2008年08月21日

【ルーブルの変身】

先月初め3年ぶりに訪れたルーブル美術館は、少なくとも外見上は何も変わっていないように思えました。しかし、ルーブルは時代とともに大きく変わりつつあるというタイム誌の記事が目に留まりました。それは、8月11日号のタイム誌の記事「ルーブル株式会社」("Louvre Inc.", Page 38-40, TIME dated on August 11, 2008)でした。

【変身の仕掛け人】

Louvre Inc. --- Led by a controversial visionary, the world's favorite museum is learning the American art of mixing business with culture

タイム誌の副題に、「ルーブル株式会社-渦中のひとりのビジョナリーによって、世界のお気に入りの美術館がアメリカ流の文化とビジネスを融合した手法を取り入れようとしている。」と紹介されています。その仕掛け人とは、Henri Loyrette氏。

そう、年間8百万人もの観光客を集めるルーブル美術館は今この1人の先駆者によって、アメリカの多くの美術館がやっている資金調達手法を取り入れ大胆な変革を実行しようとしているのです。

たとえば、タイム誌やビジネスウィーク誌の記事にも取り上げられるきっかけとなった「その手法」は、6月10日にルーブル美術館内で行われた大規模なパーティ。多くの歴史的美術品に囲まれて、デュラン・デュランのコンサートと豪華な食事に酔いしれた投資家や有名人たちは総勢272名。集まった資金は270万ドル(3億円)。Loyrette氏の改革はそれだけではありません。アブダビのルーブル別館建設もそのひとつですし、アトランタのハイ・ミュージアムとの3年のパートナーシップ契約やシアトルやオクラホマ市での展覧会など前例のない企画をどんどん打ち出しているのです。それもこれも政府の補助金を全体の半分程度までに減らし、自由に使える資金を増やしているからこそ出来るのです。

【美術館にもグローバル化の波】

フランス美術界の批判もものともせずに、Loyrette氏が大胆に改革を進めるのは、たとえ世界一のルーブルでもグローバル化の大波には逆らえないからなのです。大競争時代に何もせずに手をこまねいていては、ルーブルでさえ将来が危なくなると感じたのでしょう。

果たして、Loyrette氏率いる「ルーブル株式会社」の大改革がうまくいくのかどうか、しばらく注意深く見守る必要がありそうですね。



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