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2010年08月31日

【年金詐欺?】

一体日本はどうなってしまうんだろうと思わせる事件がまたひとつ増えました。

 『高齢者の所在不明問題で、住民票の住所と実際の住所が違う85歳以上の年金受給者のうち、99年の死亡後も厚生年金が支給されていた大阪府の男性の親族が、日本年金機構の訪問調査を拒否していたことが分かった。男性への面会を求める職員に「忙しいんで」と返答したという。死後に支給された厚生年金は総額約2500万円に上る。厚生労働省は告訴を検討しており、年金詐取事件に発展する可能性も出ている。

 機構によると、年金受給者の生死は06年12月まで、全受給者が年1回郵送する「現況届」で確認してきた。現在は02年8月に導入された住民基本台帳ネットワークシステム(住基ネット)を活用。死亡が確認されれば支給を停止している。

 しかし、住民票と年金記録で住所が異なるため、住基ネットで生死が確認できない受給者も存在するという。このため、同機構は現在も現況届での確認を一部行っているという。』(8月28日付毎日新聞)


【モラル崩壊】

今の日本を覆う閉そく感の中でも、最も関心が高く、また最も解決が難しいのは年金問題ではないでしょうか。旧社会保険庁のずさんな年金管理から始まったニッポン国の年金問題は、ついにというべきか、所在不明の高齢者とその家族による年金受給問題にまで辿りつきました。

100歳を超える高齢の老人が生死不明のまま、年金を受給しているという実態。それを長年放置してきた行政も悪いのですが、それ以上に自分の親族が亡くなってもそれを放置してしまっている人たちが多数存在するというのは、本当に情けないことだと思います。日本人としてのモラルもなにもすでに崩壊してしまっているといったほうがいいかもしれません。

当然のことですが、親族の死を隠して年金を不正に受給している人たちがいるとすれば、それは徹底的に摘発すべきでしょう。そうでなければ、年金制度はこの点からも崩壊せざるを得ないでしょう。

日本全体のモラル崩壊がもたらした高齢者の生死不明と年金受給問題。まだまだ問題の根は深いところにあるのでしょうか。背筋が寒くなる思いです。
  



2010年08月25日

【奇跡の生存】

『南米チリの鉱山で今月5日に起きた崩落事故で、生き埋めとなった作業員ら33人が、坑内の避難所で無事生存していることが、地中からのメモで明らかになった。ただ救出作業には数カ月かかるとみられる。

事故から17日間が経過した22日、当局が地下の状況を探るために差し込んだ器具とともにメモが回収された。赤いインクで「われわれ33人は無事で避難所にいる」とスペイン語で書かれていた。現場に立ち会ったピニェラ大統領が「かれらは生きている」と伝えると、集まった家族や友人らから歓声が上がった。

作業員の1人が家族へあてたメモも回収された。メモはポリ袋に入れ、大きな輪ゴムで器具に縛り付けられていた。

救出作業の責任者は、状況把握のためさらにカメラやマイクを送り込むと述べる一方、救出には4カ月ほどかかるとの見通しを示した。

避難所は地下約700メートルに位置し、ある程度の水や食料が常備されていた。当局は今後さらに食料、医薬品などの必需品を避難所に届ける方針だ。』(8月23日付 CNN.co.jp)


【地上に出るまでは】

本当に奇跡的というか、よく700メートルもの地底で落盤事故にもかかわらず全員生きていたと思います。それもシェルター内の温度は35度近いというのですから、生きてはいても体力は相当消耗しているのではないでしょうか。

本当の勝負はこれからのような気がします。気がかりなのは、救出までにまだ4か月近くかかるということです。すでに事故から3週間近くが過ぎており、いくら食糧や水があるからといっても洞窟のような場所に4カ月近くもいることが出来るのでしょうか。一刻も早く全力で救出してほしい、そして元気な顔で全員が地上に出てきたときに初めて「全員生存」と言えるのではないでしょうか。僕らはただ、ただ全員無事で救出されることを祈るばかりです。

  



2010年08月24日

【電力と百貨店】

猛暑効果は電力をモーレツに押し上げているようです。

『記録的な猛暑が7月の経済統計に異変をもたらしている。家庭用の電力需要が過去最高となる一方、猛暑効果で百貨店の売上高の落ち込み幅も縮小した。

 電気事業連合会(電事連)が19日発表した全国の電力会社10社の7月の電力需要実績(速報)によると、家庭向けに販売した電力量は前年同月比6.1%増の225億8200万キロワット時で、7月の家庭向けとしては、調査を始めた72年以降最高となった。

 全国的に猛暑日が記録される中、エアコンの使用が増えたことが影響したようだ。電事連によると、8月も19日現在で、前年実績を上回っているという。

 日本百貨店協会が19日発表した7月の全国百貨店売上高は、前年同月比1.4%減と29カ月連続の前年割れだったが、減少幅は6月の6.0%から大幅に縮小した。1%台のマイナスは08年3月以来、2年4カ月ぶり。

