事なことですね。

網膜に限らず、脱毛や薄毛を再生させたり、老化した肌を若返らせたりと再生医療の進歩はとどまるところを知りません。

これからの医療の進歩に大いに期待したいですね。  


2008年02月05日

【好調続くmixi、しかし】

日本最大のSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)であるmixiに気になる変化が見え始めた。

『「mixi」のユーザー数は現在約1,300万人、月間PVはパソコン経由が約50億PV、携帯電話経由が約68億PVに達している。この巨大なPVを背景とした広告の売上も好調で、mixiを主力とするインターネットメディア事業の第3四半期の売上高は前年同期比159.7%増の62億4600万円、うち広告売上は173.5%増の58億200万円、プレミアム会員料金による売上高は56.4%増の4億4400万円となっている。

 このように好調なmixi事業だが、日本国内での需要がピークに達したのか、以下のグラフで月間PVの推移を見ると、全体のPVは頭打ち、モバイルからのアクセスは好調だがPCからのアクセスの下降が止まらない状況だ。』(1月31日付MarkeZine)


広告売上は依然として順調で利益も上がっているのだが、アクセスの中身が変調を来たしているのだ。それは全体のページビュー(PV)とPCからのアクセス数の下降が止まらない点にある。

【熱気が冷めたミクシィ】

僕もミクシィは日常欠かせないコミュニケーションツールとして利用しているのだが、最近は一時のような熱気が冷めているのも事実なのだ。

数年前にミクシィが右肩上がりで急成長していたころは、マイミクを増やしたい一心でオフ会に出かけたり、友達の友達にミクシィに入らないかと誘ったり、いろいろな手段を使ってマイミク集めに奔走していた。

そのブームのときの熱気が冷めてしまったようなのだ。他のユーザーやマイミクも大なり小なりそういう傾向があるのではないだろうか。

さらに言えば、ブログ作成もあまりにも一般化してきたために、ブログがブームとなってたころのヘビーユーザーはどちらかというと熱気が冷めて、すでにブログをやめてしまったりしている人が多いのではないだろうか。

【次のブレイクスルーは?】


「ウェブ国産力」(佐々木俊尚著、アスキー新書)という本の中で、佐々木氏は10代や20代の若者たちがインターネットにアクセスする機器の主流はすでにパソコンからケータイに劇的に移行しつつあると分析している。

その本によると、調査会社ネットレーティングスが2000年4月から06年3月までの6年間にパソコンを使ったインターネット利用者の年齢構成比を調べたところ、30代より上の全世代でパソコン利用率が増えているのに、20代だけは比率が劇的に下がり、06年3月で全世代の11.9%となり、ネット利用率が低い50代の11.8%に迫っているという。

パソコンとケータイという利用機器でのデジタル・デバイドが進展するとともに、ウェブ2.0に質的な変化が起きているのだ。

次の時代の技術と人々の感性のブレイクスルーはいつどんな形でやってくるのだろうか。また近い将来にワクワクする瞬間が体験できるかもしれない。
  


2008年02月04日

【巨額提案】

マイクロソフトがヤフーに買収提案を提示してきた。

『米マイクロソフトは1日、ヤフーに買収案を提示したと発表した。提示額は1株当たり31ドル、総額約446億ドル(約4兆7500億円)で、株式と現金の組み合わせで行うとしている。
 これは、1月31日のヤフー株終値に62%のプレミアムを上乗せした水準。ただ、2007年10月末につけた過去1年の最高値34.08ドルは下回っている。
 マイクロソフトによる買収提案を受け、ヤフーの株価は急伸、米東部標準時間午後1時20分(日本時間2日午前3時20分)時点で前日比約45%高の27.99ドルとなっている。
 ヤフーは1日、取締役会が買収提案を検討する方針を示した。』(2月1日付ロイター)


これほどの巨額買収をする意図は何なのだろうか?

