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2011年09月27日

【原発推進派の勝利】

上関町では原発推進派の町長が3選されました。

『中国電力が上関原発を計画する山口県上関町の町長選が25日投開票され、原発推進派の現職、柏原重海氏(62)=無所属=が反対派で新人の前町議、山戸貞夫氏(61)=同=を破り、3選を果たした。福島第1原発の事故後、原発新設計画のある自治体としては初の首長選挙。野田佳彦首相は新規原発建設に否定的なため、柏原氏は原発なき後の町づくりも見据えた選挙戦を展開して圧勝した。確定得票数は柏原氏が1868票、山戸氏が905票だった。当日有権者数は3206人。投票率は87.55%(前回88.08%)。』(9月25日付毎日新聞)

【変わらない体質と変わる風向き】

原発推進派町長の誕生を受けて、中国電力は、「町民の皆さまのご判断だ。豊かな町づくりに向けた期待に応えるためにも、より安全な発電所造りを目指し、引き続き最大限取り組んでいく」との談話を発表したそうです。安全神話が崩壊した後も何の検証もせずに呪文のように「より安全な」を繰り返す電力会社の体質はまったく変わりません。

しかし、原発を巡る地方の風向きは明らかに変わりつつあります。先ずは上関市。当選した柏原氏は原発推進の姿勢は保ちつつも、「国のエネルギー政策の扱いは不透明。我々が30年国を信じ、国に疑いを持たず、原発を推進してきたことをしっかり受け止めてほしい」と原発なき後の支援を改めて国に求めています。原発推進派でさえ、じわりじわりと原発に対する不安も感じ始めているということでしょう。

【もっと大きなうねりを】

フクシマ後も原発を維持しようとする原子力ムラの人間たちにとってはもっといやな動きも表面化してきました。

『政府の要請を受け運転停止中の中部電力浜岡原発(静岡県御前崎市)から半径10キロ圏に位置する同県牧之原市議会は26日、「確実な安全・安心が担保されない限り、永久停止すべきだ」との決議案を賛成多数で可決した。西原茂樹市長も本会議で「直下型の東海地震が起きる可能性が高く、永久停止は譲れない」と表明した。県、御前崎市など中部電と安全協定を結んでいる地元5自治体の中で「永久停止」の意思表明は牧之原市が初めて。』(9月26日付毎日新聞)

電力会社と安全協定を結んでいる地元自治体の一部が「原発の永久停止」を求めたというのはかつてない動きだと思います。
こういった動きが周辺自治体へどんどん広がっていけば電力会社や経産省、そして原子力ムラを形成する人間達も方向転換を迫られるときが来るでしょう。

かつてのように直接原発の交付金という「アメ」で潤う自治体だけを「地元」と呼ぶことは早晩出来なくなるでしょう。そんな小さな恩恵さえも受けられずに、高い確率で起こる事故によって自分たちの住む土地や子供たちの命まで永遠に奪われてしまうようなリスクが原発にはあるということを誰もが気付き始めたのです。国家が滅亡するかもしれないような原発のリスクを無視しようとする馬鹿な政治家や財界の人間達に思い知らせるには、原発の周辺から囲い込んでいくのが最も効果的な方法かもしれません。

時代は変わりつつあります。「権力は腐敗する。絶対権力は絶対腐敗する。」という言葉ありますが、絶対権力を追い込むのは市民の力しかないのです。  



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海や山、自然が好きな九州男児です。あらゆる機会をとらえて、時代の変化をいつも感じていたいと思っています。
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