 クールビズ関連が好調な紳士服の売上高が1.6%減と6月の減少幅から4.7ポイント改善。サングラスや日傘などの「身の回り品」も2%減で6月より3.4ポイント改善した。ウナギやそうめんなどの売れ行きが良かった食料品は1.9%増と3カ月ぶりに増えた。

 ただ、暑さが長引くと、商戦を迎えつつある秋物衣料品の売れ行きに影響が出る。秋物は単価が高いため「猛暑はそろそろ終わってほしい」(飯岡瀬一専務理事)との声も聞かれる。』(8月19日付毎日新聞)


【クーラーなしではいられない?】

それにしても今年の夏は異常です。35度以上の日が全国各地で連続しているのですから、かつて経験したことのない事態でしょう。正確にはわかりませんが、10年以上前は夏が暑いといっても30度少し上回るくらいの温度だったような気がします。それが気象庁の公式の数字で35度以上ということは、アスファルトばかりの都会や照り返しのひどい海辺などでは優に40度を超えているのではないでしょうか。
こんな異常事態にやせ我慢して、あるいはエコに配慮してクーラーなしで過ごそうとしたら、室内で熱中症になってしまいます。我が家も夜は多少クーラーの温度は上げてはいるものの、明け方までつけっぱなしの日が続いています。これほどの暑さはまさに未体験ゾーンといった感じです。

これでは電力需要がピークを超えて伸びるのはやむを得ないでしょうし、自衛手段として様々な猛暑対策のグッズが飛ぶように売れるのもわかる気がします。

21世紀に入ってからの10年間の気象はそれまでとは全く違った様相を呈しています。相次ぐ大規模洪水や干ばつ、森林火災などのニュースはそれ以前は遠い外国の話と思っていましたが、深層崩壊やゲリラ豪雨など身近なところで気象の大激変の予兆が見られるようになり、身の危険さえ感じることが出てきているのです。全地球的な規模での気候変動には私たち人間はなす術もないのです。

それにしてもこの猛暑、なんとか峠を越してほしいものですね。
  



2010年08月19日

【緊急提言】

大学生の就職難は本当に深刻なようです。

『日本学術会議の検討委員会(委員長=北原和夫・国際基督教大教授)は、深刻な大学生の就職難が大学教育にも影響を与えているとして、地方の大学生が大都市で“就活”する際の宿泊・交通費の補助制度など緊急的な対策も含んだ提言をまとめた。

 17日に文部科学省に提出する。企業側が、卒業して数年の「若年既卒者」を新卒と同様に扱うことや、早い時期からの就業体験も提唱。学業との両立のためのルール作りも提案している。文科省は、産業界の協力も得て、提言を現状改善につなげる考えだ。

 提言は大学教育の質の向上を目的としたものだが、就職活動に労力と時間を取られ、それが学業にも悪影響を与えているとして、就業問題の解決策に踏み込む異例の内容となった。

 具体的には、大学側に、卒業後3年程度は就職先の仲介や相談といった就職支援体制をとることを求め、企業側には、若年既卒者も新卒者と同枠で採用対象とするよう求めた。さらに、平日は学業に集中し、就職活動は週末や長期休暇期間に集中させるルール作りなど、大学と企業側が協力しての対策にも言及している。

 5日発表の文科省の学校基本調査では、大学を今春卒業したが就職も進学もしなかった「進路未定者」が5年ぶりに10万人を突破した。今回の提言では、「新卒優先」の日本の労働市場の構造が大学生の就職問題を一層過酷なものにしていると指摘している。』(2010年8月15日付読売新聞)


【奪われる勉学・研究の時間】

それにしても、最近の大学生は就職活動に振り回されて大変だと前々から思っていました。というのは、僕らが大学生のときに就職活動を始めたのは4年生の夏くらいだったのに比べると、今の大学生は3年生になるとすぐに就活を始め、早い人では4年生の5月くらいには内定を取ってしまうというのが実態です。もちろん、内定が取れない学生は4年生の間中、さらにはその後も就活がすべてとなり勉学どころではなくなるのです。

もともとは大学のカリキュラムでは1年・2年で基礎的な科目を履修し、3年・4年で専門科目を研究するのが通常のパターンではないでしょうか。そうすると、最近の学生は何ら専門について深く勉学する機会を奪われていることになります。

大学4年間というのは、長い人生の中においてはひとコマにすぎないかもしれませんが、そのときの勉学・研究はこれからの自分の人生の指針や方向性につながるものです。

そういう意味でも、今回の学術会議の提言は大事なことですし、企業側も真剣に大学生の就職に関わる支援体制を改善してもらいたいものです。それがひいては日本の大学や日本そのものの競争力の強化にもつながるのではないでしょうか。新卒偏重というのも、人材を狭い視野でしか捉えていないことのひとつの証拠ではないかと思いますが、みなさんはどう思われますか?
  


