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2008年10月23日

【迫り来る危機】

人間が金融危機に右往左往している間にも、気候変動は破局的な動きを強めている。

『米海洋大気局(NOAA)などの専門家らは16日、海氷の消失などで北極圏の気温が記録的な水準にまで上昇しているとの報告書を発表した。
 今回発表された年次報告書によると、北極圏の気温は、通常の水準を5度ほど上回った。近年に多くの海氷が溶け、海面が太陽光を吸収しやすくなっていることが要因とされる。
 NOAAの太平洋海洋環境研究所の海洋学者ジェームズ・オーバーランド氏は「北極圏の変化は、さまざまな要因によるドミノ効果がほかの地域よりも示されている」と述べた。
 米コロラド大学の米国立雪氷データセンターは先月、北極圏の海氷は今夏、観測史上2番目に小さい面積に減ったと発表していた。』(10月17日付ロイター通信)


【科学者の予測を超えて進む温暖化】

今回の記事にあるように、気候変動、地球温暖化はIPCCの報告書や科学者の予想をはるかに超えて進行している。北極海の現場で、その急激な異変を毎日目の当たりにしている科学者たちは、僕らが映像で見るよりもその恐怖を感じているだろう。

予想を上回るスピードでの気温上昇が起こっている北極の現実は、すでに地球温暖化がさらなる温暖化を加速する「正のフィードバック現象」が始まり、もう後戻りできないところまで来ている(ポイント・オブ・ノーリターン)ことを示しているのだ。

従来の気候変動が起こるサイクルというのは、100年とか数千年とか数万年という単位で、人間が生きている間にその変化が目の当たりに出来るような変化とは全く次元を異にしていた。それが根底から変わりつつあるのだ。地球が温暖化しているのかどうかは議論をひとまず置いたとしても、これほど短期間での気候変動が地球上の生物にあたえる影響は計り知れないものがあるだろう。

北極圏の5度にものぼる気温の上昇は、まさに引き返せないところまで来ているということを改めて考えさせられる変化のひとつだろう。みなさんはどう思われますか?
  




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海や山、自然が好きな九州男児です。あらゆる機会をとらえて、時代の変化をいつも感じていたいと思っています。
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