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2012年09月07日

【本社が根抵当に】

あれよあれよという間にシャープはどんどん落ちていっています。

『シャープの本社(大阪市阿倍野区)と亀山工場(三重県亀山市)の土地建物に、追加融資の担保として計1500億円の根抵当権が設定されていたことが5日、分かった。国内の大手電機メーカーが本社と主力工場を担保に融資を受けるのは異例だ。
 登記簿によると、抵当権は、主力取引銀行のみずほコーポレート銀行と三菱東京UFJ銀行が、それぞれ750億円ずつを極度額(借金上限額)に設定。対象は、本社ビルと隣接する田辺ビルの土地建物(計約1万7千平方メートル)のほか、亀山工場の土地建物(約30万平方メートル)など。いずれも8月31日付で、提携する台湾・鴻海(ホンハイ)精密工業との出資見直し協議が合意されるとみられた局面と重なる。

 シャープはこれまで、主に社債やコマーシャルペーパー(CP)などを発行し、市場から直接資金を調達。銀行から融資を受ける場合も、信用力を背景に基本的に担保を差し入れてこなかった。』(9月6日付朝日新聞)

【なぜこんなことに】

企業の落日というのは、かくも急激に、かくも簡単に訪れるものなんでしょうか。すでに海外の工場や、国内の太陽電池工場などの売却が次々と発表されていますし、従業員も2千人規模のリストラが予定されています。なぜこうなる前に経営陣は有効な手が打てなかったのでしょうか。

大阪市阿倍野区に本社を置くシャープは、僕らの学生時代は松下電器産業やソニーといった大手家電の狭間にあって、ユニークな製品を次々と世に出すことで確実に成長している伸び盛りの憧れのメーカーでした。東京の市ヶ谷に就職面接に行ったとき、海外展開を今後も積極的に進めていくという役員の自信に満ち溢れた言葉を今でも思い出します。幸運にも内定したのですが、思うところがあって入社はしませんでしたが、まさかあれから30年以上経って急にこんなことになるとは想像もしませんでした。

液晶パネルにあまりにも突っ込みすぎたからだとか、いろいろな理由が取りざたされていますが、あまりにも突然の経営不振に従業員の方々は不安な気持ちでいっぱいだと思います。

果たして、再建は可能なのか。素晴らしい技術力、企画力を持った会社だけに工場や人がバラバラにされていくのは惜しい気がします。いったんはリストラをしても、「シャープ」という名のとおり、もとの切れ味のいい会社としていつの日か復活することを願っています。  




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海や山、自然が好きな九州男児です。あらゆる機会をとらえて、時代の変化をいつも感じていたいと思っています。
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