2010年08月18日

【進む鉄道建設】

上海浦東国際空港と上海の中心部を結ぶ約30キロを7分間で走るリニアモーターカーはなんと時速430キロで走るということで、上海観光のひとつの目玉になっています。僕は3月に上海を訪れたときにはそのリニアカーに乗るチャンスはなかったのですが、上海に限らず今中国では主要都市を結ぶ鉄道網の構築計画が着々と進んでいるという記事が8月16日号アジア版タイム誌に掲載されています。

「成長のエンジン」("Engines of Growth" by Austing Ramzy, p.34-36, TIME magazine)

【広がる鉄道網】

2008年のリーマンショック以降も、欧州や米国、日本などの景気低迷を尻目に成長を続けている中国。その重要な部分はインフラ整備に関わる投資なのですが、中でも鉄道網の整備計画とその進捗状況には目を見張るものがあるようです。

例えば列車の平均速度。1993年には時速48キロだったのが、2007年には70キロまで伸びています。中でも武漢と広州間は時速313キロで走り、10.5時間かかっていたのが今では3時間で行き来できるのです。

中国政府の計画では、鉄道建設投資に2009年の880億ドルから今年は1200億ドル、そして今後10年間で7000億ドル以上が投下される予定だそうです。特に高速鉄道網については、現在の6552キロを2年間で倍にするという野心的な計画を立てています。これが実現すると中国の鉄道網は主要国の中では飛びぬけて競争力のあるものになるでしょう。

【狙いとリスク】

その狙いは、中国国内の西部地域の長期的な経済発展を促すためだと言われています。国内の鉄道網が整備されれば人とモノの流れが円滑になり、特に高速鉄道が伸びることで国内経済のコストの削減、効率化が進むからです。

しかし、リスクもあります。依然として中国の人口の半分は地方に住んでおり、都市との所得格差も大きく、高いチケット代金を払って高速鉄道を利用することは出来ない人々も多いのです。所得の低い人たちにとっては高速鉄道よりももっと安い鉄道の整備を優先させるべきとの意見も多いのです。

鉄道はCO2の排出も少なく、地球温暖化防止にも役に立つわけですから、中国の野心的な鉄道整備計画は世界全体としても望ましいことだと思います。したがって、中国の鉄道網整備は、CO2の排出がアメリカに次いで多いといわれる中国の環境政策面での優位性を高めるひとつの武器となることでしょう。

現在は鉄道網が世界で最も発達していると言われる日本も、うかうかしていられませんね。

  



2010年08月17日

【世論の評価】

米国民の心にどんな変化が生まれているのだろうか。

『米世論調査会社ゾグビーは10日、世論調査の結果として、オバマ大統領の外交・経済などすべての主要問題で、否定的評価が肯定的評価を上回ったと発表した。調査は4~9日行われ、成人2074人から回答を得た。11月に中間選挙を控えたオバマ大統領にとって厳しい評価となった。
 調査は13の主要問題を対象に、大統領への評価を尋ねた。外交政策では、「優れている」あるいは「良い」とした肯定的評価が40%に対し、「あまり良くない」あるいは「悪い」とする「否定的評価」が59%。経済は肯定的評価が34%で、否定的評価は66%だった。
 肯定的評価が最も低かったのは移民政策の23%。否定的評価は74%にも上り、不法移民問題への不満が高まっていることが改めて浮き彫りになった。』(8月11日付時事通信) 


【カリスマの消滅?】

2009年1月20日のあのワシントンでの大統領就任演説に集まった人たちは200万人。前代未聞の熱狂がそこにはあった。あれから1年半あまり。あの熱狂は一体何だったのだろうかと思わせるような米国民のオバマ大統領への冷めた視線。

のぼり詰めるのが早ければ早いほど、高ければ高いほど、その反動は大きいのかもしれない。それまでのブッシュ大統領の政治にあきあきしていた米国民のオバマへの熱狂的支持が、今は反作用を起こしているのだ。

日本から見ていても2009年1月までの米国民のオバマ氏への熱狂ぶりは少し行きすぎだと感じていた方も多いだろう。自分もあのときそう思った。

大統領就任までは何も実績がなく、ただ演説で人を引き付けるのが極めて優れていたオバマ氏には、カリスマ性があったのだ。もちろん演説の裏にはしっかりした政策の裏付けと明快なロジックと正統性のようなものが感じられたのも事実だ。

しかし、未曾有の財政資金を投じた経済対策の行き詰まりや国論を二分した医療保険改革を始め、実際に大統領としての政策実行の過程に入ってからは演説で語った理想とのギャップが次第に広がって、そのカリスマ性も色あせてきたのだろう。

果たして、オバマ大統領はこれほどの国民の不支持、不満を解消して、再びカリスマ性を持った大統領として復活できるのだろうか?今の情勢では非常に道のりは険しいのかもしれない。