【グーグルを討て!】

もちろん、マイクロソフトの狙いはあっという間にネット検索の巨人に成長したグーグルの追撃以外にはないというのは誰の目にも明らかだ。

それでは成算はあるか?マイクロソフト自身としては成算あっての大勝負だ。米国のオンライン検索市場の6割以上を制しているグーグルに対して、検索市場2番手のヤフーを買収してマイクロソフトとヤフーの強みを生かしていけば追撃は可能だろう。

なによりも消費者にとっては、コストゼロでしかも圧倒的な利便性を誇るグーグルのネット検索機能なしには何も出来ないほど日常生活すべてが依存しつつある中で、ガリバー・グーグルが市場を独占して個人を支配するような悪夢にうなされないためには、それなりの対抗馬が必要だ。そういう意味では僕ら消費者にとっては朗報だろう。お互いが切磋琢磨してより消費者にメリットのあるサービスを提供してくれるだろうから。

【次の覇者】

しかし、マイクロソフトが本当にそういった対抗馬になってグーグル以上のものを提供できるようになるかは別の問題だ。
ネットを機軸とした今のビジネスは、従来型の企業の合併では乗り越えられない壁があるような気がするのは僕だけだろうか。現にグーグルは1998年にラリーページとセルゲイ・ブリンという二人の無名の若者が創業してあっという間に世界一の巨大ネット企業に成長したように、大企業が合併してライバルを蹴落とすといったビジネスモデルではなく、消費者に支持されるネットモデルで勝負すればどんなに小さな企業や人物でも市場を制することができるのだ。

そういう意味ではマイクロソフトもヤフーもアンシャン・レジーム(旧体制)に属すると言っていいのかもしれない。体制を守ろうとする側から市場をブレイクスルーし、すべてを変革する新しい発想が生まれてくるだろうか。

僕はもっと今は名もない人物や企業がグーグルもマイクロソフトもヤフーも考えつかないような発想で新しいネットのブレイクスルーがいづれまたやってくると考える。  


2008年02月01日

【タイム誌への投稿】

1月28日号のタイム誌の記事"A Tale of Three Cities"について1月30日に投稿しましたので公開します。

As your article pointed out clearly, the lifespan of cities and towns seems to vary with a certain degree of cycles as that of human beings does. New York, London and Hong Kong came back to life as a unique combined city of Nylongkong after the long debacles of social disorder, bubble burst or bankrupts. The resurgence of those three cities symbolizes the recent tidal wave of globalization in every corner of the earth and the power of greed by the people living and working there to mobilize the big money.

Where money speaks, people gather and prosper with greed. However, no one knows if we are in the right direction. I do hope they may not lose morale when money goes out and global warming comes close.


【拙訳】

貴記事がはっきり指摘されているように、都市の寿命は人間と同じく、ある一定のサイクルで変化しているようです。ニューヨーク、ロンドン、そして香港は、社会的混乱やバブル崩壊、あるいは破産という長い苦難を経て、ニューロンコンというひとつの合体都市のようになって復活しました。この三つの都市の復活が象徴するのは、地球の隅々まで行き渡ったグローバリゼーションの大波であり、そこに住み働く人たちが大金を動かす欲望の力なのです。

カネがモノを言うところに人々は集まり欲望とともに繁栄する。しかし、自分たちが正しい方向に向かっているかどうかは誰にもわかりません。望むらくは、カネがなくなり、地球温暖化が近づくとき人々がモラルを失わないことです。



【追記】

1月30日にタイム誌から「採用するかもよ」という例のメールが届きました。それにしても昨年は一度も取り上げてもらえず。よ~し、今年はがんばるぞ!

Dear Reader:

Thank you for writing. We welcome timely, insightful reactions to material we have published, and we can assure you that your observations found an attentive audience among the editors. If your comments are selected for the Inbox column, you will be notified in advance of publication. Again, our thanks for letting us hear from you. We hope that you will write again should you discover something of particular interest in the news or in our reporting of it.

Best wishes.

TIME Letters
  



< 2008年02>
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プロフィール
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海や山、自然が好きな九州男児です。あらゆる機会をとらえて、時代の変化をいつも感じていたいと思っています。
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