そう考えれば、菅首相など最初から叩かれて発足した日本の首相はまだやりやすいのかもしれない。

  



2010年08月16日

【各社、好調】

ここまでノンアルコールビールが伸びるとはビール会社も当初は予想していなかったのではないでしょうか。

『キリンビールは13日、アルコールを含まないビール風味飲料「フリー」の年間販売目標を、今年1月の当初予定(430万ケース)から約2割増の510万ケースに引き上げたと発表した。

 8月3日に、糖質やカロリーもゼロという「オールフリー」を売り出したサントリーは、需要に生産が追いつかなくなり、9月上旬まで一時、販売休止を強いられている。ビール風味飲料は車を運転する人たちに人気で、猛暑の追い風も受けて市場が急拡大している。

 2009年4月に発売されたキリンの「フリー」は、高速道路のパーキングエリアやゴルフ場などにも販路を広げたことで、販売を伸ばした。今年7月末の販売店舗数は09年末比で4割増えた。

 サッポロビールの「スーパークリア」の7月販売量も、前年同月比で2・5倍となった。8月3日に「ダブルゼロ」を発売したアサヒビールも、すでに年間目標の25%を売り上げたという。』(8月13日付読売新聞)


【好循環】

今ではゴルフ場のクラブハウスではノンアルコールビールが主役となっています。かつては、昼間からビールや酒が出ていたのとは様変わりです。それもこれも、2003年に道路交通法が改正され、飲酒運転への罰則が強化されたことが背景にあることはみなさんご存じのとおりです。

それまでもノンアルコールビールやビールテイストのビールといったものはありましたが、味も悪く、ビールの代替役とまではとても勤まりませんでした。しかし、、2009年4月には世界で初めてアルコール0.00%を実現したキリンフリーがキリンビールから発売されてからは、状況が一変しました。キリンフリーの味はビールそのものにかなり近くなったと多くの人が感じたからです。

それからは他社も次々とノンアルコールビールの新製品を市場に投入し、ノンアルコールビール市場の急拡大が始まったのです。今年の夏は特に猛暑の影響もプラスに働いているのかもしれません。

飲酒運転即クビに近いサラリーマンにとって、ノンアルコールビールの品質向上は救いの神ですね。ビール各社のさらなる努力に期待したいと思います。

  



2010年08月12日

【縮む北極海の海氷】

猛暑と関連がないことを祈るばかりです。

『今夏の北極海の海氷面積が急減し、観測史上2番目に小さくなっていることが、民間気象会社ウェザーニューズ(東京)の観測で分かった。温暖化で厚い氷が減り、解けやすくなっていることに加え、5~6月に海氷が大西洋に押し出されやすい気圧配置だったのが理由という。北極圏では猛暑のロシアなど異常気象が発生しているが、異変ぶりを示す現象として注目される。  ※ 写真は2000年時点の北極海の海氷
同社は人工衛星のデータを使って分析。8月5日現在の海氷面積は約600万平方キロで、同時期に過去最小だった07年の560万平方キロに次ぐ小ささだという。10年前の00年は880万平方キロだった。08、09年も今年より数%大きいだけで、ここ数年の縮小傾向が目立っている。』(8月10日付 毎日新聞)


【加速化する地球温暖化】

しかし現実に世界各地で進行する今年の猛暑などを見ていると、地球温暖化との関連がないとは言い切れないと個人的には思っています。というのは、衝撃的と言われていたIPCCの第四次報告が出たのは2007年2月。それからたった数年ほどしか経っていないのにIPCCの予測を大幅に上回るペースで地球温暖化が進行している事実が最近次々と明らかになっていることからも想定できるからです。※写真は2010年8月時点の海氷

その端的な例が北極海なのです。昨年9月のブログ記事でお伝えしたように、『北極圏の過去10年間の気温が、地球温暖化の影響を受けて、少なくとも過去2000年で最高の水準に上がっていること』が国際研究チームによって公表されているのです。しかも過去10年間というのは1990年代のデータなので2000年以降さらに気温上昇が加速化していることを考えれば事態はもっと深刻でしょう。

こういった北極の加速化する気温上昇によって、北極海の海氷が消滅するのは30年から40年後と言われていたのが、何と2013年にも消滅するという科学者も出始めています。それを裏付けるような現実が進行しているのです。

加速化する北極海の温暖化。北極の温暖化は即、地球全体の温暖化を加速することになると言われています。今年の猛暑もそのひとつかもしれません。果たして、人類はもう地球温暖化をとめることが出来ないテッピング・ポイントを超えて、ポジティブ・フィードバックの領域に踏み込んでしまったのでしょうか。

最後に冒頭の記事に戻って、日本に関して言いますと、北極圏での異変は大気循環を通して、日本のある中緯度にも影響が及ぶとされています。ウェザーニューズ社は「日本付近の猛暑など今年の異常気象との関係を探りたい」としていますが、私たち一般人は気象専門会社や気象研究者からいづれその因果関係について何らかの答えが出てくるのを待つしかないのでしょうか。そのときはすでに何もかもが手遅れになっているのかもしれません。

  



2010年08月11日

【嘉麻市との出会い】

みなさんは「嘉麻市」という地名をご存知ですか?

僕は福岡に居ながら恥ずかしながらつい数日前までその町の場所も地名も、町の生い立ちも全く知りませんでした。その町は福岡県のど真ん中から少し北寄りに位置する筑豊南部の人口4万人あまりの町です。

その町と僕はある展覧会がきっかけで先週末出会いました。その展覧会とは「英國Grandfather's Letters展」。仕掛け人は松任谷愛介氏。苗字に聞き覚えのある方は多いかもしれません。音楽に疎い僕でもその苗字だけは知っていました。でも知っていたのはそれだけ。「出会い」とは不思議なものです。その苗字だけしか知らなかった人の魅力にひき寄せられ、福岡市から1時間近くある「その町」に「家族」とともに出かけ、そしてその町に出会ったのです。

【織田廣喜美術館】

その町の中心に位置する田園や民家の点在する静かな佇まいの中に織田廣喜美術館という立派な展示会場はありました。図書館と平和記念館も併設されていました。その中に小さな絵手紙が壁に掛けられたり、ガラスケースに収められたりして入場者を待っていました。100年近く前の英国の退役軍人のお爺さんがインドに住む孫4人に宛てた絵手紙の数々。愛情とユーモアのこもった筆致で書かれた動物や乗り物などのイラストの数々。そこに添えられた孫の興味を掻き立てる文章。時代を超えて心に響く絵手紙の不思議なパワーがそこにはありました。

さらに、それらの感動を本物にしてくれたのは先ほどご紹介した松任谷氏のやわらかい語り口でした。なんと、少ない入場者ひとりひとりに語りかけるように懇切丁寧に展覧会場を案内してくれていたのです。

【展覧会の絵】

僕は美術館に行ってそこに飾ってある絵がどんなに有名なものであっても、それほど感動を覚えた経験はあまりありません。現代の美術館は、そこに展示されてある絵や彫刻などの美術品が有名であればあるほど、また、美術館自身がそうであればあるほど、純粋な感動をそこで味わうのは有名度に反比例して小さくなるのではないかと僕は思っています。なぜならそこには大勢の入場者による喧騒や商業的なPRなどが個人の静かな鑑賞の時空間を奪うからです。

そういう意味で、今回の嘉麻市、織田廣喜美術館、英國Grandfather's Letters展、そして松任谷愛介氏との出会いは僕にとって思いもかけず新鮮ですばらしいものでした。それらすべてにこれからますます興味を引き付けられる予感がしてなりません。みなさんも一度行って見られませんか?
  



2010年08月10日

【100万円を店に】

世の中にはいろいろな人がいるものです。

『大阪市住之江区のラーメン店で先月27日、男性客が「これで子どもたちにラーメンを食べさせて」と100万円を置いて立ち去った。

 店は6日まで、1杯650円のラーメン計1540杯を高校生以下の子どもたちに無料で提供。子どもたちは男性客を「100万円おじさん」と呼び、「お礼を言いたい」と似顔絵をもとに探している。

 店は「麺(めん)匠味冨久(みふく)住之江本店」。男性客は午後3時頃にラーメンなどを食べて、料金と一緒に新札の束を置いていったという。30歳代で眼鏡をかけていた。

 店側は拾得物として住之江署に届けたが、翌28日に電話があり、「子どもに食べさせてやって」と念押し。届け出た拾得物は、落とし主が3か月現れない場合以外には拾った人に戻らないが、中川一郎店長(35)は「暗い話題が多い中、良い話。希望に応えたい」と2日から、店の負担で無料サービスを始めた。 』(8月7日付読売新聞)


【100万円の使い道】

このラーメン店、無料サービスを始めた初日は、近所の中学のサッカー部員ら約70人が来店し、その後、口コミで広がり、集まった子どもたちで行列ができるほどになったといいます。

店長のアイデアで100万円を置いていった人に「お礼が言いたい」という子どもたちのために、店は似顔絵を張り、子どもたちに「会ったらお礼を」と呼び掛けているそうです。また、店内には「おじさんありがとう」「今度はオレの家に100万円ちょうだい」などラーメンを食べた子どもたちのメッセージも張られているとのこと。

100万円をポンと置いて行かれたこの方の善意には頭が下がりますが、ただでラーメンを食べられると集まる普通の子供たちよりももっとこの100万円を別の形で、ラーメンどころか飢餓に苦しんでいるような子供たちのために有効に使えないのかなあとも思ってしまいます。みなさんはどう思われますか?

  



2010年08月09日

【過去最多】

過去最多の国々が参列しました。

『広島は6日、65回目の原爆の日を迎えた。秋葉忠利広島市長は平和宣言で、日本政府に非核三原則の法制化や「核の傘」からの離脱を訴えた。平和記念式典には潘基文(バンキムン)国連事務総長や原爆を投下した米国の代表、核保有国の英仏代表も初めて参列。核兵器廃絶の潮流を加速させる「8・6」となった。鎮魂から核軍縮に向けた象徴の場へヒロシマの位置付けも変わりつつあるが、核廃絶の実現には政治の現実が立ちはだかる。(2、6、24面、社会面に関連記事)

 広島市中区の平和記念公園で午前8時に始まった平和記念式典には、過去最多の74カ国から駐日大使らが参列した。オバマ大統領が「核兵器なき世界」を提唱した米国からはルース駐日大使が出席した。大使は、式典の最中、硬い表情を崩さず、終了後はすぐに会場を去り、大使館を通じて「未来の世代のために、私たちは核兵器のない世界の実現を目指し、今後も協力していかなければならない」とコメントを出した。

 秋葉市長は平和宣言で「核兵器廃絶の緊急性は世界に浸透し始めている。世界市民の声が国際社会を動かす最大の力になりつつある」と強調。非政府組織(NGO)や国連と協力し、自身が会長を務める平和市長会議が提唱する2020年までの核廃絶実現を掲げた。

 潘事務総長は朝鮮戦争中、戦火に包まれた故郷から逃げ出した記憶が平和を願う原点と自らの体験を引き、「被爆者の方々が生きている間に、核兵器のない世界を実現しよう」と呼びかけた。式典後の講演では、核軍縮・不拡散をテーマにした国連安全保障理事会首脳級会合の定期開催などを提案した。』(8月6日付毎日新聞)


【風化するHiroshima、Nagasakiの悲劇】

先日、最新作「終わらない夏」について作家の浅田次郎氏がテレビ番組の中で語っていた中に、戦争で亡くなった死者が何万人とかの数で語られ始めるというのは、戦争の悲惨な事実が忘れ去られ、ひとつの「概念」となりつつあることのひとつの証であるというような話がありました。

まさに広島や長崎の原爆投下についてもそうかもしれません。すでに戦後65年もの歳月が経過し、原爆投下に居合わせた人々が次々と亡くなっていく中、亡くなった方々のおびただしい数だけが広島・長崎の原爆投下を「概念」としてだけ残していきつつある。

そんな厳しい現実の中で開かれた今回の記念式典に過去最多の国々の参加がありました。これは「概念」となりつつある原爆の悲劇を「概念」で終わらせないための重要なステップとなるのか、今のところわからないというのが正直な僕の感想です。

原爆投下で亡くなったり、今でもその後遺症に悩む方々の苦しみを何とか世の中のために生かしていくためには、核兵器を含む核そのものの廃絶を実現していくしかないとは思うのですが、次々と核保有国が拡大していく現実や地球温暖化防止のためという大義名分のもとで次々と世界中に原発が増えていく現実を考えると目標実現の道のりは果てしなく遠いように思われます。

それでも、今回の広島の平和記念式典参加国の増加に見られるように、オバマ大統領の昨年のプラハ演説から始まった核廃絶に向けた世界の動きに一縷の望みを持ちたいものです。
今日も、長崎で65回目の平和記念式典が開催されます。

  



2010年08月06日

【戦場からのラブレター】

8月3日に放送されたNHKの「クローズアップ現代」は、「戦場からのラブレター」と題して、戦後65年が経過して少しずつ出てきた戦地から妻や恋人たちに宛てたラブレターに関する番組でした。

なぜ今、個人のプライバシーが詰まった特別な「手紙」が次々と公開されてきているのでしょうか。
それは、過酷な太平洋戦争をある者は戦地で、ある者は内地でくぐり抜けて、その後の激動の昭和・平成の時代を生き抜いてきた方々が80歳を超えて、自らの苦しかった体験を自分の胸の内にしまうのではなく、出来るだけ多くの人に知ってもらいたい、その最後のチャンスだと考えたからに他なりません。戦場からのラブレターは、そういった方々が戦争で失ったかけがえのない方々のいわば「形見」のようなものなのです。それを公開するというのはよほどの決意があってのことだと思います。

【ある兵士の体験】

「クローズアップ現代」の中で紹介されていた戦地から出された70通余りのある兵士の妻に宛てたラブレターは胸を打つものでした。その兵士は結婚間もなくして召集され、30歳そこそこで上海の戦場から内地の妻にラブレターを切々と書いてこられていました。最初は敵国となった中国や中国の人たちに対する憎しみや恐れが文面に綴られていましたが、ある時から文面に大きな変化が現れます。

それは妻に子供が生まれた直後に、上海の戦地で捕えた中国人捕虜とその妻、そして自分の子供と同じくらいの幼子を銃殺にする現場に立ち会ったときでした。彼は上官の命令を無視し、その母子の前に立ちはだかって銃殺を阻止したのです。その出来ごとを妻に宛てた手紙の中で語り、戦争の理不尽さについて正直な気持ちを吐露していたのです。その出来事の後は、中国人の子供たちを単なる敵としてではなく、愛おしい存在と見るようになったという本人の気持ちの変化がその後のラブレターに綴られていました。

そして、しばらくしてその兵士は上海の地で戦死したと、ラブレターを公開したその兵士の娘さんは語っていました。

【最後の語り部たち】

今、日本全国で戦争の最後の語り部たちが重い口を開き始めています。それは今回の番組で紹介されたように、戦場にいた愛する夫や恋人たちからのラブレターを公開した女性たちであったり、実際に過酷な戦場で生死の境をさまよった兵士たちであったり、様々ですが、それらの方々はすでに80歳を超えて最後の語り部となる決意を固めたのです。

そのような方々はテレビで拝見する方だけではありません。僕やあなたの周りにたくさんおられるのではないでしょうか。

戦中・戦後の、言葉では言い表せないほどの苦難を背負った人たちを私たちは単に「高齢者」とひとくくりにして言いますが、今の日本がこれだけ豊かになったのはこの方々の苦労があったからだということをもう一度心に刻み、その貴重な体験を是非聞かせていただくことが60代以下、戦後世代すべての責務だと感じるのは僕だけでしょうか。
少なくともこれから8月15日の終戦記念日までNHKを中心に放映される戦争を体験した世代の番組に静かに耳を傾けてみることをお勧めします。

  



2010年08月05日

【次々と判明】

まるで荒涼とした砂漠のような風景が日本中に広がっています。

『東京都内で住民登録がある高齢者が死亡していたり、登録地に住んでいないことが判明した問題で3日現在、全国で100歳以上の男女計18人の所在が確認できないことが、毎日新聞のまとめで分かった。なぜこうした事態が相次ぐのか。

 足立区で111歳の男性とみられる白骨遺体が見つかった事件。男性の地域を担当している民生委員の女性(73)は行政の限界を指摘した。

 女性が最初に男性宅を訪れたのは93年。1年に1度、都営バスと地下鉄の無料パスを配った。パス制度が取りやめになる98年まで訪問を続けたが、娘が「父は元気にしています」などと答えるだけで、本人の姿を見たことはなかったという。

 男性が今年1月、都内男性最高齢になったため、女性が「区からのお祝いを渡したい」と男性宅を訪ねた。家族は「会いたくないと言っている」と説明。2月に再度訪れると、孫と名乗る男性が「岐阜県の施設に入っている」と愛想良く答えた。

 その後、今年で民生委員をやめる女性は「気になる問題を解決しておこう」と改めて電話した。だが、家族は「施設ではなく実家にいる」「体調を崩している」と説明を二転三転させ、面会を拒否された。近所の人たちも「会ったことがない。家にいないのではないか」と話したため、区役所の担当者と相談して警察に届け出て、事件が発覚した。』(8月3日付毎日新聞)


【近所ばかりか家族も】

8月4日現在、日本全国で所在が確認できない100歳以上のお年寄りはすでに30人を超えているそうです。政府が各自治体に所在の確認を促したのが大きな原因ではありますが、何か報道されればされるほど寒々とした気持ちになるのは僕だけでしょうか。

隣近所の人たちばかりか、家族にまで見捨てられたというか、核家族化の中でその生死さえも関心を持つ人がいなくなったり、ひどい場合には生きていることにされてその高齢者の遺族年金を家族が受け取っていたりという事実が次々と明らかになってきているからです。

長寿社会を世界に誇っていた日本の威信も、家族の愛も、何もかもが音を立てて崩れていくような哀しい現実。現代日本は長生きしていくことさえも幸せに結びつかない砂漠のような社会となり下がってしまうのでしょうか。

本当に哀しいニュースです。

  



2010年08月04日

【ねぎらいのお言葉】

これほど嬉しいことはないかもしれません。

 『天皇陛下は3日午前、日本相撲協会の村山弘義・理事長代行に対し、名古屋場所で全勝優勝を果たし、昭和以降、歴代3位の連勝記録を達成した横綱・白鵬関の活躍をねぎらう書簡を渡した。天皇陛下が力士に対してねぎらいの書簡を送るのは異例。
 宮内庁によると、天皇陛下の言葉を川島裕侍従長名で書簡にしたもので、両国国技館(東京都墨田区)で宮内庁側から村山理事長代行に手渡された。書簡は「困難な状況にありながら、連日精励奮闘して幕内全勝優勝を果たしたのみならず、大鵬関の連勝記録を超え、歴代3位の連勝記録を達成した横綱白鵬関に、おねぎらいとお祝いをお伝えになるとともに、今後とも元気に活躍するよう願っておられる」などと記されているという。』(8月3日付毎日新聞)


【陛下と白鵬】

相撲は神道に基づいた神事として、日本国内の各地で「祭り」として地域住民によって行われています。それは、健康と力に恵まれた男性が神前にてその力をささげ、神々に敬意と感謝の意を示す行為なのです。したがって、礼儀作法にも厳しく、東京・名古屋・大阪・福岡で毎年行われてる大相撲興行も神事としての位置づけを有しているため、古代から現代にいたるまで皇室との縁も深いと言われています。

暴力団との関係を取り沙汰され、かろうじて開催だけは出来た名古屋場所でしたが、天皇賜杯も優勝力士には渡されませんでした。白鵬関が最終日悔し涙を見せたのはこの天皇賜杯がなかったためとも言われています。

しかし、結果として名古屋場所の後相撲界から逮捕者も出たし、日本相撲協会の暴力団との関係も完全に疑念なしとなったわけではありません。だから天皇賜杯がなかったのもやむを得ないことだと思います。そこを慮ってねぎらいのお言葉を白鵬関にかけられた天皇陛下。本当に素晴らしいことだと感じました。

日本の大相撲はまだまだ奈落の底から這い上がるまでには時間がかかりそうですが、日本の相撲の伝統を必死で守ろうとするモンゴル出身の白鵬関と、天皇陛下のお言葉に一筋の光を見出したいと願うのは僕だけでしょうか。  



2010年08月03日

【巨大カジキ】

自分よりもはるかに大きいカジキを釣り上げたのは釣りキチの女子中学生でした。

『中学2年生13歳の清水美海(みみ)さんが7月31日、鳥羽ビルフィッシュトーナメント国際大会で、初参加にもかかわらず99.6キロのクロカワカジキ(ブルーマーリン)を釣り上げた。(伊勢志摩経済新聞)

 名古屋市北区在住の清水さんは、3歳の時から釣竿を握り、7歳で13.35キロのソウギョを、9歳で9.65キロのコイを釣り、ともに世界記録の認定を受けるほどの腕前。現在もその記録は破られていない。

 清水さんは「釣り上げるまでには約1時間半かかったと思う。自分の体力の限界を感じ、途中で気分が悪くなり諦めかけたが、みんなの声援のおかげで釣ることができた。とてもうれしい」と感想を漏らした。

 今年で14回を数える同大会には、47チーム198人が参加。7月31日と8月1日の2日間のポイントの合計で優勝を競い合う。優勝チームには30万円相当の商品券がつく。主催は、鳥羽市観光協会などで組織する鳥羽ビルフィッシュトーナメント国際大会実行委員会。』(7月31日付 みんなの経済新聞ネットワーク)


【大物釣り師】

それにしてもすばらしい快挙ですね。カジキ釣りといえば、松方弘樹や桂三枝などの有名人釣り師がときどきテレビに登場しますが、こんな小さな女子中学生が百キロ近くあるカジキを釣り上げたと聞いたら彼らも脱帽するのではないでしょうか。

釣りの世界にいる女性で有名なのは、児島玲子さんですが、タレント性があるかどうかは別にして清水さんも女性大物釣り師として芸能界にデビューする素質は十分ありますね。しばらくしたらどこかの局がきっと取り上げると思います。楽しみですね。清水さん、これからもどんどん世界記録を塗り替えてくださいね。応援しています。
  



2010年08月02日

【広がる森林火災】

今夏のロシアは異常続きのようだ。

『記録的な猛暑に見舞われたロシアで森林火災が多発している。AP通信などによると火災による死者数は31日までに少なくとも30人に達し、民家1000軒以上が焼失した。避難した人も3000人以上とみられる。

 火は8万ヘクタール以上の森林や湿原に広がっているとみられ、24万人が消火作業などに当たっている。プーチン首相は30日、急きょ被災地を視察し、50億ルーブル(約140億円)を被災者支援に充てるよう指示した。

 猛暑が続くロシアでは農作物にも甚大な被害が出ている。29日にはモスクワで観測史上最高の気温38.2度を記録した。』(2010年7月31日付毎日新聞)


【いよいよ本格化?】

日本では梅雨明けから一気に35度以上の日が連日続き、熱中症の死者が200年以上も出るという異常な事態となっているが、ロシアや東欧などでも記録的な熱波や干ばつが発生しているのだ。

森林火災はアメリカやカナダの西部、オーストラリアや東南アジア等でよく発生しているが、今夏は記事にある通りロシアでの森林火災が広がっている。

逆にカナダや南米では異常低温に見舞われているということなので、地球全体の大気の動きが大きく変わっているのだろう。21世紀に入ってからの気候変動は人類だけでなく地球の生態系全体の存在を脅かすほど大きくなってきており、人間がなんらかの対策を打つにはもう手遅れではないかと感じさせる。

化石燃料の大量使用によるCO2の排出が原因であろうとなかろうと、地球規模の気候変動がすでに始まり、日々悪化していることをMother Natureが人類に警告を発し続けているのかもしれない。

  




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海や山、自然が好きな九州男児です。あらゆる機会をとらえて、時代の変化をいつも感じていたいと思っています。
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